超☆ひだまつり

はい。昨日は「超☆ひだまつり〜2-4時間テレビ〜」を観に行きました。
これはもう、今までに観たライブイベントの中で一番楽しかったですね。多分。
自分でも学生時代の音楽活動やら何やらでイベントに「出る側」になった事は数多くあるんですけど、その時と同じ様な感覚になった。終演後の充実感とか虚脱感が。
そうですね。楽しかったと言うより「充実感があった。」と書いた方が正確だと思います。最初は「自分が大好きな水橋かおりが出るらしいから一応押さえ。」というぐらいでひだまらーになったんですけど、ああ良かったなあとしみじみ思います。
という訳で、自分が後で思い出して楽しむ意味も込めて、感想&レポートを書いておきましょう。


まず天気が良くて良かったです。この数日関東地区は雪も何度か降って非常に寒かったですからね。真冬の海辺で雪の中行列とかさせられたらさすがに萎える所でした。早めに行ってウインズ横浜で京都記念三連単をゲット等しつつ、横浜散策などしました。やはり天気の良い日の海はいいなあ。


さて肝心のイベント。
まず長かったです!もちろん嬉しいですけど。17:30開演の予定がちょっと押して始まって、終わったのが21:40頃でしたから、本当に4時間程度やっていたんですよね。凄いなあ。



こちらパンフレット。

近くで光にかざすと、星がキラキラしています。


以降、感じたままを羅列していきます。


うめてんてーがかわいすぎる。
原作者蒼樹うめ先生がほぼ出ずっぱりに近い状態(=ゲスト出演の原作者と言うより完全にタレント状態)だったんですけど、何と言うかリアクションに困る可愛さですねこれは。グラビアアイドルとかの可愛さ偏差値では測れない、何とも言えない可愛さが。そしてあの声あのしゃべり方は地なんだなあと。
あと、お宝としてノートや今まで書いた絵を見せてくれたんですけど凄いわあれ!この作品の素晴らしさは作者の画力が根底にあるんだなあと再認識。


・生バンド
これ重要ですよ。カラオケだとどうしても平面的になっちゃいますからね。色々と。ちゃんとバンドを入れた事が素晴らしい。
私の席は3階席だったんですよ。3階席って要するにビルの6階なわけで、かなり高い所から見下ろしているんですよね。傾斜がきついので落っこちそうで怖いから、周囲が結構おとなしめだったのは個人的にゆっくり見られて好都合ではありました。
学生時代とかは、友人なり後輩なりがこういう会場で何かをやる時は、ほぼ必ず雑用係として照明なり音響なりをやらされていたので、調整室からちょっと客観的に観ているような気分でもあったんですよね。アニメイベントって参加するの初めてだったんですよ(ラジオの公開放送は有りますけど)。だから観客がどんな物やら観たかった気持ちもあったんですね。観客の反応もたまに客観的に観てました。「サイリウム持って無くても一応同じ様に腕を振るんだな。動きが小力パラパラみたい。」とか「ほう。右下の彼は4拍目で手首で軽くリズムを取るのがクセだな。」とか。あとサイリウムって思っていた以上に綺麗だなと思いました。余談ですけど、アニオタの方々ってどうしてあんなに知り合いだらけなんでしょうか(笑)。そこら中で「ああ○○さん!△△のイベント以来ですね!」とかそんな挨拶ばっかりで、ずばり言って私は非常に疎外感を感じる訳ですが。


さてバンドなんですけど、菊谷知樹(名盤:ひだまりスケッチのサントラやぱにぽにだしゅ!のOPED、ハルヒらき☆すたのキャラソン作曲者)がギターを弾いていたのも個人的に気になりました。この人の作る曲大好きなんですよ。まさか生でギターを弾ける日が来るとは。
ちょっとした事では、ベースの人がメンバー紹介の時にいかりや奏法(親指で弾く奏法。日本では何故かいかりや長介が元祖とされていて「いかりや奏法」と呼ばれている。)をしていたのは、きっとチョーさんへの何らかのリスペクトであろうと。完全に妄想ですが。
大会場でバンドをバックに歌うのって、大変なんですよねえ。それこそカラオケとは全然違う。これはやった事無い人には分からないです。個人的には、意外や意外阿澄佳奈が一番上手いなと思いました(笑)。うまいと言うか、フェイクしてるのか音痴なのかまるで分からないけど、とりあえず決めるところだけはちゃんとする所が素晴らしいなと。タイミングがずれると困る場所はぴったりリズム感が良いんですよね。何故か。多分物事をザックリ把握するタイプじゃないかと。


・司会者がいた
イベント初参加で内容をまるっきり把握していない私は「一体誰がどうやってこのイベントを仕切るのだろう。っていうか明らかに誰も仕切れないのではないか」と思っていたんですけど、ちゃんと司会者がいましたね。ニッポン放送吉田尚記アナが。
とはいえこの吉田アナが一番無軌道だったんですけど。


後藤邑子「(ヒロが)三年生になっちゃったから、卒業する事になっちゃったら嫌だなあ」
吉田アナ「え?後藤さんは8月が永遠に続くような展開がいいんですか?」


松来未祐「今年33歳になります。でもまだ32歳です。」
吉田アナ「そういえば、○○○(某魔砲少女アニメ)の劇場版の資料で『○○○○○(33歳)』(その作品で主役をやっている声優)って書いたあったのには笑いましたけどね。」


チョーさん「お客さんのこの熱気を体感したいという事で(会場に奥様を招いた)」
吉田アナ「あ。やっぱりワンピースの客のお子様とは違いますか!」


等(笑)。ここら辺は、整備されていない業界である事を逆手に取ったネタでしょうか。かなり面白かったです。自分はお笑い芸人がMCをやるイベントは(ある意味止むを得ない事とは言え)MCが前に出過ぎて不快だから嫌いなんですけど、吉田アナは多少間が空こうがグダグダになろうが、ギリギリまで遮らずに流す事ができて素晴らしいですね。最近はアナウンサーも「芸人みたいに間を潰して自分をアピールするのが良いMC」と勘違いしている傾向がアリアリと見えるので、これは正直気持ちよかったです。



小見川千明はフリーキー
今回、めったに行かないイベントに参加した理由の一つがなずな役に小見川千明が決まった事だったんですけど、この人はKYというかむしろわざと間違った空気を読んでるんじゃないかと思うくらいずれていて面白いですよね。何度か書いたように、声優としては棒どころか素晴らしいと思うんですけど、
ゲームコーナーで
小見川「(おびえたように)今なんで私を見つめたんですか?」
吉田アナ「いや、お題を渡すからなんですけど・・・」
とか、「折角入寮したばっかりなのに・・・」とひだまり荘学生寮と勘違いしている風な発言をしたり、「下ネタを言う人は嫌。」と言っていた原田ひとみに対してやたらに胸を強調した似顔絵を描いて「どうしよう!おっぱい描いちゃった…。」と言ってみたり原田ひとみの胸を触って「これが欲しい。これが欲しい。」と言っているらしい)。無軌道だなあ。見た限り、歌の振り付けなどを一番一生懸命やっていたのは小見川千明だと思います。良い意味で役者馬鹿タイプなんだろうなと。物凄くずれていても、ドン引きしないで「守ってあげなきゃ!」って感じになりそう。


・そもそもイベント自体無軌道
ニッポン放送のアナウンサーがTBSの番組の、日本テレビの番組名をパクったイベントの司会をやって、イベント内のコーナーはテレビ東京テレビ朝日等の有名番組ばっかり」という時点でかなり無軌道なんですけど、
各コーナーや場面転換の映像で、他番組やCMの映像をモロパクリしたり、OPでオバマ大統領の就任演説に「ここにひだまつりの開幕を宣言する!」みたいな勝手な字幕をつけたり、あらゆる部分がやりたい放題でした!散々言っていたように「DVDになる予定はない。」本当のナマ物だからこそできる事なんでしょうけど、放出可能な部分だけでもDVDの特典映像とかにつけて欲しいなあ。
チケット代¥6800で5000人の会場完全に埋め尽くしても赤字180万円と言う事は、ようするに「スポンサーが付かないイベントはかなり金銭的に厳しい。」という事ですよね。物販の売り上げが一般的なイベントよりは大きいだろうからそこで何とかなるのかもしれないですが。
一方で、スポンサーの縛りが無いからこそ制約無しに面白さだけを追求した事がやれるのだろうと思うと、難しい所だなあと。松来未祐 が「グヘヘヘ、この作品で一発儲けてやるぜ」っていうような大人が作ったんじゃなく、本当にひっそりと始まった作品がこんなに大きな会場でイベントをやれるようになって感無量です。」みたいな事を言っていたんですけど、最初からコンセプトだの何だのが完璧に出来上がってプレゼンされたプロジェクトなんて面白くなる訳がないんだよ。いい加減分かれよ世間!!と強く言いたい。


・やはり水橋かおりは最高。
人前に出るのは嫌だとずっと発言していたような気がするのに、色んなイベントのたびに和服だったりセーラー服だったりメイド服だったり何だかんだで楽しんでいる気がして仕方がない水橋かおりさん。事あるごとに色々と分かりづらい謎かけをするお方ですけど、見えるひだまりラジオで「水橋さんまでネタを用意してきたとは…」という吉田アナの発言があった事から、「自分(それぞれのキャラの人形)が誰に貰われたいか」というネタの発案者なんですかね。当然全員「どういう男性が理想か」的な答え方をする中で「人形をいっぱい持っているあの人に貰われたい。大事にしてくれそうだから。」と、一人だけ自分を想定した回答を。ずるいなあ。
ついでに最後はチョーさんのコスプレ(たんけんぼくのまち)として、丸メガネをかけてテーマ曲を歌いながら登場。そしてチョーさんに「もうしわけありません!」と土下座。この「いや。その過剰なリアクションはどうなんだろ。」と思わせる事を突っ走ってやっちゃうところが魅力なんだ。最高ですよ。


・何だかんだでやっぱり阿澄佳奈座長興業
ラジオの印象しかなかったので「いわゆる不思議ちゃん」っていう印象だったんですけど、肝の据わった人だなあと思いました。落ち着いてたなあ。全然リーダーっぽいイメージないのに、妙に安心感がありますね。



こんな感じで、とても楽しかったんですけど、何だか「プロ注目の超高校級選手がいるわけではない、全員野球の高校野球チームが奇跡の優勝。」みたいな感覚でした。アニメイベントって、どんなに支持されていても基本的には作品が終われば卒業なんだからそういう意味で学生スポーツイベントっぽいし、出演者全員バラバラの事務所でバラバラのすケージュールっていう事が極当たり前だから物凄く刹那的ですよね。それ故に雑な部分も多いけど、それ故のとんでもないケミストリーが起こる事もあるんだなあ。と思います。そして自分はそういうモノが大好きなんですね。あと水橋かおり大好き(しつこい)。