町田康の名言

梅雨ですねえ。雨の日は嫌いなのでスカッと晴れて欲しい。


ところで町田康ですよ、町田町蔵INUから知っている世代としては「なんで町蔵がこんなに世間から高評価されてんだよ(笑)」ってちょっと思いますけど。もちろん嬉しくもありますけど。
で、町蔵といえば独特の文体の小説ですけど、「人生を救え!」という名前の、過去に新聞で行っていた人生相談をまとめた本が、一番この人の価値観が透けて見えるわけでしてね。

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と、まあこういう憤り、一言で言うと憤りで終わりなのだけれども、業界ではこれを二つに分けて考えるのが今主流なのね、つまり、公憤と私憤という考え方つまり、社会の悪に対して腹を立てるのが公憤、個人的には腹を立てるのが私憤、という考え方ね。で、じゃあゴミに対する、自動車に対する、猿に対する怒りは公憤でしょうか?私憤でしょうか?答え、全てに「わたくしの不快」が混じってるからこれ私憤なのね。一見、公憤に見えるけどそうなの。腹が立ったとき、「これは私憤だ」といちいち自分に言い聞かせてみて。きっとあほらしくなって笑っちゃうと思うよ。さすれば怒りもやむさ。私憤は他人にとって純然たるギャグだから。

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これ、はたと膝を打つ人が続出の真理だと思うんですよねえ。「公憤」だと思い込んでいる人ほど「興奮」している構造が面白い。「『公憤』と/興奮しながらエコ叫び/荒い鼻息温暖促進」歌丸です。