天皇誕生日

今日は一日大掃除に当てたんですけど、普段掃除しない部分を掃除すると「人間って物凄く髪の毛が抜けるものなんだな」と妙に感心しますね。
それにしても、「年末だし大掃除はしたいけど暮れも押し迫ってからじゃ嫌だし土日は競馬で忙しいし・・・」という一般庶民のために絶妙なタイミングで誕生日を設定した昭和天皇の、全盛期のマダックスもびっくりなナイスバースコントロールには頭がさがります。おそらく「師走に祝日を設定させてあげたいけど、あまり早いタイミングでも意味が無いし、遅過ぎても仕事に影響が出ちゃってかえって迷惑だろうし、大晦日の一週間前くらいがベストだろうけどクリスマスにモロにぶつけるとキリストの再来とか意味不明なでっち上げ理由で変に利用されても困るし・・・」と、色々悩まれた挙句12月23日になったのでしょう。しかも記憶にある限りいつも晴れてるし。十数年ぶりにカレンダーどおりの休日になって初めて有難みがわかります。完璧です。ありがとうございます。



ところで、私がお笑い大嫌い人間である事は度々書いているんですけど(故にこのようなお笑い要素皆無の全く面白く無いブログが出来上がるわけですが)、どうやら先日の不快なイベントで上位入選を果たした芸人さんのネタにパクリ疑惑が持ち上がったとか。


で、そのパクられた漫画家さんのインタビューをmixiニュースで読みました。


取材をしたところ、「ファンの方から鳥人は鳥男のパクリだ! というメールをいただきました。笑い飯が話していた鳥人の容姿を聞いて、私も似ているなあと思ったのですが、権力的にかなわないので怒らないでおきます。笑い飯が好きなので応援していますよ」


との事です。もちろん私はそのネタとやらをまったく観ていない訳で、その事自体には是も非も無いのですけど、ポイントは「お笑い=権力」という解釈に対して誰も突っ込まない事ではないでしょうか。だから今のお笑い芸人は嫌いなんだよ。絶対権力者たる「お笑い芸人様」の、ありがたい霊験新たかな爆笑ギャグを御拝領頂く様な人生は僕は嫌です(笑)。
あと、「パクリ」という言葉が誤用されるケースが目立つんですけど、以前のエントリーで書きましたが横山やすしの名言「昔の芸人は芸を盗んだ。今の芸人はネタをパクる」を是非噛み締めて頂きたい。昔の人礼賛は嫌なんですけど、この発言に関しては全く隙がない。


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さて今日は週刊朝日の記事から。

ドン小西氏が水樹奈々のファッションチェックをするというかなりドキドキする企画ですけど、結論から言って「気が抜けたような若者が多い中で、垢抜けないながらも今時貴重な『ゆるいタレントと一緒にしないで』という芸人根性が見えるので俄然応援しています」との事なので良かったです!
ドン小西氏は個人的には選挙の度に政治家のファッションセンスチェックを東スポ紙上でされているのを観て「明快な切り口で、余計なウンチクを入れずに純粋にファッションセンスのみで人間性を分析していてとても面白いなあ」と思っていたんですよ。水樹奈々のファッションチェックでも「目立ってナンボみたいなアラサーの開き直り」「赤と黒は安易に目立ちたい時の省エネファッション」「これだけ着飾っているのにヘアのトップを盛らないから垢抜けない」「昭和の歌手と言っても誰も疑わない」と、コアなファンはショックを受けるかもしれないけど充分頷ける切り口でぶった切った上で「だが、そこがいい」と全面肯定しているところに大納得。小西氏に「水樹奈々は歌い方が完全に演歌だしキングレコード所属ですよ」と教えれば「やっぱり!ファッションを観ただけで最初から演歌だと思いました」と大いに頷くはず。って、今知ったけどAKB48キングレコードなんですね。あの娘たちもやっぱり垢抜けないもんなあ。そこを狙っているんだろうと思いますけど。
というわけで、毎回私の中のボンヤリとした印象を明快な言葉で表現してくれるドン小西氏にさらなる好感を持ちました。キングレコードセンスに対する評価なんだから、垢抜けないとか言われても承知の上ですからね。とりあえず「トップを盛らないと」という表現を観た瞬間「ああ。乳的な意味でね」と誤解した自分が嫌です。


ちなみにこの号の週刊朝日の特集は「円高・デフレで得する裏情報」で、「高級外車を200万引きで購入するマル秘ワザとは?」「円高上等!ネット通販で憧れブランドが半額以下」等の記事が「ピンチを生き抜く大特集」という名目で並んでいました。やっぱダメだこいつら。今がどういう状況なのか全く理解できてませんね。「いくら貧乏でも、朝日新聞の記者のような人間にだけはなりたくない・・・」そう新たに心に誓った年の瀬でした。