きさらぎ賞&ダイヤモンドS

東京は雪が降っています。この2週間足らずでこれが3回目ですかね?
ところで先日実家に帰った時に久しぶりに競馬予想TV!を観たんですけど、やっぱりこの番組は面白いですね。あとウチの親が見栄晴をみて「よかったわね〜。ちゃんと仕事があって。心配だったのよ〜。」と妙に感心していました。そんな大げさな・・・と最初は思ったけど、子役で全国区に名前が売れちゃってその後ぶっ壊れて人の多さを考えると、マイペースでちゃんと自分の居場所を確保しているのは確かに素晴らしい。余談ですけど、かつてソルトレイク冬季五輪の時に、NHKの開幕直前応援番組に、日本代表で見栄晴アメリカ代表でケント・デリカットが出演してそれぞれの国の応援する企画があった事をご存知の方はおられるでしょうか。テレビに何10年も出続けている人同士で、あんな放送事故すれすれのグダグダなやり取りできるのはある意味貴重だよ(笑)。


というわけで、「競馬予想家」という物について書きたいと思うんですが、私の中では「王様」こと田端到氏がワン&オンリーの存在なんですよ。ある意味グレイシーが出現した時と似たような感じなんですよね。向こう受けを狙わずに徹底的に実戦性のみに拘ったスタイルというか。
競馬ファンの間では信奉者の多い(と思われる)亀谷氏は、それほど好きではないんですよね。彼は、通常競馬のデータ解析で使うレベルではないようなスパコンでデータ解析を出来る幸運があったから、評価されている部分がかなり大きいと思っているので。
逆にというか、競馬ファンの間では恐らく信奉者皆無と思われる太組不二雄の方が、個人的には鋭いと思っているんですよ。「競馬は4角までの形で決まる」って言うのは真理だと思います。弱点としては目分量で、それも斜めから見る形でかなり正確性を欠いた形でしか判別できない事であって、それこそ全レースを航空写真とかで撮影して全レースの「4角の形」をスパコンとかで解析してデータを出す事が出来るのならほぼ無敵ではないかと思うんですよね。亀谷って最近「近走4角3番手以内」と「近走上がり2位以内」しか言わないじゃないですか。それはつまり「競馬は4角までの形と、馬群が直線に入ってからのスピード能力で決まる」と言ってるも同然ですよね。余談ですけど、太組氏の「ルーラーシップが、サンスポ一面に取り上げられて若駒ステークスで負けた事で、アンチが多くうまれた事が大きい。スターというのは応援する人だけでなくアンチの多さで決まる」という解説は実に鋭いと思います。さすが売れない芸人歴が長いだけの事はある。


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さて今週はきさらぎ賞ダイヤモンドステークス。ダービーに直結する重要レースと、東京の長距離レースですね。毎年思うんですけど、折角だから1週間ずらして東京マラソンと同日開催にすればいいのに。ちなみに今週は多分馬券をまた買うので、ちょっとだけ真面目に予想しています。


まずダイヤモンドステークス
難解なハンデ戦なんですけど、昨年はモンテクリスエスが強い勝ち方をしたんですよね。何処からこのスタミナが来たんだろう・・・と思って血統を眺めてまず気がついたのがプリンスキロのクロスなんですよね。というわけで、過去の好走馬を血統のクロスという観点から観てみました。



2008=全てノーザンダンサーのクロス持ち。
2007=特殊な馬(インブリードの塊のトウカイトリック)以外はノーザンダンサーのクロス持ち。
2006=特殊な馬(インブリードの塊のトウカイトリック)以外はノーザンダンサーのクロス持ち。
2005=それぞれリボー、ロイヤルチャージャー、レッドゴッドというヨーロッパスタミナ血統のクロス持ち。
2004=良く分からん。
※昨年のレースはラストが12-11.9-11.9-13.3と極端に先行争いが激しくなって最後が壊れた特殊なレースなので除外しました。ちなみに、2009年は全て母系にネヴァーベンドを持った馬で決まっています。


2004年は府中改装後初でこのレース自体3400mになって初めてのレース。重賞勝ち馬はルゼルのみというメンバーだった事を考慮すると、ヨーロッパ血統のクロス、それもノーザンダンサーのクロス特注と観る事が出来るでしょう。
逆に「人気で消えた馬」はどうかというと、ほとんどがこのクロスを持っていません。アドマイヤフジフサイチアウステルは該当するんですけど、どちらも急坂小回り向きの馬ですよね。


じゃあノーザンダンサーのクロスを持っている馬は今回どれだけいるのかというと
ドリームフライト
ヒカルカザブエ
フォゲッタブル
ビエンナーレ
ハーマジェスティ
(エーシンダードマン=ニジンスキーのクロス)
上述の「特殊な馬」トウカイトリックも含めると7頭ですね。
こうなると◎ハーマジェスティでしょう。一番濃いですからね。ちなみにこの馬、ディープインパクトと同じ牝系です。曾祖母Burghclereがディープインパクトの祖母。その母親ハイクレアはエリザベス女王の持ち馬。あと母父ネヴァーベンド系なので「特殊なレース」になって究極スタミナ戦になっても望む所です。この2ヶ月で4回使っている臨戦過程が嫌ですけど、この馬が来なかったら「悪いのは臨戦過程。俺の予想は悪くない。」と言い張る事にします。
ついでに言うと、このレース福島実績馬が強いですよね。アドマイヤモナーク七夕賞2着、コンラッドラジオたんぱ賞優勝、トウカイトリック福島記念2着、ついでにハイフレンドトライは3勝中2勝が福島2600m。ちなみに上記該当レースは全部上がり2位以内での記録。福島2600mを上がり最速で楽勝したハーマジェスティは向いているといえるのではないでしょうか。福島2600mで2着、ラジオNIKKEI賞では上がり3位で好メンバー相手に0.5差5着のエーシンダードマン・・・は、またもや好走しながら惜しくも掲示板どまりの気がしてなりませんが(笑)、この好走条件を見ると買い目には入れるべきでしょうね。まして湿った馬場には強いですし。
消し材料を何とか探したい上位人気馬も入っちゃってるんですけど、まあしょうがないでしょう。同じく該当馬だったジャガーメイルが取り消したので買い目は減りました。あとビエンナーレは冬場に問題が無ければかなり面白いと思います。スタミナ戦ならスクリーンヒーローにも勝てる馬なので。あとこっちは荒れ馬場歓迎でしょうからね。



きさらぎ賞
こちらは近年ダービー好走馬を多数輩出している出世レースですね。
逃げ残ったり差しが決まったり色々ですけど、共通点として「上位の馬はかなり外目を走っている」という事が目に付きます。逃げ残った馬も基本的に外寄りを走っていますから。「ひょっとして、ここで観客の目の前を走った経験がダービーで活きるの?」と思うくらい。冬場の連続開催はやはりタフなんでしょう。内は全く伸びないんじゃないですかね。2008年のレースなんて面白いですよ。多頭数で、直線向いてインを差した馬はみんな止まって最後外からズラズラ雪崩れ込みますから。



こうしてみると、亀谷など(※今日はやけに絡みますけど、他意はありません)が「ダート血統もしくはダート好走馬に注意」等と言っていますけど、要するに「タフな馬場で不器用な競馬で勝っちゃう馬が向く」と解釈した方が近いのではないでしょうか。過去の好走馬を見ると開催後半とかやや重とかで好走している馬多いですからね(極端な例が昨年3着のエンブリオ=福島10日目芝1800勝利しか実績なし)。この「タフな中でも切れ味がある」という特性がダービーに繋がるのかも。


そう考えると
アドマイヤロイヤル
でよいでしょう。連続開催20日目!!の札幌の芝1800で、先行して、前を行く馬を外からねじり伏せるあの感じは今までのきさらぎ賞好走馬に近いです。まして明日は例年以上に馬場悪いでしょうし。
後は素直に外から差せそうな馬を選べば良いと思います。ところで散々「今の京都芝はサンデー×グレイソブリンばっかり来ている」と書いた手前当然その配合の馬を評価はするんですけど、タニノギムレットをグレイソブリン扱いするとこの配合パターンが11頭中5頭もいるんですよね。最近はこういうレースが多くて困ります。というわけで、無難にレーヴドリアンと、対戦相手が強かったステージプレゼンス。後は突然先行してきたら面白いと思うダノンハラショーにも注意したいと思います。雨が降るとタニノギムレット産駒は怖いですし、タニノギムレット×サンデーはスマイルジャックと同配合ですね。
余談ですが、今回のメンバーの対戦関係を調べていた時に気づいたんですけど、カネトシパサージュっていう馬が未勝利の門番というか実にかわいそうな事になってますね。今まで負けた馬がファイティングピサ、リディルヒルノダムール、レッドスパークル、ミッキードリームって・・・。未勝利のメンバーじゃないよ(笑)。今後のこの馬の動向にも注目して行きたいです。
※追記:カネトシパサージュ、土曜日(12/13)も3着に負けましたね。勝ったのはデビュー戦でダノンシャンティの0.1秒差2着だったセイルラージ・・・。(笑)。