世代とか

東京スカイツリーを観る度につくづく思うんですが、やっぱああいう新建築物はゴジラに倒されて何ぼだと思うんですよね。観たいなあ「ゴジラ対チデジカ」。地球侵略を目論むビーキャス星人が操る利権怪獣チデジカをフルボッコにするゴジラ!!最高だ。

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先週の朝まで生テレビで「若者不幸社会」と題して世代間の格差みたいな話をしていたんですけど、ぼくはこれ、世代の対立ではなく「既得権益VS個人」みたいなものじゃないかなあと思いました。その方が話がすっきりすると思う。下記した相撲協会のグダグダぶり観ても、既得権益を「守るべき伝統!」とか言っている人間が一番社会をダメにしているとつくづく感じるんですよね。まともな社会人なら誰もがそう思ってるのではないかと。ああいうものが社会の至る所にこびり付いている訳で、「新しい価値観」がそういう頑固なカビをこそげ落とさなきゃダメなんだろうなあと思うんですよね。だから、経済面で世代間格差が膨大なのは承知の上で、「世代間」という言葉に囚われるのはどうなんだろうなあと。
ただ、「今の若者は、この社会を作ってくれた年寄りに感謝すべき」とかいうFAXが紹介されていましたけど、お前らだって上から受け継いだんだろうと。それをお前らだけで食いつぶして「失われた20年」を作った事については責任を取る義務があると思いますけどね。最近色んな識者が「勝ち逃げ」という言葉を使っているのを観るんですけど、この感覚ですよ。諸悪の根源は。

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先日のプロ野球オールスター、ダルビッシュ投手が「投球にどういうメッセージをこめるか」に注目していたんですけど、あの新魔球って完全にジャイロですよね。
http://d.hatena.ne.jp/c-mad/20090306
以前書いたように、ピストルのように螺旋回転を描いて直進するのがジャイロ。おそらくドアノブを回す様に捻りながら前に押し出すように投げれば理論上はジャイロになるんでしょうけど、これを実践できるのがさすが。こういうレベルの試合をやってくれると「やっぱ野球は面白い!!」って思えるんですけどね。
残念なのは清原の解説。せっかく昨年の日本シリーズの解説が最高に面白くて見直したところだったのに、「オールスターなのに変化球を投げる投手にはがっかり。クイックをつかった内海にもがっかり。ピッチャーは全部ストレートを投げなきゃダメ。」とか相も変らぬつまんない息吐いているのには心底がっかりです。こういう下らない事をやり始めてから野球がダメになりましたよね。本当に「三振かホームラン」の野球こそ至高なのだとしたら、打つ方も打球がスタンドに入らなかったら例えヒットになろうとも一塁に走らずに自らアウトになるべきですよね。そうしないとバランスが悪すぎるし、大体ランナーがちょろちょろしていたら「真剣勝負(笑)」の邪魔ですよ。


野球といえば西武ライオンズ:大久保二軍コーチ解任。
デーブ大久保コーチがチーム練習前の朝7時からのアーリーワーク(つまり朝練)を半ば強制的に開催。大久保コーチと性格的に合わない松坂健太選が2回続けてアーリーワークを欠席し、報復を恐れた松坂選手は、通常の2軍練習にも出てこなくなる。
アーリーワークに限らず大久保コーチは、「遅刻1分につき1000円」「見逃し三振で1000円」「チームが負けたら連帯責任で1000円」など詳細な罰金を設定。一度の支払いが月に¥20万になる選手もいた。

罰金はアーリー会なる選手との食事会で還元されていたが、参加しない選手には大久保コーチが「渡辺監督と一番近い関係にあるコーチは俺」と脅迫まがいの言動。これに反発した選手会から球団へ報告。

球団は大久保コーチに対して罰金の廃止を関係者と通じて求める。コレに逆上した大久保コーチは、以前から罰金制度に批判的な雄星がチクったと思い込み、選手ロッカーにいた雄星に向かって「テメーだろ!!(球団に)チクったのは!!」と恫喝、髪の毛を引っ張り、胸倉を掴んで小競り合いになった。雄星も反抗的な態度でいたという。
この事件がすぐにフロントに伝わり、選手への聞き取り調査となった模様

2軍では大久保コーチと工藤が中心となり休日前日に食事会を開催し、その資金は大久保コーチが集めた罰金。
雄星は話題がその場にいない者の悪口ばかりになる事に嫌気がさしたようで最初の数回出ただけで参加しなくなる。
参加しない事で大久保コーチが「工藤さんの顔を潰した」と気分を害す。
以来大久保コーチと親密な工藤との関係も悪化した雄星は「日本のプロ野球って何なんですか」と周囲に漏らした事もあったそう。まじめな雄星が初めて直面したドロドロした人間関係に失望するのも無理は無い。
現在は工藤は一軍にいる為表立って顔を合わせる機会は無いが両者の関係に亀裂が入ったのは間違いない 。


これ、「昔は愛の鞭は当然の事だった。大久保コーチは殴られて育てられた自分のやり方を通そうとしたのだが甘やかされて育った現代っ子には通用しなかった。世代間の溝」とか信じられないまとめ方をしている新聞記事を読んだんですけど、明らかに「一軍監督の威光を笠に着たパワハラ」。ですよ。育成機関である二軍で目先の勝利を優先させるような方針を採っている事自体球団の為ではなく自分の給料の事しか考えていないし、そもそも「敗北の責任が責任者ではなく全て現場の責任」って(笑)。太平洋戦争中の日本軍官僚並みに気が狂ってるな。


これを「愛の鞭」とか言えるのは、バブルか団塊かどっちか。今までの人生恵まれまくってきたから基本的な事がまるで理解できていない人間ですね。罰金でも暴力でも「チームを強くするという目的のための手段」なら選手も文句言わないはずですよ。大久保コーチの場合は明らかに「罰金を取る事自体が目的」になってますよね。時津風部屋の弟子殺人事件もそうですけど、真に問題なのは「いじめる事そのものが目的になっちゃってる」事ではないでしょうか。恵まれて育った世代(=今の中高年)は、何となく見よう見まねで体罰するから殺しちゃうんだろ。
いやはやしかし、最初このニュースを読んだ時「デーブは、チームが負けた時に先輩の工藤からも罰金取ってたのか?それは凄いな・・・」と思っていたんですけど、工藤公康投手も一緒になって罰金巻き上げてその金で飲み食いしてたんですかね?もしそうなら最低の人間ですね。

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日本相撲協会のぐだぐだぶりもお見事ですね。「理事長が謹慎中だから代理を立てたけど、代理も暴力団と付き合いがあるから謹慎中の副理事長を昇格しようと思ったけど、謹慎中の副理事長の昇格は世間の反発が大きいから、暴力団との付き合いのある代理が続行」って(笑)。
この不祥事に関しては色んな識者が意見を出してますけど、ミスターデンジャー:松永光弘の「今こそ日本相撲協会オポジションを作るべき」という意見がベストだと思うんですよね。自分も散々「相撲は最高。日本相撲協会最低。」と書いてきたので、相撲に造詣の深いミスターでんじゃーのこの意見はまさに我が意を得たりの思いですよ。
で、紙プロの松永インタビューを見てはたと思い出したんですが、大鵬って昔横綱だった時に拳銃密輸で書類送検されたのにお咎め無しだったんですよね。自分が大鵬東スポコラムを見て異常に不快感を感じていたのはこれだ。あんた人の事言えるのかよと。サッカーやったら犯罪者扱いの癖に拳銃密輸で書類送検されても何事も無し。このアンバランス具合が「相撲バッシング」の肝ですよ。伝統を守るとか抜かすなら朝青龍に対する異常バッシングの整合の取れなさを認めろと。「時代が違う」と抜かすなら潔く既得権益を全て手放せと。自分はミスターデンジャーと同意見で「新日本相撲協会」を作って欲しいですけどね。