新潟大賞典京都新聞杯NHKマイルC

油断するとすぐ寒くなるというね。


さて、明日は多分更新できないので、今週末の3重賞をざらっと雑感してみたいと思います。
まず京都新聞杯
言い古された事ですが、菊花賞を買う感覚で馬柱を眺めれば良いレースです。


◎シルクアーネスト
いきなり前振りと趣旨の違う馬を本命にするのは半ばお約束ですけど、グラスワンダー産駒の距離別成績を見てみたら意外に長距離でもそこそこやれているので本命にして見ました。そういえばグラスワンダー産駒の強い中長距離馬にアーネストリーという馬がいますけど、「グラスワンダー」と「アーネスト」って何か関係あるんでしょうか?。
この馬は1800m以下しか使われていないので適距離の判別はできかねますが、勝ったレースは、ぶっ壊れペースで最後方待機の馬がまとめて飛んで来るレースを前目で凌ぎ切ったレースなので、スタミナの裏付けはあると思います。
何より2走前のマイル戦の切れ味が気にいているんですよ。パッと観どこが凄いのか分かりづらいですけど、このレース、テンの1ハロンが13.1秒と異様な遅さなので、これを無視すると7ハロン1:22:6のレースを上がり33.4で(ほぼ)差しきった計算。これは充分重賞級の切れ味でしょう。
○ハードダダンダン
良くこんな血統で1800mなんていう「短距離」を勝てたなあと感心する血統ですよこれ。2走前の2200m戦もそれなりの高レベルなので、まあ印は付けますよね普通。切れる脚が無さ過ぎるので本命にはしたくないですが。
▲カネトシパサージュ
こんなトコに出てきたんですね!かねてから「未勝利戦の門番」として注目して来た馬が。全15戦中上がり最速が7回、上がり2位が6回。京都2400大得意だったホワイトハピネスの近親で、3歳重賞ではもう無視できない存在のゼンノロブロイ産駒。
レーヴドリアン
皐月賞の時に書いたように、この馬は多頭数だと捌ききれずに沈む馬だと思っています。もっとも京都外回りは、そういう不器用な馬が頭悪い勝ち方をできちゃうコースなので、ここまでは消さない方が良いと思います。ここから先は他頭数では自信の消しですが。


新潟大賞典
いやはやしかしスマートギアは何故に回避したんでしょうか。散々書いてきたとおり(1)5月に(2)広いコースで(3)後ろからでも届くレースが最高の舞台なんだから、ここが重賞初制覇最大のチャンスだったんですけどね。何気にホクトスルタンも回避してるし。こちらはライフワークの目黒記念に向けて順調なんですかね(笑)。さすがミスター劣化放牧。
まあそれはともかく。
昨年は最低人気のニホンピロレガーロ複勝を取りましたけど、要するに広いコースが得意な馬は買った方が良いですよね。


血統的な特長を見ると・・・
気になったのがナスルーラ、特にボールドルーラーの血なんですよね。母系にボールドルーラーが入ってる種牡馬の産駒が目立ちます。ホワイトマズルフレンチデピュティチーフベアハート・・・全部ノーザンダンサー系ですね。
さて、母系にボールドルーラーが入っている日本の種牡馬といえばアグネスタキオンですけど、このレースタキオンは全然来ていない・・・と思って良く調べたら、1頭しか出走していませんでした。それがなんとロジック(笑)。3歳夏以降はグダグダだったロジックが重賞ではそこそこやれたレースなので、やはりボールドルーラーのスピード持続力は効果的なんではないでしょうか。


◎チョウカイファイト
タキオン産駒で、府中で上がり33秒台で差して勝てる馬ですからね。
ベルモントルパン
ダンチヒ×ボールドルーラーなので、血統の作戦上はドンピシャなんですよ。それ以外の強調材料ないんですけどね(笑)。
ニホンピロレガーロ
直線広いコースなら常に最高の評価を与えてきた馬なので本命でもいいんですけど、今までたっぷり美味しい思いをしてきたからここで買いたい気はしないんですよね。
△デストラメンテ
アドマイヤコジーンナスルーラ×ノーザンダンサーですし、夏場に調子を上げる馬ですからね。ノーザンテーストが効いた馬に「年齢的に終わった」と言う評価は禁物です。


NHKマイルC
あの血統理論からしてリルダヴァルとダノンシャンティはダービーに出てきたら確実に本命を撃つべき馬なんですよ。サンライズプリンスも含めた3強が順当に勝っちゃうとみるのが筋ですけど、NHKマイルって、好走した馬が短距離シフトしていくレースなんですよね。
◎リルダヴァル
そういう観点からいくと、3強の中では近親にレディブロンドがいるリルダヴァルでしょう。この血統、タキオンをつけるとマイルっぽくなるみたいだし。
でも、http://d.hatena.ne.jp/c-mad/20091128自分のブログによると「ジャパンカップ優勝できる外国馬=日本のマイルGI勝てる血統」らしいからダノンシャンティでも良いのかな。まあどっちかと言う事で(笑)。
○トシギャングスタ
一番スプリンターとして成長しそうな馬。血統もこのコース合いますし、「クロフネ産駒は母系そのままの馬になる」という自説からして、ピースオブワールドの甥に当たるこの馬は買いです。
他に買いたい馬いないんですよねえ。3強プラスギャングで良いと思います。


追記:あとガルボ
皐月賞組は前哨戦を使ってない馬を狙う」というのも良い狙いだと思うんですけど、「あまりに展開が向いた前年の勝ち馬と同じ配合という理由で穴人気されてもな・・・」と思っていたんですけど、この牝系ってトシグリーン、マルブツブライアン、スターマンと血統のイメージより短めに出る事に今気づきまして。だったら「将来スプリンターになる」と言う点で観てもこの馬ありかなと。