天皇賞(秋)

昨日のコメ欄からの続きですけど、横浜ベイスターズというチームは良くも悪くも(主に悪い方に)メジャーに最も近いチームなんですよ。多分。斉藤隆のメジャーでの成功なんて「スピードは豊富だけど軽過ぎるアメリカ血統だから。以上。」で全て話がついちゃうじゃないですか。要するにこの球団は、競馬で言うとサダムイダテンとかゴスホークケンとかユートピアとかがいっぱいいるチームなんです!高崎とかあの辺は多分ウォーエンブレム産駒だね。だから駒田がいた時期だけ妙に強かったんだな・・・
あと、京都大学出身者をドラフトで獲得してたんですよね。昨年は早稲田から二人取っていたし、何を目指してるんでしょうか(笑)。尾花監督就任の噂が流れる前の夏ごろには「佐々木監督決定で中日から谷繁復帰」という噂がまことしやかに流されていたんですけど、京大→東大の継投を江の川高校がリードという珍プレー見たかったなあ。

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さて、秋の天皇賞です。
というより、ウオッカをどうするかという事ですよね。
個人的には「この舞台は合っているし、勝っても文句は言わない」という感じなんですよ。とは言えその理由は「ここで勝ってGI最多勝にリーチ。→JCをこの馬が勝てるわけが無いので、折角のGI最多勝がかかっているのに、逃げるのか!!と非難轟々で有馬出走→(゜д゜)ウマー」の展開に期待してるだけなんですけど。
自分はウオッカの強さは評価していますよ?そんじょそこらのウオッカファンごときよりはるかに高い評価をしています。なにせエルフィンSを観た時点で「この馬がダービーに出れば圧勝」と断言していたくらいですから。
それに、サラブレッドの歴史を振り返っても、本物のスターホースと呼べるのはハイセイコーオグリキャップウオッカの3頭だろうと思っているんですよ。ディープインパクト?あれはただ単に強いだけですから。強いだけの馬なんていっぱいいるしこれからいっぱい出てくる。有馬記念で負けた時も、そりゃあどよめきは起こりましたけど「単勝グリグリ人気の馬が負けた」という以上の物ではなかったですから。JRAが早々に銅像作ったり、フジテレビがサクラに金子の勝負服着せて寒い演出したり、やたらにマスコミが持ち上げ過ぎちゃって熱が無かった。
それより、ウオッカ桜花賞で負けた時。あの直線での怒号は一生忘れないんじゃないかと思うくらい凄かったですから。怒声と悲鳴と驚嘆が入り混じって、「やめて〜!!」「アンドウ!!殺すぞ!!」っていう女性ファンの絶叫が耳について離れない。ウインズの客があんなにリミッター振り切った騒動はもう今後無いんじゃないですかね。あの異常な地熱は確実にオグリ以来ですよ。しかも桜花賞の時点では競馬ファン以外には知名度皆無の状態だったわけですからね。
という訳で、私は「誰よりもウオッカを評価している!!」と胸を張るわけです。大嫌いですけどね(笑)。


そこで、「ウオッカは何故この舞台に向いているか」という話から予想に入ろうと思うんですけど、秋の天皇賞は上がりが速い馬には向かないからなんですね。
ウオッカは昨年の安田記念で岩田騎手が脚質変更して以来現在までそのスタイルをほぼ貫いている訳ですが、脚質変更する以前だって実はそんなにぶっちぎっていた訳では無いんですよ。確かに上がり最速は多かったですけど、上がり2位との差は0.0〜最大でも0.3。安田記念は3番手からのレースなのに上がり最速。これなら不器用さを考慮すれば前でレースした方が良い。もっともその時点では府中専用機になるなんて想像もしてなかったので「エースなのに挑戦者の挑戦には胸を貸さずにひたすら自分の得意な事だけをする」というスーパースターにあるまじき行為に出るなら話は別だった訳ですが。だから声援に熱がなくなるんだよ。ペッ。


で、その副産物として
ダービーまで=7戦中6戦で上がり最速

昨秋以降(国内)=6戦中1戦で上がり最速、1戦で上がり3位。他5戦はそれ以下。
という馬になった訳ですよ。
こうなると、距離適性は別としてタイプで言うと「上がり最速」が勝つ府中2400では勝てないけど、近5年で上がり最速が連対したのはゼンノロブロイ1頭だけの秋天では勝負になる。
と、この話の流れでウオッカの印をどうするかというと▲ですねえ。秋の天皇賞は過去5年で牝馬が6回も馬券に絡んでいる完全に「女の子向け」レースに成り果てた訳で、さりとて馬券に絡んだ牝馬は翌年以降は必ず着順を落としているから軸にはしたくないし消したくないなと。でも「2着につけて美味しい」というほどのオッズにもなって無いんですよね(笑)。


ここでちょっと話をずらして「アグネスタキオン産駒と母父サンデー」という話になります。
タニノギムレット産駒産駒はアグネスタキオン産駒と良く一緒に来ることで知られ、母父サンデーは一緒に来ない事で知られているんですよね。ここで秋の天皇賞という舞台でこの2種類を比較しますと


アグネスタキオン=3頭出走して(0.2.1.0)つまり出走馬全部馬券圏内
母父サンデー=(0.0.1.9)
どうですこの明確な数字。
ちなみに秋天に出走した母父サンデーはシャドウゲイトポップロックアドマイヤムーンサクラメガワンダースズカマンボトーセンキャプテンアサクサキングス
府中2400との比較でみると、
スズカマンボ=ダービー15番人気5着
アサクサキングス=ダービー14番人気2着
アドマイヤムーン=JC5番人気優勝
ポップロック=JC4番人気2着
と明らかに府中2400寄り。輸送がダメ(だった)メガワンは参考外として、トーセンキャプテンシャドウゲイトは小回り急坂2000向き。この比較で観ると「母父サンデーは、秋天で勝つには切れ過ぎる」という解釈でよいのではないでしょうか。ていうかここまではっきり数字が出ていると、ダイワスカーレットはJCやオークスに出ていたら危なかったのかも知れないですね。ちなみに唯一馬券に絡んだのはアドマイヤムーンですけど、これは札幌記念勝ちから直行した三歳時(当然この年のダービーは惨敗)のものでJCを勝った年の秋天は6着。この事実だけを観てもコネクションの薄さがわかろうというものでしょう。


という訳で、「スクリーンヒーローだけは3着がありそうだなあ」等と思いつつ印に行きましょう。


エアシェイディ


大外枠は圧倒的不利なのは百も承知なんですけど、この馬雨と休み明け以外は安定度抜群なんですよ。それに調教後の馬体重が前走より減っているのはこの馬が唯一なんで、次走以降を目標においている陣営が多い中、本気度は一番じゃないですかね。ヤネが激しく信用できませんけど。


マツリダゴッホ


ようやく蛯名騎手に戻してくれましたから。っていうか結局「主戦騎手:武豊」は一回しか乗って無いんですよね(笑)。
昨年のJCで本命にしましたけど、あの負けは左周りのせいではなく大外でスローだったせいだと信じてますので、2番手追走でラチを頼っていけば大丈夫だと思います。


ウオッカ
上述の通り。


キャプテントゥーレ
唯一のアグネスタキオン産駒なんだから最初は本命の予定だったんですけど、馬格の無い馬が初めての58キロでどうなのかなと。まあ「初重賞で初の55キロ」も「初GIで初の57キロ」も勝ち切ったからこなすかもしれないですけどね。それより嫌なのは小回り急坂タイプな事と、今まで連勝が一度も無い事。ここを惨敗して有馬に直行して欲しいです。


カンパニー
GIになると「重馬場ハイペースで前に行って沈没」か「軽い馬場でポツンをやって届かず」ばっかりなお方とのコンビなので、人気ほどの信用度は無いかなと。


シンゲンはここで負けてJCで勝つと思います。