森秀行調教師の名言

世間では完全に勘違いされていますけど、「子供手当て」なるものは景気対策なんですよ。クルッポがそう言ってるんだから間違いないんです。
で、ミスター年金(笑)が何をトチ狂ったか「子供手当ての財源として企業にも負担させる」と驚愕の発言をしているんですよね。


景気対策を企業が負担!!!斬新過ぎる!!!!(笑)


相変らず法務大臣改め無法大臣(久々に2chでナイスネーミングを見た)の暴走は止まらないし、以前のエントリーで私は「この政権交代は革命ではない。維新でもない。一番近いのは大化の改新(=朝鮮人藤原氏が歴史を捏造して蘇我氏を滅亡させた)」と書いたんですけど、なんかもう「聖徳太子と鳩山政権、どっちが近代的?」と聞かれてしばらく悩むレベルになってきたと思うんですけど。ていうか「携帯電話の普及で、磁場が狂った伝書鳩が迷子になるケースが相次いでいる」というニュースの信憑性だけが日に日に高まっていく今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。特殊法人への風当たりが強い昨今、毎年3000億円を軽く越える国庫納付金を納める優良特殊法人JRAをみんなで応援しよう!!


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今月の森秀行師の名言。
コツはね。GIを勝たない事。
以前にも藤原英昭調教師のインタビューをブログに書きましたけど、http://d.hatena.ne.jp/c-mad/20090408
僕が一番好きな競馬雑誌は「競馬最強の法則」なんですよ。一般的な「もっと競馬予想の技術を上げたい!!」と思っているような競馬ファンから見ると、こんな胡散臭い雑誌を読む人間のセンスは信じられないでしょうけど(※失礼過ぎ)、正直私はもう当たろうが外れようが自分のスタンスを変える事は無いので、これくらい振り切ってる方が面白いんですよ。どうでもいいけど、回収率150%を自負するTAROとかいう予想家、ウチの予想パクってんじゃねえの?と思うくらいここの予想と被ってるんですが(笑)。まあぶっちゃけ私の回収率の方が・・・やめとこ(笑)。


で、先月のターザンとの対談相手は国際派で知られる森調教師だったんですね。
このお方、臆面もなく地方重賞を高齢馬で荒稼ぎしまくる事で批判されがちで斯く言う私も批判の的にしていた時期もありましたけど、「森先生!あれは世間知らずなガキだった頃の若気の至りです!今なら先生の偉大さがわかります!」と全面謝罪したくなるくらいに良い対談でしたよ。


まず森師の言動の根底にあるのは「自分はムラ社会の外から来た人間」という事実。ここから「とにかく馬を預けてくれた馬主さんを納得させないと生き残れない」という発想に繋がる訳です。
その典型的な例が「あのね、ダメな馬でも使ってあげないと。それで出走手当てが出るんだから。1回40万円近く。」というやたらに生々しい発言。この、取り様によっては八百長発言とも取れる姿勢がアンチにとっての恰好の批判の的な訳ですけど、ロイヤルキャンサー(※11歳の現役馬。アスリートで言うと工藤公康みたいな年齢)は稼げるだけ稼いだので、馬主さんは引退したあとも一生面倒見るよと言ってますよ。この件については馬主さんを取材して欲しいね」という発言を見ただけで全てを許したくなるはず!!
私は競馬ファンですから、当然「ファンの側に立った視点を持った競馬関係者」の方が本来は歓迎すべき存在なんですよ。
でもですね。中途半端に「ファンに夢を」とか偽善を振りまかれるよりも(先週の毎日王冠の○○○○の関係者の「○○○○の走りを観て感動して欲しい」とかいう発言は心底キモかった)、森師のように「金、金、金」で徹底してくれた方がはるかにファンとして気持ち良いんですよ。そもそも「競馬」を見に来ているんだから、ファンの存在なんか無視して徹底的に勝利を追求してくれる事が最高のファンサービスといえる。森師の場合は「勝利=馬主への1円でも多い還元」な訳で、それはそれで徹底してくれれば良い訳で。
その思想の最たる物が上に掲げた発言ですよ。
元弟子である小崎調教師の管理馬:スマートファルコンが徹底して地方ドサ周りを続ける事に対しての発言。この後「ダートはGI、障害は中山大障害を勝っちゃうと大体ダメ。ノボトゥルーもGIを勝っちゃってねえ。あれがなければもっと勝っていたと思うねえ」と続きます。GI勝ってがっかりしてるのこの人くらいだよ!!
今年、森マジックが炸裂したのはゴールデンチケット号。「普通関西馬船橋には出さないよ!!」というターザンのフリに対して「それは違う。勝てるところにやったらどこでもいきますよ、ボクは」と森先生。その後「メンバー的に一番弱いから」という理由で兵庫チャンピオンシップに迷わず出走。ダート最強と思われていたスーニがいたけど「そこをみんな勘違いするんです。ダート馬はダート馬。芝馬にはやっぱり勝て無いんですよ。」とあっさり断言。これは勘違いしている訳ではなくプライドが邪魔しているだけだと個人的に思いますけど、「次はジャパンダートダービー日本ダービーで少しは迷ったんですか?」という問いに「こっちはもう最初から日本ダービーが目標やから」ときっぱり。そこだけは賞金より名誉なのか!!まあ「地方で勝つのがやっとの馬を日本ダービーに出走させた」というイメージが付けば売りになるから、ある意味宣伝広告費と割り切ったるのかもしれませんけど、ここは「守銭奴キャラなのにダービーだけには特別な思いを隠しきれないツンデレ調教師」という風に解釈しましょう!!森先生カワイイ!!
というわけで、プロである以上何か一つに徹底するという事がとても重要だという事がお分かりいただけるのでは無いでしょうか。実際「関東の馬は弱いから」とガンガン遠征してくるから冬の中山&府中のダートはまず森厩舎の馬から入るのが常道ですから。
ボクは、この様に賞金稼ぎに徹底した森調教師も、狙いすまして勝ちにこだわる藤原調教師も、現役最強スプリンターだったスリープレスナイトの脚元に不安があった時に「普通の馬なら走れる程度の状態だけど、GIは負担がかかるし、あまり直前まで迷って他陣営に迷惑かけたくないから」と早々に引退を決断した人格者:橋口調教師も、「ブログ炎上は想定の範囲内」と毅然とした態度でダートで賞金を稼いだ馬を秋華賞に出走させて結果で批判を封じ込めた小島調教師も、東西格差を事有る毎に叫んでJRAを批判しまくっていながらコメントには必ずちっちゃいギャグを入れてファンサービスを忘れない国枝調教師(もちろんレースではきっちり結果を出す)も凱旋門賞の時のタキシードが七五三のコスプレにしか見えなかった佐々木晶三調教師も、三歳秋にスランプに陥ったウオッカを見て「ああいうスターホースが弱い姿を見せたらファンががっかりするんだ」と、自分の管理馬が同じレースに出るにもかかわらず角居厩舎に自らで向いてアドバイスを送った白井調教師もみんな大好きです!