10月

今月から私の職場は急激に忙しくなりましてね。忙しくといっても売り上げが伸びたわけではなく要するに無意味な制度変更と本部の準備不足で、ご多分に漏れず大混乱が起きている訳です。で、忙しいと妙にハイになるというか、誰が言い出すでもなく職場内の空気を円滑にしようと、偽善ではなく自然に思いやりの気持ちが出てくる感じが結構好きだったりします。


さて寒くなってきますと個人的にはパン職人だった頃を思い出すわけですよ。やはり寒い日の朝の早起きほどきついものは無い訳で(夜勤はそれ程寒さが苦にならないんですが)。
そこで、と言う訳では無いんですけどふと思い出した事を書いてみようと思うわけですが、以前にも書いたと思いますけど、パン職人と言うのは基本的に労働時間の異常な長さに反比例して薄給ででしてね。男が寿退職をする事も珍しく無いんですよね。


で、ある時そんな職人仲間の知り合いが結婚をするという事でお祝いの席に呼ばれたんですけど、そこが変な寿司屋でしてね。看板に「創作寿司」と書いてあるのが妙に不安感を掻き立てられるわけですが、前を歩いていた仲間が「○○君、寿司屋なのにクリスマスケーキ始めましたって書いてあるのはどういうこと?」「先輩、ホワイトボードにピザ寿司って書いてあるんですけど・・・」とか言う会話をしていてさらに不安度倍増なんですよ。そこの娘がどう間違ったかパン作りが大好きでパン屋でバイトしていましてね。寿司屋のカウンターの横にミキサーがあってそこでパン捏ねてるんですよ。どう見ても双方にとって幸せじゃない環境だと思うんですけどね。
そんな店で、寿退職する後輩と「次、何の仕事やるの?」「はい!葬儀屋です!」「・・・そうか・・・。まあお前パン焦がすの得意だったしな。」「はい!頑張って死体焼くッす!!」とか会話してる横には一般客も混じってるんですよね。完全に営業妨害の気がするんだけどまあいいかと。あの店まだあるのかなあ。高確率で潰れてると思うんですが。ハイただ書いてみただけで特に意味は無いです。