高松宮記念

風が随分と冷たいのに、春のGIシリーズ開幕ですよ。今週は高松宮記念です。
このレース、「マイル実績、特に府中マイル実績がある馬特注」というのがあまりに世間知を得過ぎて面白く無いから、何とか逆らおうと試みたりその対象となるマイル線の傾向とかを調べようと一日頑張ったんですけど、結果止めました(笑)。単純に「マイルでも強い馬が、大人気なく他人の領域にタイトル強奪しに来た」という解釈の方が早いです。つまりマイル実績と言うか「レベルの高い重賞実績」と考えた方がすっきりする。あと中山1200mとは適性逆。


もう一つ。
過去の傾向ですけど、一昨年は馬場改悪の影響で特殊なフジキセキ馬場、昨年はツルツル馬場のAコース開催で逃げ切り、と特殊な年が続いたので、それ以前の傾向から観たいと思います。


そうなると(1)中京1200らしくダンチヒが激走。(2)父or母父サンデーばっかり。という感じですね。まあ当たり前の結果ですが。


で、
グランプリエンゼル
エイシンタイガー
になっちゃうんですよねえ。母父サンデーの2頭。唯一のサンデー産駒ピサノパテックは、スプリント路線に鞍替えしてきた頃は美味しい馬券をいくつか頂きましたけど、重賞で好走できてないので。
ちなみにこの2頭は昨年の橘ステークスの1,2着。「フルゲートで重馬場、しかも前後半差2秒近くの超前傾ラップの橘S」というと昨年とほぼ同一なのが2002年で、その時の1,2着が高松宮記念連続好走馬のサニングデールキーンランドスワン。(超ハイラップだから当然ですが)上位が差し馬だらけの中、前目で粘った2頭が連対した点まで同じ。じゃあこの2頭もきっと適性大有りなんでしょう!橘S勝ち馬でなおかつNHKマイル3着馬、そして父母父ダンチヒグランプリエンゼルを上位に。
ただ、この2頭は軽ハンデの時しか重賞で好走してないし、特にグランプリエンゼルアグネスデジタルの好走パターンから外れる上にオーシャンステークス組って壊滅的にダメなんですよね。


▲エーシンエフダンズ
母父ダンチヒなので。前走はかなり強い内容で、中2週はどうかと思って最初消したんですけど、中間2週時計を出して本追い切りもかなり強くできてますからね。ただ、反動は無くても前走は「はまった」かなとも思います。ドロドロ馬場で前に行って信じられない粘りを見せた人気薄・・・というのはいかにもミスカーミー(タップダンスシチーリーチザクラウンの牝系)ですからね。そしてこの牝系は2番が利かない。
△トウショウカレッジ
得意舞台だし、隠れ府中マイル好走馬なんですよね(2007富士S3着。エアシェイディに先着)。ただ、言われているほど荒れ馬場歓迎ではないというか軽い馬場の方が得意だったりします。何か全部エクスキューズが付きますね(笑)。当てた記憶があまりない(というより本気で考えた事があまりない)レースなのでイメージ湧かないんですよね。
△プレミアムボックス
よほどスローにならない限り確実に差してきますから。
似た脚質の馬同士で決まる事が多いレースなので、印はあくまで暫定で上3頭の先行馬中心と、下2頭の差し馬中心のパターンを考えておきます。
追記:忘れてましたビービーガルダン。これも買います。


おまけでマーチステークスの予想を。
このレースは・・・というかほとんどのダート1800のレースがそうですけど、ブライアンズタイムが強いです。もっと言うなら「ブライアンズタイムのように、リボーを持っている馬」が強いです。


タイキエニグマ
リボー入ってねえじゃん!!何でだよ(笑)!って話なんですけど、中山ダート1800は(3.1.0.1)だし、調教をちゃんとやれている以上は休み明けの心配もないと取れるし(本来休み明けは苦にしない)、近年不調ですけど根岸ステークスで2着しちゃったせいか1400を主に使われているせいだし(ボロ負け続きの中、平安ステークスでのメイショウトウコンサンライズバッカスとの0.2差4着が光る)、何より以前書いた「大庭騎手が激走させる馬の血統の条件」に当てはまるんですよね。これで最下位人気なら買うだろうと。ていうか今週、両重賞の本命が最下位人気ですね。まあ日経賞トーセンクラウン複勝とったから大丈夫。
○クリールパッション
ブライアンズタイムと同じく母父リボー(しかもキートゥザミント)が入ってるワイルドラッシュ産駒ですね。
それだけじゃなくリボーのクロスになっているんですけど、よく観たらこの馬の4代母Golden Trail ってブライアンズタイムの祖母ですね。エルムSで、重賞勝ち負けレベルの猛者たち相手に0.2差3着ならここでも十分足りるでしょう。
マコトスパルビエロ
ブライアンズタイム産駒です。トップハンデを嫌われたのか実績ほど人気がないですけど、このレースはハンデが重くてもあまり関係ないですからね。
△ゲンパチタキオン
母父ブライアンズタイムで、このコースは得意です。ただ重賞初挑戦ですからね。
△マイディアサン
グラスワンダーは母系にリボーが入っています。こうして改めて調べると、母系にリボーの入った名馬の多さをつくづく感じます。