安田記念

各地で「スポーツマン(笑)」の凶悪犯罪が連日報道される中、「引ったくり犯を、高校生が追いかけ現行犯逮捕のお手柄」という心温まるニュースが入ってきました。
みなさん「捕まった犯人が盗犯係主任の巡査部長」という部分に心惹かれているようですけど、このブログとしては当然「お手柄高校生は文芸雑誌部員」という部分を強調せざるを得ません。文芸部最強!!やはり今こそ、青少年の正しい心身の育成のために、学校教育から「体育」を削除して「競馬予想」と「製パン」と「アニメ鑑賞」のカリキュラムを取り入れるべきでしょう。指導者が足りない場合は私が三科目掛け持ちしても構いません。文部科学省の英断をお待ちしております。


さて今週は安田記念ですね。
とはいえ、こうも毎週末雨ばかり降りやがるとさすがに集中力が持ちません。というわけで、今週も印はつけずにさらっと雑感を書いてみたいと思います。
まず私が注目しているのは、「今年はツルマルボーイが勝った年に似た形になるのでは?」という事。あの年も渋った馬場で複数の逃げ馬が譲らずハイペースになり、外枠の後方差し馬が並んで来た訳ですからね。
余談ですが、よく「過去10年の傾向〜」とかしたり顔で解説する人いますけど、全く開催条件が動かないレースならともかく、Aコース開催でグリーンベルトが出現したりCコース開催でバンバン外差しになったり全く傾向を絞りきれない安田記念のようなレースを、そういう括りで解説する意味が分かりません。ついでに、「○○産駒は重馬場だと勝ち切れずに〜」とかしたり顔(ry、そういう事は良馬場の時のその産駒の傾向を出して来て比較しなければ意味ないんですけど。
あと、「安田記念は斬れる馬は入らない」と良く言われますけど、基本的には上がり最速の馬が連対するレースなんですよね。
それから、ツルマルボーイ大阪杯を、2着のテレグノシスは京王杯を「上がり最速の脚を使いながら、優勝馬から0.5秒離されて差し届かず」という共通点が。


といった観点から今年の前哨戦を観ると・・・
大阪杯カワカミプリンセス
マイラーズCオースミグラスワン
京王杯SCタケミカヅチ
と、上がり最速でチョイ差し届かずの馬が軒並み回避なんですよね。う〜んもったいない。この内一頭でも出ていれば迷わず本命打つんですが。


他の馬から候補を探すと、ファリダット、トウショウカレッジ、リザーブカード辺りが面白そうだと思うんですよね。
この中では一番外に入ったリザーブカードが面白いかと思ったんですけどね。この馬きれいなテレンコ(勝ちと負けを交互に繰り返す)で今度は好走の番なので。ただこの馬上がり最速で勝った実績に乏しいんですよね。3歳500万下で一度あるだけで。




で、恐らくここが一番の買い時と思われるファリダットを注目しようと思うんですよ。常に過剰人気するこの馬(過去14戦3勝の成績のクセに、一番オッズが低い時でも2番人気6.2倍)もさすがにここでは嫌われるでしょうからね。恐らく血統を理由(ビリーヴが好きだったとかそんな感じ)に今まで買い続けてきた人も「今まで散々騙しやがって(怒)」と言って退くだろうし、「競馬通」の方々はマイル実績のなさを理由に消すと思うんですよね。ただ個人的には、「この馬、マイルでは不要だな」と思い続けていたのが京都金杯を観て「この馬、マイルでも前が止まってくれれば思っていた以上に強いかもしれないな」に印象が変わったんですよ。まあ自分のそれまでの評価が低過ぎたのかもしれないですけど。それに、ミスプロ×サンデーという配合は「早熟で3歳春までにそこそこの活躍はするけど伸び悩む」と勝手に解釈されて古馬になってから人気が落ちるんですよね。アドマイヤムーンなんて4歳時は一度も一番人気になった事ないですから。でも実際は4歳時が一番強いタイプだと思う。間違いなくこのタイミングがもっとも買い時。
この馬が好走する時って、上がり3ハロンのラップが尻すぼみになる(段々遅くなっていく)レースになった時なんですよね。ツルマルボーイが勝った安田記念はこういうラップだったし、コンゴウリキシオーが逃げてそれをローレルゲレイロが追いかけるであろうここでは、そういうラップになるだろうと思うんですよ。ローレルゲレイロが逃げ切れずに後ろから突いた競馬は大体そうなるので。何よりツルマルで勝ったのは、今回ファリダットに乗る安藤勝己騎手ですからね。


で、トウショウカレッジは毎回ファリダットとほぼ並んでくるので、この2頭を軸にするのが面白かろうと。


後は、個人的に昨冬からこの機会をじっと狙っていたライブコンサートや、左回りが飛び抜けて得意(4.0.0.2)なホッカイカンティ辺りを気にしておこうかなと。ツルマル(3.2.0.2)もテレグノシス(4.2.0.3)も左回り得意でしたからね。湿った馬場はパラダイスクリークの独壇場ですから。それから、父も母父も好調期は理由不問で買い目に入れないと後悔する血統のスズカコーズウェイ
香港勢ではサイトウィナーが面白いでしょうね。って、昨年2着のアルマダより全然人気してるんだから誰もがそう思ってるんでしょうけど、血統的にも通用する素地は十分です。ミスプロ系は文句なしですし、母父のキンジテはオセアニアマイラーですし、マイバブー系なのでトウカイテイオー産駒等を物差しにしても守備範囲。まあ全く未知の馬にしてはオッズが大して美味しくないので、どっちでもいいやという評価ですけど。
スーパーホーネットは、またもや奇数枠なんですよねえ。この馬奇数枠に入ると出遅れるから差し届かないんですよ。一応前走で克服はしてますけど。ウオッカディープスカイは、例によって興味ないから好きにしろという感じです(笑)。ていうかG1ローテは変えなきゃダメですよね。府中だけを選ぶ事とか出来ない様にして欲しい。今さら府中でウオッカを観ても、紅白で美川を観る様な失笑感しか起きませんから。宝塚や有馬にちゃんと出てくれるなら勝ってあげてもいいよ、くらいの感じ。この人気ならディープスカイの方を買いたいですね。左回りで負けたのはクビ差が2回と最速上がりで差しきれなかった乗りへぐりが一回だけ・・・って良く観たらこの時の鞍上は武豊なんですね(笑)。こんな所でも小さな溜め殺しをしていたのかあのお方は。ついでに言うとディープスカイは二桁番枠に入るとろくな事がないので、この枠は好印象です。