ブラタモリ

さて昨日に続き紅白歌合戦の話ですけど、ちょっと気になったのは「昨年までの対戦成績は紅組28勝白組31勝」という数字なんですよね。もちろんどっちが勝とうが知った事では無いんですけど、昔はずっと、東スポ大賞で新日と全日が交互に受賞するように対戦成績が互角だったはずなんですよ。つまりごく最近になって、異常な女様社会にアンチを唱えるが如く白組を勝たせ続けている訳で、これは要するに「紅白=NHKがジャニーズ様の犬であることを高らかに宣言する舞台」という解釈でよろしいんですかね。
あとは当たり前ですけど、水樹奈々出場は素直に嬉しい事ですね。歌い方が完全に演歌なので、結構お年寄り層に「この娘は若いのに歌が上手い」と評価される気もします。選曲にもよりますが。やっぱりキングレコードといえば演歌ですから、そういうトレーナーが付いているからああなるんですかね?ライブで歌っているところはDVDで(GREAT ACTIVITYの初回限定版に付いてるやつ)観ただけですけど、相当難易度の高そうな曲でも普通に軽々歌えちゃうのはやっぱり凄い。率直に言って、今回出場する歌手でも水樹奈々より歌が下手なのが半分以上十割未満ですからね。今一番客を呼べる人間なわけだし。あのライブって多分ほぼ実券でスタジアムを満員にしてますよね。それだけでもう偉い。

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先週のブラタモリ秋葉原でした。
私は小学生の頃に科学クラブに所属してラジオを作ったりして以降、20〜30年来のアキバ人間なんですけど(あと交通博物館も大好きだった)、良く考えたらその後高校大学で音楽をやり始めて御茶ノ水に、社会人になって本格的に競馬が趣味になって後楽園に、と秋葉原中心に行動範囲が広がっただけなんですよね。今は都営地下鉄に岩本町を利用する事が多いので、ずっと気になっていたあの書泉がある横断歩道のところのちっちゃい段差、あれが運河の跡だったとは。昔は水運が発達した所から商業が栄えたんですよねえ。当たり前の事だけど改めて実感する。やはり街には「記憶」が残っているんだよなあ。私の卒業した高校の近くには昔板橋競馬場があって、今でもほんのり面影は残っているんですよ。今私が住んでいる家の近くにも池上競馬場とか目黒競馬場とかあったんですよね。目黒競馬場の跡は、今でも第4コーナーから最後の直線までのコースがそのまま道路になっています。


秋葉原の話に戻しますと、戦後の焼け野原に露店がぽつぽつ集まってきて現在の電気屋街に繋がる歴史が・・・という話は聞いたことがあったんですけど、それ以前に火事がやたらに起きた場所で鎮火の神様として秋葉神社ができた事から秋葉原という名前が出来たらしいです。そうやって江戸の昔から何度も何度も火災で強制リセットがかかってきた、タモさんいわく「振り返らない、進化を続ける街」なのだそうです。
確かに「振り返らない街。進化し続ける街。」というイメージはあるかもしれない。でも個人的には今の秋葉原は進化どころか懐古の象徴のような街だと思うんですよね。何度も書いてますけどあれは完全に「エンドレス学園祭」な街だし、町自体が、良く言えばレトロポップなんだけどもはや昭和をテーマにしたテーマパークといっても過言じゃない状態だと思うんですよね。絶対ビューティフル・ドリーマーなんだよなあ。あの街が再び進化を始めないと日本は立ち直らないのかもしれない。とはいえ放火するわけにもいかないもんなあ。


・・・ビューティフル・ドリーマーってどうすればループから抜け出せるんでしたっけ?


最初に観た頃は「夢ばっかり見ていると自堕落な人間になる。もっと真面目に生きろ」みたいなメッセージなのだと思い込んでいた気がするけど、多分今観ると全然違う感想を持つと思うんですよね。「読書という行為は存在しない。あるのは再読という行為だけだ」って言ったの誰だっけ?。よし。またビューティフル・ドリーマーを観てみよう。