プロ野球って

相変らず絶好調な弱さの横浜ベイスターズらしいですけど、これまた相変らず湘南シーレックスは一位なんですよね。
良く「スカウトが悪い」「選手の質が悪い」と言われがちなんですけど、毎年生え抜きの若手野手はブレイク(球団単位ではなく、リーグ単位でみても)してるし、二軍は常に楽しみな選手がいっぱい出てきていて、しかもメジャー挑戦した選手がことごとく成功(佐々木、斉藤隆、大家)してるのも含めて考えてみるに、やはりこの球団は球団そのものが壊滅的にダメという結論にしかならんと思うんですよね。大体自チームの生え抜きの一軍正捕手が3人も(谷繁、相川、鶴岡)同一リーグで現役でプレイしている事がまず異常。この3球団がセリーグの貯金をぶっちぎりで独占してるんだから推して知るべし。横浜が強かった時期って、ちゃんとレギュラー捕手をきっちり育てて定着していた時期ですからね。これだけチームの機密が敵にダダ漏れなんだから、そりゃあ若手の有能な投手はバンバン潰れていくでしょう。阪神と広島はインサイダー取引疑惑で3球団を告発した方が良いのでは無いでしょうか。



今週は何と言っても関西独立リーグの話ですよねえ。
色んな人の話を聞いても、どうもずれてる感じが否めないんですよねえ。根本的に「プロ」の定義の感覚が違うなあと。
以前、「楽天の球場で売っている飲食物が酷過ぎる」っていう話の時に、私が「野球とかサッカーみたいな競技は、ある意味球場に来ているファンの事なんか考えていては成り立たない世界」っていう事を書いたら総スカンだったんですけど、実際そうだと思うんですよね。あれだけ大きな球場で大人数でやる競技だとチケット代なんかではとても賄い切れる訳が無い。スポンサー相手のサービスがメインになるのは当たり前なんですよ。だから、理論上は観客ゼロでもテレビが付いていればやっていける。そこまで極端には言わなくても、スタジアムクラスのスポーツエンターテインメントは、タダ券ばら撒いても理論上はやっていけちゃう。ただし、テレビの視聴者を惹きつけるのは球場の客の熱気なんですよ。前にも書きましたけど、WWEアメリカの、世界最大のプロレス団体)は客が結末に納得していないと判断したらすぐさま人気スターのトークや歌などで満足させて終わるらしいんですよ。会場に来る客が「こいつらは必ず俺たちを楽しませてくれる!」と確信して盛り上がってるから、一度チャンネルを合わせた人は必ず惹きつけられる。さすがビンスは良く分かっていらっしゃる。タダ券で来た客なんて熱を発しないですからね。観客が暇そうに携帯いじってる場面がテレビに映っちゃったりして逆効果ですから。そういう事を理解した上での「脚を運んでくれるファンを大事にしよう」なんですよ。
というわけで、恐らくこの吉田えり(元?)所属の神戸9クルーズの女社長は、「形式上は」正しい事をやろうとしているんだと思うんですよ。選手達は、練習ももちろんやりたいけど金が無ければチームが成り立たない事はわかっているから、お客さんへのファンサービスは積極的にやりますよと。一方(恐らく)女社長は「そんなことよりスポンサー様への愛想を浴しなければどうしようもないだろう」と。
そういうブレがあると観ているんですけどどうですかね?
ところで上の話でなぜ「野球とかサッカー」と限定したかと言うと、プロレスみたいにリング一つでドサ回り可能なジャンルは、天才武藤敬司が「プロレスはしぶといよ。プロレスはゲートだけでやっていけるから」と名言を言っていたからなんですよね。ゲート=観客のチケット代ですね。最近一杯できているらしい「野球の独立リーグ」は、こういうプロレス的発想を理解している人が経営しないと無理だと思いますよ。ていうかいっその事プロレス団体が経営しちゃえば良いと思うんですけどね。プロレスっていうだけで体育館貸してもらえなかったり融資してくれなかったりテレビが付かなかったりしているのが「野球やってます」っていうだけでかなりイメージ変わるでしょ。お互いにメリットある話じゃないかと思いますけどね。実際「全日本プロレス野球部」とか作ったらかなり面白そうだと思いますけど。プロレスラーが野球やるわけじゃないですよ。武藤社長は「サッカーは動き続けているから無理だけど、野球はプロレスにできる」「ゴルフもプロレスにできるな」「相撲なんてジャニーズ系のかわいい男の子にまわし締めさせれば絶対受けるのに」みたいな事をいっていたので、他ジャンルでもプロレスとして成り立たせちゃうことはできそうですけどね。