大井町線沿線

私が住んでいるのは、東京の東急大井町線沿線なんですけど、先日(結構前だけど)自転車を転がしてボンヤリと辿った有名スポットを御紹介してみようと思います。凄い。まるでブログみたいだ(笑)。



有名スポット・・・といいつついきなりどマイナーな神社ですけど、私の家から真っ直ぐ洗足方面に行って環七を曲がり、東急目黒線沿いのまるでスキーのジャンプ台のような急坂をアップダウンしていくと突き当たるのがこの奥沢神社なんですよ。マイナーどころか大井町線沿線ですらないですね(笑)まあでも自由が丘駅のすぐ近くでもあるのでOK。鳥居に絡み付いているのは藁で作った大蛇で、昔疫病が流行った時にこの町の名主の枕元に神様が立って、藁で大蛇を作って練り歩いて病魔を退散せよとのお告げがあって以来「大蛇お練り」が伝統になったそうです。目がクリっとしてファンシー。この神社から右に坂を下ると自由が丘なんですけど、自由が丘に長居するとオサレウィルスに感染して死んでしまうので即脱出します。



基本的に線路沿いに進むと九品仏に行き当たります。いつもの通り全く事前に調べずに突き進んだのでたぶん遠回りしちゃったんですけど、お寺の裏側から回り込むように九品仏(浄信寺)に辿り着きました。

何だか良く分からんが「禁銃猟」と書かれとる。良かった〜偶々今日は拳銃持ち歩いてなくて(*^_^*)。



お寺の入り口脇にあるお堂に入ると

いきなり閻魔&奪衣婆登場。実はこの二人デキてる説があるんですよね。だから赤と白なのか?ちなみに奪衣婆といえば新宿の正受院が有名ですけど、私の母方のお墓があるんですよね。どうでもいいけど地獄ではまだ裁判員制度は採用されていないんでしょうか。裁判員として大元帥明王が選ばれていたりしたら閻魔よりよっぽど怖いんですが。

仏足石。こういうアイテムもそろえている辺りが実ににくい。ところでこの日はお彼岸で、普通に法事が行われておりまして私の存在が実に不釣合いだった訳ですが、まあしゃーない。


順番逆ですけど仁王様。ここは仁王と背中合わせに小さな風神雷神がいるんですけど、実にかわいい。ちょっと顔が石野卓球に似てる。



この寺のスター、阿弥陀's。上から上品、中品、下品です。印が違いますね。中品の印はみうらじゅんが好きなヤツ。
それぞれ、親指とくっつけて輪を作っている指が人差し指、中指、薬指の順に上生、中生、下生で、つまり九体の阿弥陀がいるから九品仏。それぞれ極楽浄土のランクを表していて上品上生が最高、下品下生が最低。私が呼ばれるのは確実に下品下生でしょうからちょっと念入りに挨拶しておきました。



九品仏からさらに大井町線沿いに進むと等々力があります。

等々力渓谷。「渓谷」という名前で身構えてしまうとそのしょぼさにびびりますけど(笑)、都内にいきなりこういうものがあるのは確かに面白い。9月でこの気温なんだからやはり涼しいですよね。
渓谷の途中に野毛大塚古墳なるモノがあると聞いて行ってみたんですけど、一度階段を上がって渓谷から一般道路に出て、ちょっと歩いて公園に行くとあるんですよ。

帆立貝式前方後円墳というらしく、上から見るとこういう形なんですよね。

渓谷にも横穴式古墳が残っていたりするんですけど、この付近はこういう遺跡が大変に多く、5世紀の関東地方の貴重な資料になっているそうです。近畿〜九州と違って、こっちは古墳時代の資料とかは豊富とは言えないですからねえ。でも大陸からの銅なり鉄なりの伝播に時差があっただけで人は多かったはず。


渓谷に戻ってさらに進むと等々力不動があります。

でました役行者ゆかりの穴。エンノは何処にでも出没するなあ。

このお寺、「ミニ清水の舞台」みたいなものがあって恐らく紅葉の季節に来たら美しいのではないかと思います。