2010迎春

あけましておめでとうございます。今年も宜しくお願いいたします。今年のお正月は、室内にいると暖かく、外に出ると寒風吹き荒び超寒いですね。ここ数年、お正月の天気が悪かった記憶が無いので、そういう意味ではこの国もまだまだ天から見放されてはいないのかなと思います。早く政権交代して欲しいなあ。


という訳で、正月らしくめでたく鯛焼きの画像を・・・と思ったんですけど、初詣のついでに立ち寄った「白い鯛焼き」。生地に砂糖を入れずに色が付かないように工夫をして、タピオカを使って牛皮のようにもっちり感を出して・・・というのは良いんですけど、根本的な問題としてあんこの少なさがばれちゃう事が致命傷じゃないかと思うんですよね(笑)。あと、内臓と骨格が透けてるメダカみたいでキモイ。まあ美味しいんですけど。


さて、正月は実家に帰ったんですが、甥っ子の成長が目覚しくてですね。身長は放って置けば伸びるに決まってるんですけど、精神面で成長したというか、大富豪をやって遊んだんですけど、今までは自分が勝たないと不機嫌だったのが、今年は自分が大貧民続きでもキレずに子供なりに作戦を工夫し続け、悪いカードが集まりまくった段階で初手に革命を起こして圧勝という見事な戦略で逆転しました。麻雀をやる人ならわかるでしょうけど、負けていても流れに沿って牌が片寄ってくるのを待って、気を観て一気呵成に攻める。お見事です。


自分にしては珍しくずっとテレビを観続けていたので、年末年始のテレビを観て感じた事を書いてみたいと思います。
全体的な印象として、「ビートたけし」という名前はこの国のカルチャー・アイコンなんだなと思いますね。教養バラエティーみたいな番組はほとんど「ビートたけしの〜」という冠が付いている。その傾向がまずます強まっている気がしますね。あと、私は元自衛隊員から「訓練の際の仮想敵国」の話を機密事項として聞いていたんですけど、朝まで生テレビ田原総一朗があっさり言っちゃいましたね(笑)。
あと勝間和代って初めて見たんですけど、香山リカに「勝間の真似をして不幸になっている女性が増えている」と言われての反論が「結果ではなく努力を楽しんで欲しい」と言った直後に「年収600万円は女性が離婚しても暮らしていくために必要」とか言ってるんですよね。今の世の中、年収600万が生活最低基準っていうのはどう考えても「努力より結果」だろ(笑)。大体何故離婚前提で結婚する事になってるのかさっぱり理解できない。そもそもこの女って一方的に離婚したはいいけど娘は「この女と暮らすのは嫌だ」と元旦那の方に逃げちゃったんですよね(後に自立して現在一人暮らしらしい)。一人で生きるなら年間600万円も要りませんよ〜(笑)。「離婚しても逞しく生きるシングルマザー」っていうのが売りなんだろうけど娘からマザー失格の烙印のされちゃったら「ただのシングル」ですからね。まあ女に人気があるのは理解できますね。女って口先だけの人間大好きですから。この人、一つ一つは耳触りが良くて頭良さ気だけど発言を全部並べたら論理破綻するタイプでしょ。ビートたけしは「この人の言葉はマルチ商法にしか聞こえない」って一言で断罪してましたけど。


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まず紅白。
私が注目していたのは当然水樹奈々なんですけど、オープニングの衣装はドン小西に「垢抜けない」と指摘された点をすかさずマイナーチェンジしたのか頭の花を豪華にしてストッキングを地味にしてましたね。ファッションの事なんか全くわからないのでどちらが良いのか判断できないですけど、対応の速さは良かったと思います。唄う時は清楚な感じのドレスでこれも良かったのではないかと。曲に関しては、もっと派手な曲やれば良かったのになあと思いました。水樹奈々の曲の時だけ入力のレベルが低かった気がするんですよ。あれって、ハープを入れちゃったせいなんじゃないですかね?あのハープが飾りなのか本当に音を拾っていたのか、良く観てないのでわからないですけど、生音の楽器を入れるのは本当に難しいんですよ。僕も先日ミキサーをやりましたけど(笑)http://d.hatena.ne.jp/c-mad/20091123/p1、生音の楽器とラインで拾った音が混ざる曲はもう大変。紅白なんて舞台転換バリバリで準備に時間をかけられない設定で、しかもハープなんて何処にポイントがあるのかさっぱり見当つかない楽器入れたら・・・僕がミキサーなら即座に断わりますね(笑)。プロがやる事だからアレがベストだったと思いますけど、ファンの人から見たら「いつもの水樹奈々はこんなものじゃないぞ!」と言いたい所だったのでは無いでしょうか。
それから、「紅白の舞台裏」みたいな番組で、水樹奈々は元々のど自慢大会なんかに出て演歌ばっかり歌っていたという事を今さら知りました(笑)。遅過ぎてすいません。ていうか「29歳、29歳」ってNHKもしつこいですよね(笑)。
昨年の紅白は、ジェロ→水樹奈々ファンキーモンキーベイビーズの流れが二番目の大きな山だったんじゃないですかね。ここは良かったです。ファンキーモンキーベイビーズは初めて観たんですけど歌上手いですね。上手いし、それ以上に自分の声に合った素直な曲作りをしている。だから届く。こういう「頑張れソング」は僕の趣味の対極ですけど、本当に歌が好きな子達なんだなあと好感度は上がりました。
一番の見せ場は永ちゃんですよね。さすがです。矢沢永吉という人は、もちろん日本のロックの最重要人物の一人ですけど人格も素晴らしいんですよねえ。そんな永ちゃんに対して、「先輩に対して非常に僭越ですが、かっこいいです!」と完璧なアドリブコメントできる原辰徳監督と、「これに懲りずにまた来て下さい」と舐め切ったセリフを吐いてしまう司会者の人間性の差は目立ちましたね。しかも「また」って、ずっと自分が紅白の司会者である事をばらしてしまったようなものだし。こいつ(白組司会者)昔から大嫌いなんですけど、何処が良いんですか?
個人的にはせんとくん登場もハイライトです(笑)。すかさず自分のブログの年末のエントリーを改訂しました!会場人気も上々だったようで満足です。全国のいじめられっこに勇気を与えますね!
音楽繋がりだとウィーンフィルニューイヤーコンサート。今年もジョルジュ・プレートルが指揮で、楽しかったです。いつも通りワルツ中心ですけど、ワルツは何故かお正月っぽいんですよね。ジョルジュのお父ちゃんは85歳とはとても思えない若さですよねえ。下手するとお塩容疑者の方が老けてるんじゃないですかね?
あとaiko。朝の連ドラのテーマをやってるらしく久々に曲を聴きましたけど、この人の曲の胆って「半音」なんですよね。クリシェかメジャー7th。これをうまく使う事で良く言えば微妙な乙女心、悪く言えば煮え切らない感じが良く出ている曲になると認識しているんですけど、いい加減ウザったさが鼻についてきたなあ。


それから大晦日の格闘技ですよ。
最近私はWOWOWでボクシングばっかり観ているので総合格闘技に対する興味は激減しているんですけど、改めて見るとやっぱり総合格闘技って全くジャンルとして確立出来てないですよね。これ、昔あった言葉で言うと「プロ格」ですよ。ちゃんとしたジャンルじゃないから、きちんとしたランキングなりタイトルなりがある訳では無いので選手のモチベーションに極端な差がありますよね。
青木真也の試合はちょっと酷いですね(笑)。「練習でも脱臼くらい良くある事」という反論があるでしょうけど、問題は、相手の腕を破壊してありえない方向に腕が曲がって身動きできない選手に対して中指突きたてて侮辱する人間に対して、テレビ中継するためのスポンサーが付くかという事だと思うんですが。ここら辺も「ジャンルとして確立していない」点だと思います。もちろん私も、初期UFCのような「管理のずさんなサファリパーク」は大好物ですよ?でもそれならそれで、あの頃の様に小さい箱で一般人入場お断りな、つまり私が会場に脚を運ぶような規模に戻してくれよと。
そんな私からすると「郷野VSマッハ」というのは実に感慨深いマッチメークなんですけど、そんな感傷は一切関係なく素晴らしい試合でしたね。相手の目を見ながら踏み込んでボディーを打ったり、ジャブを細かく出して牽制したり、右を打つフリをして左を打ったり細かい攻防が面白かったんですけど、最後のパスガードからが最高でしたね。あれ、パウンドは打つフリだけで最初から当てる気全く無いですよね。相手の頭の上に手を置くようにくるっとパスしちゃった。その後、UFCでジョルジュ・サン・ピエールがBJ・ペンをKOした時のような、脚と腕で相手を十字磔の様な状態にして、そのままパウンドをコツコツ当てるのかと思いきや一気にUWFの回転体のような動きで腕ひしぎですからね!!。郷野最高です。やっぱりベテラン同士の攻防は面白いですね。やっぱり、ベテランが長く試合を出来るようにKOKルール採用しておけば総合格闘技も面白かったと思うんですけど。
KID×金原は、金原選手が2ラウンド目にパンチで倒した後の膝蹴りで倒せなかったのが痛恨ですよね。同時にあそこでKOされなかった事で、KIDはまだスーパースターだと思いました。普通はアレでKO負けしますよ。他の試合は特に興味を引きませんでした。「何で魔裟斗は一番つまらない相手を引退試合に選んだの?」とか「藤田和之剛竜馬そっくりだな」とかは思いましたけど。
あ、格闘技と言えば元横浜ベイスターズ(からオリックスに放出された)古木克明が格闘家転向したそうです。