“stone cold”池上彰


この時期やたらに保冷剤が増えていくんですけど、マジックカットって(笑)。中身取り出して使おうと思う人がいるんでしょうか。


さて先日の参院選の選挙特番。毎回私はNHKテレビ東京しか観ないんですけど、今回は「テレ東圧勝!!」と評判が高いみたいですね。自分は小谷真生子のルーズ過ぎるタイム感が好きなんですけど、池上彰氏が評判良かったようで。自分も面白いと思いました。なんでしょこたんとかがゲストででているのか良くわからないですけどね。しょこたんは、真面目な番組に出る時は背筋をぴんとして姿勢良く座って穏やかな脇役に徹底するから個人的には好感を持っています。自分の定義では「オタク=公の場で感情をコントロールできない人。不貞腐れるか感情を爆発させちゃって暑苦しいかの二極しかない人。」なので、自分の中では悪い意味での「オタク」ではないんですよね。


で、池上彰氏。
テレ東での池上発言集 7/11テレ東まとめ
 

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蓮舫に対して
「『一番じゃなきゃ駄目なんです』が自民党のスローガンになってしまいましたね?」
蓮舫「(顔を引きつらせながら)他党のことはよくわかりません・・・」
蓮舫さんが非常に票を取るので(他の民主候補の)小川さんが苦戦したと言われていますが、どうお考えですか?」


中畑に対して 「読売新聞の渡辺会長に言われたところから出馬したという話がありますが」
「巨人の監督になれないから政治家になるっていうのは冗談ですよね?」中畑「も、もちろん冗談です」


前の局の谷へのインタビューがTV局同士の協定時間よりも長く、谷とつながらない状況に、
「どうも他所の局の迷惑を考えずに質問を続けている人がいるようです」 (実は古館が谷へのインタビュー中)
自分たちが終わった際 「他の局に迷惑がかからないようにこの辺で短く終わりにしましょう。」


谷に対して 「政治とオリンピックの両立はムリがあるんじゃないかと批判がありますが」
「つまり国会と柔道の大会が重なったら国会を優先するということですか?」
「どの委員会に所属するつもりですか?」 →谷、しどろもどろで答えられず


公明党山口代表に対して
「連立を組まないのは、創価学会が菅さんと仙石さんを嫌っているからという話がありますが」
山口「・・・そういうことはないと思います。政教分離でわれわれ政治サイドは別の考え方をもっています」


自民党の谷垣の街頭演説に対して 
(亀井が演説のツカミがあるのに対し)「つかみから入ってないんですよ。目の前の人をつかむのはあまりお上手でない」
自民カラーの服を着てる聴衆に面と向かって「サクラですか?」→聴衆「いえ、一般聴衆ですw」


民主党の枝野幹事長に対して 
「この(敗北の)責任は誰にあるのかという事が当然出てきますね?」
「まだすべての議席が決まってないから・・・」という旨の回答を繰り返す枝野に
「つまり結果が出るまでコメントできないということですか?」
「じゃあ質問を変えましょう。自民党みんなの党が票を伸ばしていることについてはどう解釈をしていますか?」
最後に「枝野さんが菅さんの身代わりになって責任をとると政界では見られていますが、いかがですか」


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凄いなあこの全方向ぶり。WWF(現WWE)が人気大爆発したのは、ヒールもベビーも女子供も老人も有名人も一般人も会社社長も関係ない。とにかく気に入らない物は全部ボコボコにする」という“stone cold”スティーブ・オースチンのアティテュードにあったと思うんですよね。
「爽やかでわかりやすい!」というパブリックイメージで人気を博す池上氏のこの全方向ボコボコぶり。誰もが閉塞感をブチ破りたいと願っていると思われるこの世の中では最高のエンターテインメントといえるでしょう。これをやりたいがためにここまで猫をかぶっていたとしたら凄いなあ。恐れ入りました。
まあテレ東といえば「当時テレビには出してはいけなかった」江頭2:50を平気で出した(それも深夜枠じゃなく)テレビ局ですからね。もうこの時代、タブー無き報道機関しか信じられない。日本にはテレ東と東スポだけあれば十分。