いい話だ

最近、ゲストが自分史をひたすら一人語りするスタイルになっている「草野キッド」ですけど先週は良かったですねえ。松ちゃん(松村邦洋)。ビートたけしとのエピソードは痺れますよ。


「たけしさんはどんなマネをしても絶対に怒らないから、調子に乗って「バイク事故の後の記者会見の、顔面麻痺した顔の顔真似」をやったんですよ。そうしたらある日たけしさんに『てめえ松村!お前俺の顔面麻痺の物マネしてるだろ!お前ちょっと来い!ここに座れ!』と呼び出されてですね。怒られるのかと思ったら『松村お前な。俺の顔が半分麻痺した真似してるけど、あれ左右逆だから。モニターで観るのと逆向きになるんだからな。お前そういうところちゃんと気をつけないとダメだよ。お前、頑張れよ』と言われまして」


むかし前田日明が「人前で何かをやると言う事は本来恥ずかしい事なんだよ」って言ってましたけど、ビートたけしはぶっ壊れた顔で記者会見をやる事で好奇の目で見る人達を沈黙させましたよね。顔が整っていようが壊れていようが所詮見世物、っていう本質を突きつけたというか。それにしても自分をチャカすような芸を披露する若手を逆に励ますとは実に男気溢れるエピソードだ。



「男気溢れる大物と物真似芸人」という似たような例で最近のエピソードといえば三沢さんとイジリー岡田

「三沢さんの物真似の完成度をもっと上げようと思って三沢さんに『三沢さんのコスチュームはどこに行けば買えるのでしょうか?』とお聞きしたんですよ。そうしたら親切に店を教えていただいて、会計しようと思ったら『御代は既に三沢さんから頂いております』と」

まあぶっちゃけ三沢さんといえばイジリー以上のシモネタの使い手ですから。


シモネタといえば、本当に最近知った事なんですけど最近テレビCMや有線などでよく聴くSEAMOってシーモネーターだったんですね!シーモネーター時代も知っているので感慨深い。
そのSEAMO。生まれ育ったのが笠松競馬場に程近い所という事もあってかなりの競馬好き(ウイントリガーの一口馬主との事)。彼が言うには「スロットやっていると自分が壊れていく瞬間がある。財布の中が溶けていく。スロットで負けると、もう自殺しようかなと思う」「競馬は全然当たらない。今も昔もバンバン負けています。でも競馬で損をしたと思った事は無い。これっぽっちも無い。競馬で負けても切り替えが出来る」「今は10頭くらいの一口馬主やってますけど、これが本当に楽しい。毎週ビデオを持って息子の運動会を撮りに行く親父の気分ですよ。馬持たしてもらってるとしみじみ思いますよ。まず、元気に走る事ってすげえ。」成功しかしてい無い人間の言葉には何の重みも無い。失敗を繰り返したものこそ真実を知る。やはり一刻も早く朝鮮球戯を廃止に追い込んで競馬をもっと盛り上げる事しか日本再建の道は無いですね(キッパリ)。しかしシーモネーターも上品になちゃったなあ。


上品といえば先日G-1クライマックス涙の初制覇を果たした真壁刀義。大抵悪役レスラーの方が人格者が多いといわれるものではあるけれど、
「中邑さんよぉ。ぶれまくりじゃねえか!」
「俺はなあ!トサカにきてるんだよ!」
「お高く留まりやがって」
等絶妙な言語センスを見せる真壁さんが、G-1初制覇のインタビューで「(2005年、試合中にアキレス腱を断裂してそのまま長期欠場になった事を振り返り)あの時はよお。もう終わりだと思ったよな。G-1も、プロレスももう辞めようかと思ったよ。看護婦さんには悪かったけど給食をぶん投げたりしちゃったよな」って極悪扱いされている人のセリフじゃないと思います(笑)。賞金の使い道を聞かれ「やっぱ貯金とかしちゃだめだよね」と答えて翌日の東スポの記事は女性を侍らせた写真がでかでかと載っていたけど、よく見たらその女性は新日本プロレス事務所のスタッフという、どこまでも何だかかわいい真壁さん最高です!!絶対いい人だと思う。