フィリーはご機嫌斜め

ズバリ言って俺は今怒っている!!
という訳で、この秋の(特に府中の)重賞の雪崩式チンタラドスロー連発にげんなりして購入意欲が全く無くなっている島田です。あんなの競馬じゃねえよ!競って無えんだから「競馬」っていう名称自体虚偽だろうが!!毎週チンタラしてるんだから「チン馬」に改名しろ!!そんな感じで週末だけいらっしゃる皆様こんばんは。好きな言葉は酒、嫌いな言葉は飲み会です。


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さて今週はエリザベス女王杯ですね。
まずは一頭いる外国馬の解説を行きましょうか。


シャラナヤ。欧州GIオペラ賞勝ち馬。「血統を観ると重過ぎて日本向きでは無い」という意見が多いみたいですが、父親はニニスキ(ニジンスキー×リボーでJC4着カイタノの父)×ズルムー(テスコボーイの弟でJC優勝ランドの父父)。なのでイメージよりはずっと日本に適性があるはずです。むしろ「ヨーロッパで考え得る最も日本向き配合」と言っても構わないかも知れない。若干過言ですけど。このレースへの適性に限ると、ニジンスキーが強いレースなのは強調材料だし、京都競馬場って起伏があって長く良い脚を使わなければならないからロンシャンに近い競馬場といわれているらしいですよ。つまりレース適性も高いです。
ちなみに牝系は何と9代母がムムタズマハル=ナスルーラやロイヤルチャージャー等の母親。日本の現役オープン馬には3代母ナタルマ(ノーザンダンサーの母親)のアントニオバローズと4代母ゴールドディガーミスタープロスペクターの母親)のオウケンブルースリがいるので、この3頭の戦いがもしもジャパンカップで実現すれば、世界中の血統ヲタが大集合して府中のパドックの真ん中で「萌え〜&hearts」と血統愛を叫ぶかもしれない。
実際に調教の走りを観ましたけど飛びが大きく軽くて「日本向きというより、むしろこれで良く欧州GI勝てたな」と思うような走り。良馬場でやりたいという陣営のコメントも納得だ。馬体がかなり小さくて、あれで56キロ背負ってオペラ賞を勝てるならこの舞台で54キロはかなり有利じゃない?という印象でした。
何故過去形なのかというと、理論上は適性バッチリといえど未知数である事に変わりは無い馬に対していくらなんでも3番人気はやり過ぎだろうという事と、調教が軽い事が気に入らないのでとりあえずヒモ評価に落としたからです。3歳牝馬の海外挑戦で複勝2倍ちょっとは安過ぎ。あと、個人的な外国馬評価の基準にしている「多頭数競馬の適性」もやや微妙。そもそもこの馬、今年の5/16デビューだからちょうど半年のキャリアですよ。その間毎月走ってる。「海外ではそれくらい普通」というかもしれないけど、それを言うなら海外ではもうオフシーズンでしょ。まあとにかく△以上でも以下でも無いです。


次にブエナビスタですよね。
今回、シャラナヤの調教を観たかったから全馬の調教をついでに観たんですけど、群を抜いてよかったのがこの馬なんですよね。あと母父カーリアンは2200m重賞大得意なので消しはしないんですけど、この馬が唯一崩れたのが新馬戦な訳で、1800mなんですよね。非根幹距離重賞は非根幹距離で強い馬を探すのが定石なんで、その面では引っかかる。しかもこの新馬戦って「秋の京都外回り非根幹距離で、良馬場発表ながら馬場は渋っている」という今回と全く同じ条件なんですよ。あと、毎回書いている「ビワハイジ一族は、同族のマンハッタンカフェ産駒と並んでゴールイン」ですけど、今回も新馬戦もマンハッタンカフェ産駒がいない所まで同じ。母父カーリアンはフレッシュな状態だと強いけど使い減りするタイプ。スペシャルウィーク産駒は早熟が多いですけどこの馬自体今年は0.2差、0.1差、ハナ差、2着、3着と段々パフォーマンスが落ちて来ている。という訳で絶対的な信頼を置きたくは無い。
そもそも牝馬は一度陣営のミスで負けるとスランプから抜け出せなくなりますからね。ウオッカのダービー勝ち以降宝塚記念を使ってしまって反動でぶっ壊れ)なんかは典型的ですけど、カワカミプリンセス(鞍上を最悪な以下略)もこのブエナビスタ凱旋門に行きたいのか行きたくないのか意思統一が出来ず中途半端な札幌記念のレースで負け運を呼び込む)も同じ。という理由で今回のタイトルになったんですけど、今にして思うとちょっとでも不安があったら早々に回避してきたダイワスカーレット陣営は偉かったですね。最もその後ろにはマツクニ大先生がぶっ壊してきた数々の名馬の死屍累々(ry


という訳で予想に行きます。


◎レインダンス
この秋の京都が例年以上にコテコテなダンス馬場である事は誰もが気づいているはずなんですよ。先週だけは馬券圏内に来ていないんですけど、マイル以上の芝のレースでダンスインザダーク産駒が出たのは2レースだけでどちらもドスローの上がりの競馬。今日も僕の大好きなエーシンダードマンが10番人気3着でしたからね。え?ザサンデーフサイチ?人気すると途端に裏切るのがダンスですから。これだけあからさまでも買い逃してしまうのがダンスたる所以。
まあもう一頭のダンス、ムードインディゴから入ってもいいんですけど、ここまで人気に差があると人気無い方から入りたくなる事と、ムードインディゴは馬体大幅減が激走サインなので前走で能力使い果たしたよなあと思うんですよね。
で、レインダンスですけどこの馬関西圏か平坦でしか馬券圏内には来ないんですよ。京都は得意で実際今年京都牝馬Sで2着しているし、その後も適性外の1400、太め残り過ぎな上に開幕週の前残り馬場なのに最後方で「800longか?」と疑いたくなる酷い競馬をしたマーメイドS、反省してこってり絞り過ぎた割りに0.5しか負けていないクイーンSと別に能力落ちは無いですよ。あとこの秋は毎週私に辛く当たっている気がする藤岡兄弟ですけど、弟の方は最近調子を取り戻しているみたいなので信じてみようかなと。枠が嫌だなあと思っていたんですけどこのレース結構8枠が勝ってるんですよね。確かダンスインザダーク産駒の牝馬はまだGIを勝っていないはずですけど、それはあくまで「決まって牝馬重賞はスローになるから」というのが理由な訳で、クイーンスプマンテテイエムプリキュアがやり合う上にブラボーデージー陣営までもが「先手を取りたい」と嬉しい事言ってくれちゃったりなんかしてくれちゃったりなんかしてる(以上、広川太一郎風で)このレースはスローにはならないでしょうから初物チャンス。大体昨年のこのレースだって5着なんだし3,4着のの2頭が今回抜けたわけですからね。後方待機組みの中では最先着したんだから昨年よりタフな競馬になるはずの今年は普通に考えたら昨年より走るはず。


チェレブリタ
休み明けで明らかに太かった前走は無視するとして、「ペースの緩まない牝馬重賞」なら強い馬。まあ愛知杯と京都牝馬はハンデに恵まれた面もあるでしょうけど、三嶋牧場産の馬は何故か寒い時期の重賞で強いんですよね。チェレブリタメイショウレガーロダブルウェッジ・・・。これに気づいて以来ずっと機会を窺っていたのでここで狙い撃つ(以上、ロックオン・ストラトス風で)。非根幹距離得意ですし、イン強襲が武器の馬なので岩田騎手の思い切った特攻が期待できるのではないでしょうか。


ムードインディゴ
前走スローで脚を余して負けてくれていたら本命でも良かったんですけどね(笑)。ちなみに「昨年は口内炎に悩まされてなかなか飼葉を食べてくれずに調整できず」だったらしいですが、その割にその後も馬体重は乱高下しまくりなのはどうなんだと。あとこの馬外枠は苦手。


△GI連対馬チーム
まあ、実績馬がそのまま走るレースではあるので。


その他の馬はですね。
「休み明けしか走らないから」という理由でクイーンSで本命にしたピエナビーナスは、その理由から行くと当然消しなんですけど馬体が前走減らなかったんですよね。母父カーリアンだしパドック次第で入れるかも。このレースで強い母父リファールのニシノブルームーンはスローの方が良さそうな経歴からちょっと評価落ちですね。メイショウベルーガはテレンコだから評価落ち。ミクロコスモスはヤネを替えてくれれば買うんだけどなあ・・・。馬場状態が回復しないようならプリキュアも買います。