シンザン記念&フェアリーS

最近「テレビ番組のテレビ欄に書かれた内容紹介と実際の内容が違い過ぎる!詐欺だ!」という苦情が多いそうです。「いよいよ最終回!今日で全ての謎が解決!」みたいな煽り文句に誘われてチャンネルを合わせたら「次週からいよいよ最終章に突入!今日はこれまでのダイジェスト!」みたいな。それをいうなら日本テレビの野球中継欄に「巨人打線が大爆発!」とか書いてあるのも詐欺か八百長かどっちかだろうと。

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まずは先週の反省。
中山金杯は、スローになっちゃったからアクシオンに来られちゃうのは仕方ないですね。とりあえずアドマイヤベガ産駒(◎トウショウシロッコが2着)は本当に1月の重賞で良く来るなと。傾向をはっきり把握している種牡馬だけに亡くなってしまったのは実に残念です。土曜日の京都でも昇級戦のアドマイヤベガがあっさり勝ちましたけど、この時期好成績で出てきたアドマイヤベガは黙って中心視が鉄則です。あと印を打ったシェーンヴァルトは面白い競馬をしたと言えなくも無いですけど、やはりスローだと厳しいですね。
京都金杯は、シングスピール×キングマンボという欧州配合のライブコンサートが勝って、クイーンS2着のザレマ、札幌で好走していたグッドキララが人気薄で好走していました。グッドキララは阪神Cの時に18番人気でしたけど「この馬洋芝なら強いよ」と印を打ったんですよね。やはり洋芝実績のある馬が走るのが今開催の京都の特色だと思います。大外枠で競馬にならなかったフィールドベアーに◎を打つのはセンス無さ過ぎですけど(笑)。というか「危険な人気馬」とかよけいな事書くとこうなるという良い見本でしたね(笑)。スマートギアは勝ち切るとは思わなかったのでその点では当たりですけど、フレンチと見做すなら別に洋芝全くダメとは言い切れないし、コーナー2回のコースで消しちゃダメですよね。札幌のフレンチデピュティは勝ち切れないけど複勝率は4割近いので、2,3着付けの馬券を買うのが正解だったかもしれない。


ところで、以前「阪神の芝は2008年からいきなり重くなった」という話を書きましたが、京都金杯の予想で書いた通り年明け第一回京都の芝も洋芝色が濃いんですよ。


05年:野芝約6〜8cm、洋芝約10〜14cm
06年:野芝約6〜8cm、洋芝約10〜14cm
07年:野芝約8〜10cm、洋芝約12〜18cm
08年:野芝約8〜10cm、洋芝約12〜16cm
09年:野芝約6〜8cm、洋芝約14〜18cm


円高が進んでイタリアングラスが安く買える様になったんだか知りませんけど(笑)、年々ジワジワ欧州色を濃くしてるんですよね。コース改悪に備えた変則開催への対策として洋芝を多くした年末の中京ならともかく何故・・・、個人的には「社台イチオシのキングカメハメハ産駒のデビューに合わせてジワジワ馬場をキングカメハメハ向きに改造(現にキングカメハメハ産駒は札幌でやたら強い)というシナリオが透けて見えて仕方が無いんですけどきっと気のせいでしょう(笑)。そういえば昨年の金杯は絶対届く訳無いと思ったキングマンボ産駒のファリダットが連対しちゃったし、今年も母父キングマンボが勝ちましたけど全部気のせいに決まってますね!!昨年の2歳GIをキングカメハメハ産駒が完全制覇したのも、裏死海文書の通りでもなんでもなく完全に実力による物です。天下の社台さんがチートする訳なんてあるはずがないですね(笑)。まあ理由はともかく洋芝よりである事に疑いを挟む余地は無いかと思います。実は今日の新春Sもアドマイヤヘッドに注目していたんですけど10番人気5着と惜しい競馬。もっと前で競馬していれば大穴を空けていた所では無いでしょうか。


それを踏まえてシンザン記念のメンバーを観ると、洋芝=札幌か暮れの阪神で勝っている馬は
メイショウカンパク
キョウエイアシュラ
カネトシディオス
ですか。
まずキョウエイアシュラは疑いたいですね。血統的にスイートスポットが極めて狭いタイプなので、1200しか走らないタイプと思います。
メイショウカンパクはどうでしょうか。この時期だから成長度合いを考慮しないといけないんですけど、あえて無視すると前走はともかくその前3戦の京都でのレース(いずれも敗戦)は気になるんですよね。全部前残りで本馬自身も一緒に雪崩れ込んでいるんですけど、ラストは前が止まっているのに追いつけていないんですよね。未勝利戦でこれなら重賞でいきなり見違える伸び脚を見せるとは考えにくいかと。まして人気で買いたい血統じゃないですしね。
注目(笑)のキングカメハメハ産駒、◎カネトシディオスはどうでしょう。新馬の札幌の3着は、圧倒的不利の大外枠の成績だから0.2差なら適性有りとも取れますし、2走前のレースはメイショウと逆で好感持てますね。和田騎手が上手く逃げて尻上がりに加速していく逃げ馬を追い詰めて、後ろには追いつかせないわけですから。京都マイルでは、こういう「瞬発力一発ではなく長く良い脚を使う事を求められて好走できる馬」を買いたい。
他では○タガノパルムドールですね。阪神JFでも買いましたけど、この馬の新馬戦は良い評価ができると思います。前走は何もせずに負けているので参考外。
あとは、「ゆりしー」というネーミングセンスにシンパシーを感じずにいられない上に京都外回り大得意な四位騎手が乗る▲ピサノユリシーズと、1800を勝っているマイネアロマとシャインが気になる所でしょうか。ゆりしーは2戦とも出遅れだから判断が付かないですが勝ったレースは後半4ハロン目が極端に遅いラストだけの競馬だった事、マイネアロマは51キロで勝って後はダメな事、シャインは中京2歳は評価できますけど10頭立て以下の時だけ連対、それ以上だと二桁惨敗なのが気に入らないですけど。あとゆりしーは、写真観たら髭ボウボウだったので「やっぱグラビア展開には無理が・・・」みたいな。
流れでついでに寿ステークスにも触れると、アメジストリングは当然として、人気だけどエアシャトゥーシュ、休み明け微妙ながらアキノレッドスターやワンダームシャは面白いと思います。9R水路閣特別なら北海道名物シシャモチャンにアースコマンダーアドマイヤプルートがお奨めでしょうか。どうでもいいけどアースコマンダーの母親、「コーマンジョイナー」ってネーミングセンス抜群過ぎますね。
※:追記。暮れの阪神を勝った馬でブイコナンを忘れてましたね。血統的にも完全洋芝向きだし、フサイチコンコルド産駒は今回のように一番人気だけ人気集中している時にあっさり勝つエースキラー血統なんですよ。かなり面白いと思います。


お次はフェアリーS


人気を背負うと途端にだらしなくなるジャングルポケット産駒2頭が人気必至。加えてアドマイヤグルーヴの仔(アドマイヤテンバ)が出てきますけど、私の持論は「クロフネ産駒は極端に母系がでる」なので、3頭まとめて馬券にカラムとはとても思えない(というよりこの3頭が能力でこなしちゃうようだととても馬券にならない)ので、これ以外の馬の単複狙いで良いと思います。


となると、http://d.hatena.ne.jp/horsedata/20091222#c1261661082騎手が非常に不安ですけど◎ナリタブルースカイですね。血統的に考えて。前走はドスローなので評価する気はないですけど、ラスト2ハロン目の10.7というのはかなりのものですよね。全体時計が全く違うとは言えダイワスカーレット桜花賞ウオッカを置き去りにした(ラスト2ハロン目が10.6)あのイメージに近い。
内枠有利という事も考慮して○メジロオードリー。母父ノーザンテーストは中山マイルでプラス材料ですからね。それにしてもメジロドーベルの仔がようやく重賞初挑戦ですか。この馬とトライアンフマーチフォゲッタブル辺りが同じレースに出られるようならさすがに盛り上がるでしょうね。個人的にはもう「GI馬同士の配合の子供」はお腹一杯ですけど。むしろアラムシャー産駒とかラムタラ産駒に思い入れちゃいますけどね(笑)。
あとは中山得意な騎手、松岡、クラストゥス、吉田隼人、蛯名各騎手辺りに流せば良いのではないでしょうか。