音楽って

アニメ/漫画 音楽

前回書き切れなかった事をちょっと引き続けますけど、水樹奈々と氷川きよしってポジとネガの関係だと思うんですよね。「ネガ」といっても悪い意味ではなく裏写しの関係だということです。そしてもちろんどちらも悪い意味で言っている訳ではありません。両者とも素晴らしいアーティストである事は当然として、立場が裏写しだなと。演歌歌手になりたくって、今は全く違う歌を唄っている水樹奈々と、ロック歌手を目指していたのに演歌歌手になった氷川きよし。本来幅広い音楽をやれるジャンルである事が強みのはずなのに、アニメ音楽ファンからするとちょっと残念な事に狭い世界に閉じていっているようにみえる水樹奈々と、融通が利かずに自家中毒しているジャンルにいるのに、音楽的には意外に幅広く面白い事をやれる立場にいる氷川きよし。
これ、二人が共演する音楽番組でも仕掛ければ、かなり面白い事がやれそうですけどね。嫌ないい方をするとどっちも平気で大金落としてくれるファン層が支えてくれているんだから、スポンサー的にも美味しいと思いますが。まあやるとしたら確実にNHKだろうからそれは関係ないか。


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さて先日第52回グラミー賞授賞式が行われました。
今年は・・・というか近年続いている傾向ですけど保守的ですよねえ。
最優秀レコード賞が、若いわりに落ち着きのあるキングス・オブ・レオン「Use Somebody」。

最優秀楽曲賞がビヨンセ「Single Ladies（Put A Ring On It）」。

最優秀新人賞がカントリーのザック・ブラウン・バンド。

最優秀アルバム部門もカントリーのテイラー・スウィフト『Fearless』。
ビヨンセは現役最強といって良いアーティストなので「まあどれか一つ無難なのを贈ろう」っていうニュアンスで最優秀楽曲賞なんでしょうけど、どうにも硬い印象なんですよねえ。良い悪いは別にして。ヴェテラン勢が受賞するのではなく「若いのに保守的」なのが受賞している辺りが時代を象徴しているのかなと。
まあグラミーなんてそんなもんと言えばそうなんですけど、今年はパフォーマンスが飛び抜けてつまんなかったんだよなあ・・・。どう考えてもマイケル・ジャクソントリビュートで盛り上がらなきゃおかしいと思うんですけど、1曲しかやらないっておかしいですよね。版権の問題とかあったんですかね？

オープニングで、エルトン・ジョンとyour songをピアノ弾き語りするレディ・ガガ。ピアノから腕が一杯出ているんですけど、やたらと安っぽいですよね（笑）。



レディ・ガガ風メイクのエルトン・ジョン。



風格漂うビヨンセ。バックのミュージシャンはおそらく日本公演と同じで、女性で固めていましたね。ビヨンセは文句なし！



復活Eminem。ビヨンセとエミネムは文句なしに格好良かったです。




保守的の象徴というか、主要タイトル受賞のテイラー・スウィフトとザック・ブラウン・バンドのステージのゲストはそれぞれスティービー・ニックスとレオン・ラッセル。もちろんどちらも素晴らしいですし、特にフリートウッドマック好きとしてはスティービー・ニックス登場は嬉しいサプライズではあるんですけど、今さらこれがメインじゃだめだろうと。他にボン・ジョヴィが凄く大人しいパフォーマンスを見せていました。悪い意味ではないですが。



コメディアンが出てくると、自己主張がウザイから嫌いです。まあそれはともかく、これは「The Grammy goes to…」と言いながら「あれ？受賞者を書いた紙なくしちゃった？」みたいな顔でジャケットの内ポケットをまさぐり、「あぁ。あったあった」と言いながらiPAdを取り出すシーン。



マイケル・ジャクソントリビュートステージ。を、３Dメガネをかけて後ろの映像を楽しむアリーナ。マイケルゆかりのミュージシャンによるマイケルの楽曲を堪能したかったんですが・・・。1曲だけ。それもセリーヌ・ディオン等がさらっとバラードを歌っただけで、むしろ映像、それもマイケルとは関係ない世界の自然の美しい映像を見せる事がメインの演出。。グラミーのマイケルトリビュートでやるべき演出なのか、大いに疑問です。明らかに３Dテレビ売り込みのためとしか思えない。上述のi padもそうですけど、あからさまに特定企業の特定商品を押し売りする演出はいかがなものかと。どう考えてもブラックミュージックの大物がマイケルの名曲を立て続けに演奏するべきだと思いますけど。むしろインストでも良かったぐらいだ。ジャネットが唄うとかなら話は別ですけど。



マイケルの遺児達。どちらも普通に美形ですな。マイケルも整形せずに普通に大人になっていればかっこよかったんだろうなあ。



もう一つ見所であるはずのレス・ポールトリビュートステージ。そりゃあジェフ・ベックはワン＆オンリーの最高のギタリストですけど、正直レスポールといわれてジェフ・ベックを真っ先に思い浮かべる人はあまりいないのではないかと。ジェフベックグループの時に使っていたか。でも普通はジェフ・ベックといえばストラトをだと思うんですよねえ。というより、もっと「ザ・レスポール」と呼ぶべきギタリストは他にいるのではないかと。


来年は世界経済が立て直って、元気なグラミーが執開催される事を望みます。