ベホイミちゃん

ところで「それでも町は廻っている」もアニメ化決定だそうで。


さて今日のお奨めはベホイミちゃんっスよ。ぱにぽにのスピンオフ作品。ぱにぽにも好きだけど、こっちも大好き。ちなみに自分はTwitter氷川へきるをフォローしてますけど、結構面白い(笑)。この人、「お母さんに今日あった面白い事をいっぱい喋りたくてしかたがない小学生」みたいな感じでずっとつぶやいてる。人としてかわいい。



「人は英雄ではなくて責任を押しつける相手を求めているんスよ」
「そのうち感動しなかった!とかいわれて責められるかもしれないッス」



この手の表現は他の作品にも有りますけど(例:ダークナイトとか、ブルーハーツの「すてごま」とか)、ここまで世間に全く期待しない表現もないんじゃないですかね。愚鈍な大衆への怒りとか、本当の正義とは何か・・・みたいな問いかけのニュアンスじゃなく、コタツで近所のおばあちゃんとまったりしながら地球の平和を守る正義の味方が言うセリフにしてはかなり異質。「誰かの為に」とか言ってる内は、全然人のために戦ってないんだなあ。本当に世界を救う人は、正義感とか一切持ってない人なんだよ。自分にその役が廻ってくる運命だから戦うだけなんだよね。多分。そして、そういう人の方が俺は信用できる気がするな。


上記のセリフは2巻に出てきますが、1巻にはベッキー
「自分の知っていることだけで答えを出そうとすれば、間違えた答えを出したりその間違いにも気づかない。だから『分からない』は間違いじゃなくスタート。だからこそ正しい答えを探せる」
というセリフも出てきます。これ、科学の一番大事な部分ですね。ベホイミちゃんは「科学の力で魔法少女になった」ので、唐突な薀蓄ひけらかしでは無くちゃんと物語の肉となったセリフな辺りがニクイ。