思い出し話

いやはやしかし、オザワ×ケンジのこれっぽっちもラブリーじゃない泥仕合は何処に落とし所を持って来るんですかね?
とりあえず、小沢が田中角栄に似ているという意見を良く見かけるんですけど、それにはちょっと異を唱えたいですね。確かに角栄も、小沢が沖縄の土地を購入したようなインサイダーとでも言うべき土地買収でぼろ儲けはしてるんですけど、あれは子分にばら撒いて基盤を強固にする目的であって、私腹を肥やすのとはちょっと違うし、自分の子飼いにばら撒く金を鳩の母親から引き出している小沢と一緒にしないで頂きたい。一番違うのは、角栄議員立法を活用しまくってガンガン法案を通して成長の速度を速めたこと。日本の高度経済成長は、その高さよりも角度(つまり速度)が肝だと思うんですけど、確実に田中角栄はそこに大きく寄与している。と思う(あまり勉強していないから弱気)。議員立法を禁じてこの期に及んでさらに日本経済を停滞させて、下らない政治ごっこをしている小沢と一緒にしないで頂きたい。
ちなみにロッキード事件


1)オイルショックが起きた(アラブの産油国と敵対しイスラエルよりの政策を取っていたアメリカと同一視されて、日本はアラブの産油国からは友好的でない国とされていた)。
2)「アラブの産油国が石油をくれなくなったら、アメリカが代わりに日本に輸出してくれるのか?」と角栄キッシンジャー国務長官に迫る。
3)ユダヤマネーの総元締めのキッシンジャー、ガン無視。
4)角栄、日本国民のためにアラブ支持を表明。
5)アレがアレして角栄はめられる。


の流れですから。わかりやすいでしょ?


さて。
今日は、とある事情で最近プロレスファンの方からのアクセスがやたらに多くなっているのでプロレス関連の思い出話を書いておこうと思います。
先週のワールドプロレスリングのオープニングで「柴田勝久さんの御冥福をお祈り申し上げます。」「トニー・ホームさんの御冥福をお祈り申し上げます。」「スティーブ・ウィリアムスさんの御冥福をお祈り申し上げます。」の3連発にはさすがに落ち込まされましたね。スティーブ・ウィリアムスのアバラッシュホールドは子供の頃流行ったよなあ。抱えて教室の端から端まで歩いてぶつけるだけですけど。あれ、小さい子供にかけるとやたら喜ぶんですよね(笑)。


ミラノコレクションAT選手が引退してフロント入りだとか。頭も良いし、いずれは社長になってビンスみたいになって欲しいなあ。
私はミラノ選手の日本でビューから数戦を生観戦しているんですけど、素晴らしかったんですよねえ。「絶対的なエースを作るぞ」という空気バリバリで。「61本3本勝負」とか「ロープエスケープでロストポイント」とか、元々は「プロレスラーのスタミナの凄さ」とか「一進一退の攻防」を演出する古臭い設定を持ち出して、「秒殺」「一方的な試合」にして「打ち崩すどころかバットに当てる事すら困難な絶対的エース」の存在感を作り出すという。
こうしてT2Pという新団体の無敗のエースが先輩団体のトップと戦う・・・という構図で迎えたミラコレ×ドン・フジイがまた最高だったんですよねえ。なるほど。こうやって「勝ち負けに客が真剣になる」環境を作るとこんなにも盛り上がるのかと。この試合、自分のすぐ前の席で幼稚園くらいのお子さんとお母さんが観戦していたんですけど、ミラコレの技が決まると子供が大喜びで飛び上がってお母さんに抱きついて、フジイさん&クレージーMAXが悪い事をしてミラコレがピンチになると泣き叫んでお母さんに抱きついて(笑)。あれは素晴らしい空間だった。


素晴らしい空間といえば、個人的には第2回G-1クライマックスの準決勝も良かったんですよねえ。特にリック・ルード×健介が(笑)。
当時はまだストロングスタイル信奉者が普通に幅を利かせていた時代なので、リック・ルードなんてブーイングの嵐なんですよ。
わかりやすくアトミックドロップを食らってケツを押さえて悶絶するリック・ルードを観て「真面目にやれ!」と観客大ブーイング→一部アメプロマニア(1万人以上の観客の中で推定10名ほど)は大喜びで「U.S.A!!U.S.A!!」のコール→それに怒った大多数の健介ファンが「ニッポン!!・チャチャチャ!!」の大合唱でお返し。
っていう観客全員のアドリブの順応度の高さが素晴らしくてですね。ああいう反応の素晴らしさはかつてのプロレス会場でしか味わえないものだったんだよなあ。ちなみにこの日は第1試合でいきなりライガー×保永が組まれたりメインが前年の決勝の再現になる武藤×蝶野だったりやたらにサービス精神旺盛なマッチメークだったんですけど、あれは多分WCWとの契約でルードを決勝まで進ませなきゃいけなかったから、それに不満を持つファンのガス抜きとして・・・みたいな意味があったんだろうなあ。
昔のプロレス会場の野次はセンス抜群でしたからね。タイガーマスクが技を失敗した時の「タイガー!!子供の夢を壊さないでくれ!!」とか。扱下ろすでもなく目立ちたがるでもなく、会場の空気を温める絶妙のセンスだよなあ。個人的には折原(当時青のモヒカンだった)が偽サスケに変身していた時の、観客の「折原!ちょっと毛がはみだしてるぞ!!」という完璧なタイミングの野次が一番気に入ってます。リアルで烏龍茶噴いたのってあれが最初で最後かも。