知っていると言う事は、使わなくても良いという事だ。

最近巷では「角ハイ=サントリー角(というウィスキー)で作ったハイボールソーダ割り)」が流行っているらしいですけど、確かに角も美味しいんですが料理の友という事だとブラックニッカも有りだと思うんですよね。

こっちの方がさっぱりしてくせがないので。1:2くらいの少し濃い目で作ると美味しいです。



新聞の一面を観て「あ、今年ってサッカーのワールドカップあるんだ?」と気づくのは、いくらスポーツ嫌いだしてもさすがに世間に興味なさ杉だとは思うんですが、それよりも「民主党(笑)が嫌がらせの為に谷(笑)亮子(笑)の参院選出馬会見をサッカーワールドカップ代表発表にぶつけた」という話ですよ。さすがだなあ。「国民の関心事をわざと潰しにかかるのは政権与党のやる事ではない!」と関係者は激怒しているらしいですけど、党大会にぶった切った日の丸をつるし上げて悦に入っている(自主規制)集団からすればむしろ当然の行動でしょ。
それにしても今度の参院選は史上空前の(立候補者の知能指数が)低レベル選挙になりそうですね。冷静ぶって「誰が当選しようが、当選させる国民に責任はある。」とか言ってる人がいますけど、じゃあ例えば自分の選挙区の候補者が
中畑清
谷亮子
堀内恒夫
幸福実現党
でも責任は選んだ人間にあるのかと。実際昨夏の衆院選だって、自分の選挙区はこのレベルでしたから。近未来の日本の政治の姿ともいえるイギリスの先日の選挙結果は、どの政党がどうだとかいう事以前に「民意を正しく反映してくれる選挙制度が存在しない」という事だと思うんですが。



4月からNHK教育で土曜日の夜に、坂本龍一が音楽番組をやっているんですけど、これが面白いんですよ。4月のバッハ編は良かったです。グールドのバッハ解釈の話で「知っていると言う事は、使わなくても良いという事だ。」と言うのが良かったですね。
自分は競馬の予想には基本的に血統を元にするんですけど、一般的には「血統予想=コース別の種牡馬成績」みたいになってるんですよね。
もちろんそれは自分の百も承知というか、「どのコースでどの産駒が成績が良いか」何て事はソラで言えるくらい知り尽くしているんですけど、今の自分にとってはそんな事どうでもいいんですよ。「何故強いのか」をちゃんと自分なりに把握しないと全く意味ないですから。

それぞれ「スピードの持続力に長けた血統」「瞬発力に長けた血統」「馬込みに揉まれた方が良い血統」「厳しいペースになるとスイッチが入る血統」「広いコースじゃないと力を発揮できない血統」「トライアル血統」等様々な要素があって、それぞれの組み合わせとその馬個体の特長をバランス取りながら観るんですね。
最近の競馬場はやたらに状態が変わり過ぎるので、もう「このコースこの距離はこの種牡馬」という見方だと通用しないですよ。「ニュージーランドTの日の中山は京都と同等のコース状態だった→ディープインパクトメモリアルのスズカサンバ単勝一点で的中」みたいな判断力を身に付けていかないと。今年のNHKマイルも「フジキセキがGIを勝つなんて・・・」とか言ってるからドツボにはまるんですよ。あれは「シャンソネット産駒」です。
もちろん「そのコースで良績がある種牡馬」というのは必然的に「そのコースの特長に合う特長を持った種牡馬の産駒」である可能性は高いので、結果的に単純なコース実績とな時になる事も多いですけど、全く中身が違うんですよ。これが要するに「知っていると言う事は、使わなくても良いという事だ。」という事だと思っています。


と、言う訳でダービーーの事なんですが、基本的には前回書いた様な馬から買うんですが、今一番気にしているのはアリゼオです。
というのも、ダービーは1800重賞、それもペースがある程度厳しかった1800重賞好走馬が好走する事が多いんですよ。今年で言うと最も該当しそうなのがスプリングS皐月賞は前に行った馬にかなりきつかったレースで、アリゼオとほぼ一緒に来たリルダヴァル、ゲシュタルトは次走でそれぞれ好走。アリゼオ自体上がり最速で勝った経験も有るので、馬の名前を隠して成績だけで判断すると一番買いたいんですよね。
問題は、芝GIでは用無しのシンボリクリスエス産駒、母父フジキセキ、大レースで期待感たっぷりに負けるチャッター一族、勝ってしまうとその後の馬生がホープレスな事で有名なホープフルS勝ち馬・・・と消し材料満載なんですけど、どの要素を見ても過去の例と比較してアリゼオが最も人気薄で出てくる可能性大ですし、血の宿命を一気にひっくり返す事があるならこういうタイミングかなとも思うんですよね。