秋華賞

「夜のお菓子うなぎパイ」は知らぬ人の無いお土産界の名作ですが、同じメーカーが「昼のお菓子しらすパイ」というのも最近作っているんですよね。会社の人が土産に買ってきて初めて知りました。
http://www.shunkado.co.jp/unagipai/unagipai_top.htm
このサイトが結構面白いんですけど、うなぎやにんにくなど「精力が付く」というイメージでいっぱいな材料を使った上「最初は浜名湖をイメージした水色のパッケージだったけど、マムシドリンクの赤と黄色と黒のパッケージに変えた」とまで言っちゃってるのに


Q:何故夜のお菓子という名前なんですか?
A:家族の団欒の一時に召し上がっていただきたいからです。ただ、実際には違う解釈もして買っていく方も多いようです。


って(笑)。ついでだから「朝のお菓子:鯵の開きパイ」とかも開発したらいかがでしょうか。何にしても、徹底して地元密着な雰囲気が実に良い感じです。

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さて競馬の話。
まず先週の反省ですけど、お約束どおりウオッカが負けたんだからあの三連単は取らなきゃダメですよねぇ。ハイアーの複しか取れませんでした。あと予想通り◎ダイシンプランが出遅れ後方ママをやらかして笑いました。
京都大賞典は、ジャングルポケット産駒狙い撃ちまでは良かったんですけど、よりによって唯一惨敗したクイーンスプマンテから入る所が痺れるほどにセンスないですね(笑)。面白かったから文句ないですけど。オンナ同士の意地の張り合いになると、京都外回り長距離戦ですら厳しいペースになるという事を実感しました。あと、個人的には栗東ポリトラックコース調教の馬に注目しようと思っていた矢先に、いきなりポリトラ追いのオウケンブルースリが勝っちゃった事が気になるんですよね。馬を自在に操れ過ぎて悪影響が出るのでは?と疑っていくつもりだったんですけど、虚弱体質の馬にとっては良い調教になるのか?ただ、明らかに負荷はかからないだろうからポリトラック調教の馬は本番では疑う方針で行くつもりです。今週だと府中牝馬Sリトルアマポーラとブーケフレグランス、秋華賞アイアムカミノマゴが該当しますね。


今週は秋華賞ですね。


言うまでもなく、このブログでは予想よりまず先にブエナビスタの問題点を頑張って論う事から始める訳ですけど(笑)、期待している程人気吸ってくれていないんだよなあ・・・。前日昼の時点ですけど
ブエナビスタ2.3
レッドディザイア3.4
ブロードストリート11.7
というオッズは
アドマイヤグルーヴ2.5
スティルインラブ3.2
ピースオブワールド11.8
という関係に酷似していますよね。本来なら「GI馬の娘に三冠がかかったレース」という意味で単勝1.3倍くらいを想定していたのですが。色んな意味でつくづく札幌記念参戦は誰も得しない無駄打ちだったなあと思います。ファンもアンチも両方がっかりするというエンターテインメントとして最低な行為。まあ最近グリグリ1番人気がとび過ぎだからかもしれないですけど。「こういう事やるとツキを落として本番で内枠に押し込められたりするんだよなあ」と思っていたらその通りになりましたね。言葉に出しちゃうと法則発動で逆の結果になるから黙っていた甲斐がありました。


さてブエナビスタですけど、小回りとか内枠とかも突っ込みどころなんですが「このレースへの適性」という意味で見てみたいと思うんですね。
秋華賞というレースはダートっぽい適性の馬がよく馬券に絡むレースで、いかにもサンデーっぽい斬れる馬は向かないんですよね。
ダートっぽいというのはパワーで押し切るという意味で、馬体重でみると450キロ以下の馬は苦戦傾向なんですよ。過去を振り返っても「特殊な年」以外はティコティコタック(1着)ニシノナースコール(3着)エイシンカチータ(3着)くらいしか馬券に絡まない。どれも単勝25倍以上の馬で、有力馬がマークされる隙を付いてのタナボタ感アリアリなんですよね。「特殊な年」というのはファレノプシステイエムオーシャンがそれぞれ勝った年で、3着までが全て450キロ以下の馬。ただし、それぞれ出走馬の平均体重が438kg、441kgなので「450キロ以下の馬でも小柄とはいえない」という意味で特殊な年。ちなみに今年の馬の前走の馬体重平均は461kg。恐らく450kg前後で出てくるブエナビスタが内で包まれて馬群を捌けず、止むを得ず外を回すも届かずのパターンがあっても不思議なし。


ここで、「今回は完全に二強人気だからむしろレッドを嫌う見方もある」と行きたいんですけど、それはやりません。何度も書いている様にビワハイジ一族は毎回同族のマンハッタンカフェ産駒を引き連れて来るので、「レッドは来てもブエナが来ない」可能性はあっても「ブエナが来てレッドが来ない」可能性は低いと思うので。


次に血統を観ましょう。


このレースはリファール、ノーザンテーストが強い。今開催の京都はトニービンがやたらに強い。
というところから観てクーデグレイスはどう考えても消せないんですよね。全部入ってるし。しかもこの馬先週京都大賞典で2着したスマートギアと同牝系でワンモアチャッターインティライミオーバーザウォール、マルカミラーあたりと同牝系。平坦2000mドンと来いにしか見えない。あとはリファールならデリキットピース、ノーザンテーストでワイドサファイアですか。
次に京都2000全体ですけど、今回のメンバーで当てはまるのはマンハッタンカフェ産駒とダンスインザダーク産駒。そして後述しますが擬似オペラハウスとしてワンカラット
さらに「ダートっぽい血統」という事になるとアグネスデジタルシンボリクリスエスクロフネ。でも、ここまで広げちゃうとほとんどの馬が対象になっちゃいますね。


◎ミクロコスモス
「なんでだよ!」ですよねえ。
根拠は、まず今開催の京都の芝なんですよ。先週の京都の芝は、昨年まで野芝12〜14cmプラス洋芝だったのが、何故か野芝6〜8cmプラス洋芝だったんですよ。つまり洋芝色が強い。現実にそれは血統傾向に出ていましたよね。これは多分ブエナビスタが三冠を取り易い設定を作ったんだと思うんですけど、ならば札幌で好走した馬が良かろうと。
それからですね。


33.4(-0.4):1位/1着
35.2(0.4):2位/3着
34.8(-0.7):1位/1着
34.6(0.9):4位/4着
35.9(0.2):3位/4着
36.0(0.6):9位/14着
33.8(-0.4):1位/1着
34.6(0.6):3位/4着


上の数字は「ミクロコスモスの全競争成績の上がり3ハロンの数字(上がり1位との差:自身が1位の場合は2位との差):上がりの順位/着順」という一覧ですけど、着順だけだとわかりづらいけどきれいにテレンコ(連続好走できず、好走と凡走を交互に繰り返す馬の事)なんですよね。だから今度は走る番。しかもネオユニヴァース産駒なら小回り洋芝の方が前走よりはるかに向いているはずだし。騎手が頼りないですけど。


ワンカラット
ファルブラヴの父=フェアリーキングは大種牡馬サドラーズウェルズと同じ配合なんですね。そしてワンカラットの母父はダンテ系。つまりサドラーズウェルズ×ダンテと観るなら京都芝2000で大穴を開けるオペラハウスと同じ。
距離が持たない?
過去13年の秋華賞の馬券圏内に来た馬で、それまでにマイルまでしか勝ち鞍がなかった馬は13頭もいるんですよ。もちろんラインクラフトのような馬がいるのでそれだとずるいんですけど、ヤマカツスズラントーワトレジャー、ロゼカラーのように1400までしか勝ち鞍の無い馬も3着には来れますし、大型のパワータイプのノーザンダンサーは結構秋華賞で馬券に絡むんですよね。


▲クーデグレイス
上記のような血統背景に加えて、この馬10戦して馬券圏外が2回しか無いんですよね。ただあまりにドンピシャ過ぎて買いたくなくなってくるというジレンマが(笑)。北海道で勝ちきれないのと前走馬体減らし過ぎなのが気になるのでパドック次第ですね。


レッドディザイア
普通に考えたらこれが本命でいいんですけどね。「強いから本命!!」じゃあ書く意味無いですから(笑)。
あと、ローズSで「ブエナビスタに連続して後ろから差されて負けているから、前哨戦で限界まで追い出しを我慢して差し届かず上等の騎乗をするはず」と読んで実際その通りだったので、ブエナを観ているうちにどっちも差し届かない気もしてきた。


注モルガナイト
http://d.hatena.ne.jp/c-mad/20080626
昨シーズンのPOGで「かなり強いけどPOG向きじゃない」という理由で指名を見送った馬です。じゃあPOG期間が終了した今馬券になっていただこうかと。リボーが絶妙な位置に入っているから大舞台で大駆けが期待できるんですよね。ただヒモ以上には出来ないですけど。「アグネスデジタル産駒は好走レンジがやたらと狭い。そして勝っている時は良いけど一度スランプに落ちるとなかなか浮上しない」という散々書いてきた特長から言うと買い時ではあるんですけど、結構人気しちゃっているので「好走レンジが狭い」という部分で初斤量が引っかかるかなと。前走だいぶ体重減りましたからね。


注デリキットピース
それをいうならPOGで本指名した馬も入れなきゃならんかなと。正直全然期待して無いですけど(ヤネ的な意味で)。