2010年4月期今期アニメ

先週から始まった高橋幸宏さんと細野晴臣さんがゲストの「schola 坂本龍一 音楽の学校」観ました。期待通りに面白くなってくれそうです。個人的に、細野晴臣さんがベーシストとして影響を受けた音楽としてあげた中にタワー・オブ・パワーが入っているところにビビッと来ましたね!TOPはデビッド・ガリバルディ(ドラムス)の強烈なリズムにやられますけど、ベースが最高にかっちょいいんですよ。昔教則ビデオに入っているWhat is hip?のマイナスCDを大音量で聴いた事があるんですけど、倒れそうなくらいかっこいいです。

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今期アニメも終盤戦に差し掛かりますね。とは言え各作品が果たして何クールなのか全く把握してませんが(笑)。


荒川アンダーザブリッジはついに田中理恵@島崎が出てきましたね!チョーさん@高井と共に。自分の中では高井は「老け顔だけど実はそれ程年取ってはいない(40代前半くらい?)」みたいなイメージが漠然とあったんで、そこまでしゃがれてなくても良いのではないかとも思いますが、チョーさんだからOKです。そして田中理恵はやはりベストチョイス。


ハガレンの原作がついに終了するらしいですね。人気あるからって引っ張り過ぎてうんざりな作品が多い昨今、何だかほっとするというか。まあハガレンも充分長かったですけど。アニメの方も緊迫感高まってきたなあという感じです。でもアニメ版のホークアイちょっとガタイ良過ぎじゃないですかね?今さらですが。

けいおん!は、修学旅行の回・・・の裏というべき憂とあずさのお泊り回を観てはじめて面白いと思いました。この作品のボケが体質に合わないんだなあ。何のギャグ要素もない日常話をしてくれれば面白いのにとつくづく思いましたね。第1期も最終回だけ好きだし。もちろん個人的好みの話なんで、世間的には逆なのかもしれませんが。


さてAngelBeats。
CrowSongのシングルCD買っちゃいました。どうせアルバム出すんだろうしシングル買ってもなあ・・・と思っていたんですけど、これAlchemyとMy Songも入ってるんですよね。それなら買う価値あるなあと思いまして。「名曲揃いだからもっと前面に押し出すべき!」みたいな意見が多いらしいですけど、前にも書いた通りガルデモの楽曲は「あくまで作品の背景」としか使われていない所が粋なんですよ。いかにも「これで商売しますよ〜」みたいな根性が丸見えだと萎えるじゃないですか。
で、今さらガルデモのメンバーの名前観て気づいたんですけど、ギタリストでひさ子ってもちろん田淵ひさ子。ドラマーで入江といえばジッタリンジンの入江美由紀。ベーシストで関根と言えばBase Ball Bear関根史織リンダリンダリンダに出ていた娘ですね。ヴォーカルの岩沢さんはSPANKHAPPYの岩沢瞳でしょうか。あまりに芸風が違うので全然思いつかなかったんですけど、他にいないですよねえ多分。え?ユイにゃん?分からん(笑)。
ちなみにSPANKHAPPYはほとんどの菅野よう子作品でギターを弾いている今堀恒雄がかつて所属していたバンド。リンダリンダリンダといえばライブアライヴでモロにネタ元にされていた実写ガールズバンド作品の秀作。色んな部分に地味にオマージュがされていて心憎い。
ガルデモデビューイベントやるらしいですけど、まさか上記のメンバーが出てきたりしないですよね?田淵ひさ子がセーラー服着てでてきたら日本中のひさ子マニアが失禁する事確実ですが。あと入江さん。自分はひさ子も入江さんも大好きなんですよ。


肝心の本編の方ですが、結弦が「理不尽な死」の記憶を完全に取り戻して、天使と手を組む事になり新章突入という感じですが、前回のブログで書いたように「一方的に理不尽な目に合いながらも、それを受け入れ、誰も恨まず、許す」というのは麻枝准の一連の作品のテーマですよね。
当然AngelBeatsもその流れを汲んでいるわけですけど、AIRCLANNADは大雑把に言って「理不尽な目に合っても自分だけが我慢して誰にも迷惑かけず死んでいく」みたいな感じだったけど、AngelBeatsは理不尽な死を受け入れず抗って抗ってまさに怨霊(とはいえ誰にも迷惑かけてないですが)と化したSSSメンバーを成仏させよう(魂を開放してあげよう)という方向に進む様子ですね。
前回のブログに書いた竹田恒泰氏の怨霊解説に沿って考えると、SSSのメンバーは、形式的には「理不尽な死によって呪い発動→人々に迷惑をかけている」という事になって、「人々が怨霊(SSS)を神と崇め奉る→SSS、それを受け入れ、許す」となると。
でもSSSは別に呪ってないし、NPCの生徒達も呪われてないし、SSSの理不尽な死に対する怒りの矛先は天使・・・と言うより神に向けられてますよね。「運命」というべきなのか。
つまり、過去作品は自分を理不尽な目に合わせた「運命」に対してすら恨みを抱かなかったけど、今回は「運命」に対しては怒りを示していい加減お人好し過ぎる状態は抜け出したけど、それでも自分を理不尽な目に直接合わせた人間に対しては呪い発動してないんですよね。
そして、過去作品では薄幸のヒロインに最期まで寄り添ってあげる事しかできなかった・・・みたいな感じでしたけど、今回は積極的に魂を救ってあげようという事でしょうか。まあもう死んじゃってるから「最期まで」も何もないんですが。


そんな事をボンヤリと考えながら新展開初回を見ました。「今までは最期を看取るところまでを描いていたから、今回はその先」「今まではお人好し過ぎたけど、今回発す画に理不尽すぎる運命に対しては抗う」「理不尽過ぎる運命を背負う若者に救いを与える物語を描く」どこに力点が置かれるんですかね。あるいはどれも見当外れな見方なのか。いずれにしろ今回も麻枝准作品は面白い。やっぱ日本人はアニメと音楽とプロレスで出来ているね。あと、ゆりっぺと結弦と天使は俗世で何か関係あったんだろうなあと思います。結弦と天使が一緒にいるところを観る時のゆりっぺの視線がやたらと強調されているので。