アイビスサマーダッシュ

鶏が先か卵が先かの謎に終止符が打たれたそうです。


何でも、「卵の殻のたんぱく質の一部は、鶏の卵巣からしか作られない事から、鶏が先である事が科学的に証明された」らしいです。鶏の先祖が何なのかは知らないですけど、その「何物か」が「鶏の卵を産む能力を持った鶏」を突然変異で産んだという事ですかね。という事は、「進化」っていうのは、それ以前との連続性を完全に断って、自分から歴史をスタートさせて世代を紡いで行く能力まで搭載したモンスターが誕生して初めて行われるという事でしょうか。



さて今週は日本唯一の直線重賞アイビスサマーダッシュですね。
今年で10回目ですけど、気をつけなければならないのは現行開催になってからは5回目という事。それ以前は8月開催ですからね。
あとはレースの形。
11.8-10.2-10.8-10.3-12.6(重馬場)
11.9-09.9-10.7-10.5-12.1
11.8-09.9-10.4-10.5-11.6(重馬場)
11.9-10.2-11.0-10.3-12.8
これが2006年以降のこのレースのラップです。共通するのは「最後の1ハロンでラップがガクンと落ちる」という事でしょう。斤量が軽い馬ばっかり来るのは、最後の部分で無酸素運動的スタミナが求められるからではないでしょうか。
このラップは、基本的に中山1200(芝ダートとも)に近いですね。中山は、コースの形状がスタートからは下り坂、最後の直線が急な上り坂ですから、当然スタートから加速がついて最後だけがかかるラップになるので。
こういうレースは、もちろんサクラバクシンオー産駒大得意ですけど、バクシンオー含むナスルーラ。他にはダンチヒストームキャットも得意です。
それから、一昨年はシンボリグランを本命にしましたけど(10番人気2着)、こういう「不器用な馬」が適性を見せる可能性を秘めていますよね。アポロドルチェが2年連続馬券に絡んでますけど、この馬直線以外だと外枠引かないと馬券に絡まないんですよね。具体的に言うと外から3頭目以内の時にしか馬券に絡めない。短距離になればなるほど枠順による距離損は当然大きくなるわけですから、それでも外じゃなきゃ勝てないという事実はこの馬がとても不器用である事の証拠といえるのではないでしょうか。


◎エーシンエフダンズ
シンボリグランと同じくでかいダンチヒ系の馬ですね。休み明け(1.1.0.3)ですけど、その内一つは函館SS降着ですから実質休み明け複勝率6割。今年のシルクロードSのようなスロピュのレースで惨敗して、ハイペースでまさに直線競馬のようなラップになったオーシャンSでGI馬キンシャサノキセキと同タイム2着。上記のような降着があるという事は、不器用の証拠としてここではむしろ好感度アップです。
アンバージャック
この条件2戦2勝ですからね。パラダイスクリーク産駒は、テイエムプリキュアやブルーマーテルをみればわかるように得意条件なら近走成績無視して爆走しますから。人気が無ければ無いほど爆走する。ナスルーラですしね。
△ジェイケイセラヴィ
上記のように中山ダート1200勝ちを高評価です。
△ケイティラブ
この馬1000mでしか走らないですからね。あまり「当該条件得意」な馬はアイビスサマーダッシュで買えない感じなんですけど、この馬は持ち時計が54.5。この時より1キロ軽いんだから、これだけ走れれば十分足りるんですよね。中山D1200得意だったビーマイナカヤマの姪というのも好感度高し。