国民審査

今日、某一般紙を読んでいたら、一面広告で「一人一票なんちゃら制服向上委員会」とかそんな名前の団体の、あからさまに国民審査で自分の気に入らない裁判官に×をつけさせるように誘導する、物凄く電波ゆんゆんなブツを観ちゃったんですけど、あれって大丈夫なんですかね?「名前を覚えるのは大変です。切り取って投票所に持っていきましょう」とかいってご丁寧に切り取り線をつけて擬似投票用紙まで作っていたんだけど。「選挙に関しては、投票を誘導するような行為は禁止だけど、国民審査に関しては虚偽の広告意外なら何をしても良い」?それは知ってますけど、あれはアウトだと思うなあ。


という訳でもうすぐ衆議院選挙な訳ですけど、正直全く自分の中で盛り上がるものは無いんですよ。もう決まりでしょ。自分の選挙区は結構面白いですけどね。あんまり書くとどこで「公職選挙法違反だ!」とか因縁つけられるかわからないのでこれ以上書きませんが。



今回僕が・・・というか結構期待している人が多そうなのは、最高裁判所の裁判官(以下:略して最高裁判官)の国民審査の方ではないでしょうか。御殿場事件の上告を棄却した裁判官が4人も対象になっているわけですからね。これ絶対わざとだろと思う。
御殿場事件に関してはちょっとググればわかると思うので内容は割愛しますけど、ある意味某党のマニュフェストよりも全然ポピュリズム色が強いこの事件の「上告棄却事件」のおかげで、今まで無風状態だった国民審査の結果に何らかの変化は出るのではないかと。現実問題として誰かが罷免されるほどの大きな変化が今回表れるとまでは思わないですけど、「明らかに今までとは違う不信任率」という結果が出れば、今後に何らかの影響が出るかもしれないなあと思ってるんですが。ていうか政権交代よりよっぽど面白くなりそうだから興味を持つ人が増えればいいなあと。そもそも「最高裁判官って多分物凄く裁判官経験の長い超ベテランの優秀な人がなるんだろうなあ」と思われているでしょうけど、典型的な天下りポストで司法試験すら受かって無い人も最高裁判官やってるんですよね。その時点の政府の思惑で勝手にねじ込まれちゃう。何とも恐ろしい。