’09年は日ハムが日本一になるとみた

さて、どうやらクライマックスシリーズ出場チームも確定したようなので、毎年恒例のヤツ行ってみましょうか。
http://d.hatena.ne.jp/c-mad/20081012/p1
早速今年のデータです。

CSの展望以前にまずはっきり目立つのがオリックスの異常さですよね。このチーム、規定打席到達者の打点が計127、未達者の打点が432。分散型というより最早飛散型(悲惨型)と呼ぶべきチーム状態だったという事ですね。毎年主軸依存度がトップレベルのチームがこれでは、監督の能力以前にチームとしての体をなしていないというべきでしょう。


それではCS出場チームの比較ですが・・・
昨年との比較で最も印象が良いのは、得点能力を高めながらも主軸依存度を下げている北海道日本ハムファイターズですね。
あとは得点能力が低いのにCS出場を果たした東京ヤクルトスワローズ。かと言って投手力が強い訳でも無いんですよね。防御率悪いし。なんでこんなチームが・・・って、よくみたら負け越しチームなのにAクラス入りしているんですね(笑)。個人成績観ても、昔の大洋みたいな「先発の柱一名と抑えだけが頑張ってる」という感じで、典型的なBクラスチームっぽく見えるんだよなあ。もっともグライシンガーとラミレスとゴンザレスを「ヤクルトの選手」と見ると一点超強豪チームに見えるんですけどね(笑)。来年林が巨人に移籍しない事を祈ります。
というわけで、ヤクルトが残念ながら問題外っぽいので、セリーグは巨人が順当に勝ち上がりじゃないですかね。データ上ヤクルトを上位に取らなきゃいけないんですけど、総得点数が100点以上違うと言う事は一試合につき1点近くハンデを背負わされているという事で、1勝のアドバンテージも考慮すると戦い方以前の問題かと。
そしてパリーグ。こちらも日ハムだと思いますが、面白そうなのは楽天よりもホークスの方じゃないですかね。得点能力のバランスもさることながら、リリーフ陣の優秀さが際立つ。というより攝津投手がいなかったら確実にBクラスですねこれ。
ひとまず日本シリーズは巨人VS日ハム(orホークス)という予想を立てておきますが、法則に従って日本シリーズの行方を予想すると「4勝0敗で北海道日本ハムファイターズが優勝」という結果になりますね。文句を言われても困ります。過去ずっと当たり続けているデータなんだから(笑)。
ちなみに、両リーグそれぞれどのチームが勝ち上がった方が有利かを見ると、


パリーグの場合=日ハムorSBが日本シリーズ進出した場合、巨人or中日相手なら4勝0敗の圧勝、ヤクルトが来た場合、日ハムなら僅差で優勝、SBならかなりもつれる。楽天が進出した場合巨人、中日が相手なら僅差の勝負、ヤクルト相手なら惨敗。
セリーグの場合=巨人or中日が出てきた場合、楽天相手なら僅差の勝負、日ハムorSBが相手の場合惨敗。ヤクルトが進出した場合、楽天相手なら圧勝、日ハム相手なら僅差で負け、SB相手ならもつれる。


となるわけで、かなりの確率でパリーグが今年も勝ちそうです。


さて、おまけとして「得点から観る今年のプロ野球の傾向」を観てみましょう。
以下に昨年との比較の3つのデータ
1)総得点数
パリーグ=3859→3756
セリーグ=3404→3361
2)主軸依存度
パリーグ=.278→.263
セリーグ=.312→.293
3)本塁打
パリーグ=752→765
セリーグ=728→767
両リーグ共に(1)ホームランは増えたのに(2)得点は減った。(3)そして得点能力は分散された。という共通の特徴が出ました。
セリーグの得点の減少は、そのまま広島カープの球場が広がった分と解釈して良さそうなんですよね(広島の得点のマイナスが34、総得点のマイナスが43)
あと、主軸依存度の数字ですが、「セリーグは投手が打席に立つから、パリーグよりも1.125倍依存度が高い」という法則はほぼ守られているので、
「(1)パリーグの得点能力が今年はかなり落ちた」
「(2)両リーグとも得点能力を分散する戦術を採用した」
というのが今年の傾向といえるでしょう。
まず(2)ですけど、これは開幕前のWBCの影響じゃないですかね?短期決戦型の戦法が身に付いていたんじゃないかなと。
(1)がわからないんですけど、日ハムと楽天だけが得点数を増やしていて、他4チームはかなり得点数を減らしているんですよ。あと本塁打数ですが、リーグ全体では増えているのにこの2球団は減らしている。なのにチーム成績は上がっている。
こうしてみると、「日本プロ野球全体が短期決戦型の野球を指向する中で、パリーグはそのルールに向いた試合をしていたファイターズ、イーグルス、ホークスがAクラス入りを果たした」という風に読めるのではないでしょうか。セリーグ?あれは野球じゃないから。ビジネスだから(キッパリ)。