マドンナ

先日WOWOWでマドンナのライブを観たんですよ。サマソニで観たビヨンセのような完成度を期待して観たんですけど、全く別の方向に面白かったです。


てっきりいまだにウザエロ路線(=女性客相手に「かっこいい」「セクシー」「オサレ」等と思わせる目的で半裸で腰を振ったりする、男からしたら全く実用性の無い迷惑なエロ表現)なのかと思っていたんですけどね。確かにオープニングは下着姿でがっぽり股を開いて登場して脱力感満載だったんですけど、途中から明らかに趣が変わってきてですね。



マドンナさんがギターをやたらに弾き始めたんですよ。最初は「1曲だけ、ちょっと変わった趣向をこらしてみました。」くらいの感じだと思っていたんですけど、結構ギターを持ち替えて何曲も歌うんですよね。まあ正直、1ステージ踊りっぱなしで歌うのはきついお年頃だから・・・という辺りが真相な気がして仕方が無いですが、マドンナさんほどのスーパースターが路線変更して真摯に音楽を追求する姿は全面支持です!!


ステージも中盤くらいになると、



あのMADONNAがフォークギターを掻き鳴らしながら「一緒に歌って!」「もっと大きな声で!!」「みんな、手を叩いて!!」グウェン・ステファーニ、ビヨンセの流れでそろそろマドンナのサマソニ登場も・・・と期待しているうちに中津川フォークジャンボリーに奪われてしまうかもしれません。だがそれもいい!!



今にもベサメ・ムーチョを歌いだしそうなセットのマドンナさん。ブエノスアイレス公演という事を意識してタンゴっぽいところも狙ったのでしょうか。引き出しの広さが素敵です!!


そんな感じで、曲がりなりにもギターを弾いたりする事もある私が当初の期待とは全く違う方向に感動しているうちにあっという間に本編終了。アンコールにはマドンナさんが一人で出て来て「昔の曲も歌って欲しいでしょ?何が好き?リクエストに答えるわ」と観客に問いかけ、アカペラでライク・ア・ヴァージンを熱唱!いや〜格好良かった。
そしてその後

大ヒットディスコナンバーの「HUNG UP」をギター1本で弾き語りするマドンナさん。いやはやびっくりだ。ていうかこれがまた妙にかっこいいから素敵。やっぱスーパースターは違うわ。