セントライト記念&ローズS

5連休ですね!昨晩は特にやる事もないのに朝まで眠れず、朝7時ごろに寝て12時に起きるという中学生の夏休みのような事をしてしまいました。まあ夕方から中途半端に出かける用事があったせいでもあるんですけど。


さて先週はもったいない外し方しちゃいました。
セントウルSは、アルティマトゥーレとコスモベルを最初重視するつもりだったんですけどねえ。雨が降ったり止んだりで(しかもこのブログは前日予想だし)、どちらも大外引いちゃったので考えがぶれちゃいました。それにしても私は佐藤哲三騎手との相性が最悪です。大好きな騎手なんですけど。馬券の相性は最悪です(笑)。
京王杯AHの方は2着のアップドラフトが難しかったですよねえ。ここの部分は亀谷敬正が指摘していますけど、先週の中山芝は1200でサクラバクシンオー、1600〜2000で母父ナスルーラが爆発していたんですよ。1600〜2000では全10鞍の馬券圏内の馬(つまり30頭)の内10頭がブラッシンググルーム、ネヴァーベンドトニービンだったんですよね。まあ雨が残ったせいもあるかもしれないですけど。予想が外れた事に関しては、◎シンボリグランのヤネが非常に残念な乗替をした時点で諦めてましたけど(笑)。こちらも最初は黙ってマイネルスケルツィにするつもりだったのに枠を観て変えちゃったんですよね。


という訳で今週の予想


セントライト記念
このレースは過去10年上がり最速の馬が勝った事無いという世にも珍しいレースなんですよね。野芝で行われるレースで、スピードを一貫して持続する事が求められる。差し馬ならマツリダゴッホのようにまくり切れる馬。スタミナも問われるので2200以上の距離で苦労してようやく勝ちあがってきた地味なタイプが狙い目。
血統的には母父ノーザンテーストか母父カーリアン、サンデー×ノーザンダンサーのように「スピードを持続できる」血統が良い。つまりもちろんグレイソブリンも歓迎。と言った感じですね。
一般的には上記のような角度から攻めるのが常道ですけど、個人的に「2200以上の距離で〜」と言うのは今年はどうかと思います。今年は古馬が弱く3歳馬の方が強かったので、例年のような「古馬に揉まれて来た」事がプラスにならないのではないかと。単純に斤量恵まれちゃっただけのケースも考えられるので。


◎ブレイクナイン
http://d.hatena.ne.jp/c-mad/20090508/p1プリンシパルSで本命にしようと思っていた(直前で取消)くらい評価していた馬なので迷わず本命です。血統的にも父スペシャルウィークはサンデー×ノーザンダンサーマルゼンスキー)。そこに母父ナスルーラボールドルーラー)。完全にテーマに合致します。ついでにここ数年の中山2200/2500最強(適性的な意味で)馬はマツリダゴッホですけど、マツリダゴッホもサンデー×ボールドルーラー。前残りの馬場で絶対に前に行くに決まっている騎手が乗るのも心強い。母系は3代母がカコイーシーズの母。
○マサノウィズキッド
額の星がハート型で話題になった馬ですね。

上記の通りセントライト記念は「母系にノーザンテーストが入っている」事が条件になる事は有名なんですけど、過去5年中雨が降った昨年を除く4回の内2回は母父トウショウボーイが勝ってるんですよ。2005年は該当馬が1頭も出てなかったので、勝率66.7%の驚異の血統なんですよね。父ゴールドヘイローですけど、サンデー×ミスプロノットアローンミストラルクルーズが来ているので、血統的には充分可能性あり。という事でこの2頭の単複は確実に買います。ていうかこの2頭、1番と6番枠に入ってイチロー馬券フラグ立ちマクリですからね。
ちなみにこの馬、祖母がシンボリルドルフの全姉で、そこにトウショウボーイが配合された「ザ・昭和」な母系。100%野芝のセントライト記念で力を発揮しそうです。
ミッキーペトラ
母父ヘクタープロテクターがトライアル向きの馬ですし、シンボリクリスエスもこのコース向くはずですからね。
その上、森調教師が美浦入厩してきた辺りがいかにも本気度を感じる。栗東の方が設備が整っているから関東馬が早め栗東入厩して度々実績を上げてますけど、逆パターンは面白い。
△イグセキュティヴ
血統的にはこの馬がベストなんですよね。でも昨年似た理由で▲のリノーンリーズンがレース中に心不全で亡くなるという事故が起きてしまって、ちょっとこの馬に重い印付け辛いんですよね。あと岡田総帥の馬で関東だからもう枯れてるかもしれないし。
フォゲッタブル
ダンスインザダークも母父トニービンも本来人気薄で強い(マークされたり揉まれると弱い)血統なんですけど、何と言っても母親がエアグルーヴという強力な世襲馬なので常に人気を背負ってしまう悲しい馬なんですよね。今回人気薄そうなので良いのではないでしょうか。呆れるほど言ってきた事ですが今週も言います。サンデー×トニービンは急坂小回り最強ですから。


ローズS
個人的にはノボジャック産駒とかレギュラーメンバー産駒とかがこういう場所に出てくることが感慨深いですけどまあそれはともかく、レッドディザイア圧倒ムードと言うか、前日昼の時点のオッズが2番人気の馬で単勝41.4倍という近来稀に見る異常オッズでした。
確かに強い馬ですし調教も素晴らしかったので成長も大いに見込めるんですけど、引っかかる部分を挙げてみましょう。


1)本当に強いのか?
春の2冠がいずれもブエナビスタの2着という事で「ブエナビスタがいないここは確勝!!」という事でしょうけど、所詮は重賞未勝利馬なんですよね。
あと、上記したように今年は古馬が異常に弱くて3歳が強いんですよ。ブエナビスタは本来札幌記念を勝たなきゃいけなかったと思うんですよね。だから「絶対的な強さ」という物差しになる根拠が弱いかもしれない。しかも再三指摘している通りビワハイジ一族はマンハッタンカフェをいつも連れて来るんですよ。だから春2冠はただ単に「引きずられて来ただけ」かもしれない。
2)瞬発力勝負になって勝てるの?
阪神1800というのはただでさえスローになるんですよ。このメンバーを見る限り超ドスローになる可能性大。
という訳で瞬発力を基準に馬を選びたいんですけど、レッドディザイアって「圧倒的な上がりの脚で勝った」っていうのは新馬戦だけで、エルフィンSではワイドサファイアとほぼ同等の脚。これで単勝オッズが20倍近くも差が付いてよいものか。
3)無理して勝つ必要ないんじゃないの?
どう考えてもここを勝つ事より次の本番でブエナビスタに勝つ事の方が重要ですよね。春の2冠はいずれも後ろから差された事を考えると、限界まで溜めて弓を放つ事を考えていて不思議じゃない。


こう考えると、ディープインパクトのダービーを遥かに上回る圧倒的信頼度を集めちゃって良い物か疑問なんですよね。みんな鳩政権の異常支持率を観て「やっぱ長いものには巻かれなきゃダメだな。友愛されちゃうし」と神経過敏なんじゃないですかね(笑)。
だから、「レッドディザイアが強いから、このレースの馬券を買う意味は無いな」という考えは充分理解できるんですけど、「レッドディザイアからの3連単しか馬券にならない!」とか言ってるのはちょっと信じられない感性だなと。ここでレッドディザイア単勝を買うのって、一見手堅い人のように見えるけど実はかなり危険な人だと思うんですよね。そういう買い方を毎回している人って、「自分が買う馬券は全て当たっていないとダメ」位の勢いじゃないと持たないですよね。実際配当が少ない分掛け金が高くなるから一度こけたらアウトじゃないですか。仮に1.2倍まで下がったとして、1万円買ってプラス2000円ですよね。僕のプエナビーナス@クイーンS複勝なら確率3倍なのに200円で2000円プラスに出来ますから。つまり、僕のような買い方の方がギャンブラーに見えるかもしれないけど「50回失敗しても取り返せる」買い方なんですよ。しかも転んでも1回200円だし。いつでも退ける。逆に「グリグリ本命に一点勝負」は固い様に見えて失敗が許されないタイトロープ。
そもそも、オッズを当てにして買っていったら最終的に必ず回収率75%に収束するんですよ。そういうものです。だから長い目で観たら僕のように「少額の複勝でまったり楽しんで、それでも買いたい馬券が無いレースはあっさり無視」が一番長持ちすると思うんですよね。


話がずれました。


ヒカルアマランサス
上記のように上がりを重視して「上がりが早いレースで上がり最速で勝った馬」という基準でみると、この馬とレッドディザイア、ミクロコスモス、ジェルミナルくらいしか残らないんですよ。だったら内枠を引いて前にいけるこの馬から入ろうかなと。まさかの後方競馬をやられたらアウトですけど、小倉1200フルゲートで4角4番手の競馬が出来るんだからすんなり前に付けるスピードを生かしてくれるはず。そもそもこの馬、君子蘭賞の勝ちタイムは同日の毎日杯と同じですからね。もうその時点でワイドサファイア毎日杯7着)より全然強いし、アプレザンレーヴより強い馬がここに出てくればそりゃ買うでしょ。忘れな草賞なんてデビューから26キロも体重減らしたぼろぼろ状態のレース参考外ですから。プラス30キロくらいで出て来て失笑されながらあっと言わせて欲しい。
ジェルミナル
阪神1800はアグネスタキオンが強いですけど、それはあくまで「府中2400でも勝てるような馬(例:ディープスカイ)」なんですよ。だったら素直にこの馬を2番手評価でしょう。
レッドディザイア
まあ実際一番強いですし(笑)。血統的にも隙が無いんですよね。唯一の隙が上記した「ドスローの瞬発力勝負になった場合」ですね。その場合は当然前にいる馬が勝つはずだからそういう意味でもヒカル高評価ですね。
△ミクロコスモス
「瞬発力」という意味では、前走札幌で大外ぶん回して33.8の脚で差しきり(レースとの上がりの差1.1秒)というこの化物を本命にするのが筋なんですけど、なにせ背中に残念な人が乗ってますから。落馬負傷でもしたら本命に切り替えます(笑)。
ワンカラット
出遅れ参考外にしてもNHKマイルの上がり最速はこの馬ですからね(6着)。6着といっても5着以上は全部4角5番手以内の馬なのでスローの瞬発力勝負ならどんと来い。桜花賞も、異常な外伸び馬場で内枠の馬では唯一の掲示板ですからね。