秋競馬が始まります

さて、今週から秋競馬が始まります。毎年この週の3重賞(朝日CCセントウルS京成杯AH)は大得意なんですけど、今年は一見どれも超つまらなそうですね(笑)。


ここ数日、自分の競馬予想アプローチについていくつか書いてきたんですけど、いくつか頂いた質問に答えておこうと思います。


まず、ラップに関して。
基準の数字を教えて下さいみたいな事は何度か複数の人に聞かれていて、既に何度か答えている気がするんですけど、自分の中で具体的なクオリファイはありません。というより、自分が予想しているレースごとにクオリファイが変わるという方が正確でしょう。
大まかに、「そのレースのラップに特徴はあるか」を見て、決まった形があればそれに見合う馬を探すというだけなんですよ。基本的には最後の3ハロンのペースの上がり下がりを見ます。それから全体のバランスですね。大雑把に言うと
1)どこかで急にラップが上がる
2)どこかで急にラップが落ちる
3)平均して速い(遅い)
の3パターン。
あとはレース全体で息が入る流れか入らない流れかを見ます。これも明確な数字でのクオリファイはありません。


なんで基準値を設けていないかというと一言で言うと面倒くさいからなんですけど、これも何度も書いているんですがこれだけ異常高速馬場が頻出する状況だと、数字の基準なんて有って無い様な物だと思うんですよね。もちろん速い時計で走れる馬はそれだけ高い能力を持っているんですけど、自分は馬の強さとかそんなもの全く興味ないんで。強い馬は「強い」という理由で自動的にヒモ。もしくは予想上蹴飛ばしてワイドか複勝しか買わない。
それに「遅い=ダメ」ではないですから。通常は緩いラップで上がりだけ速く勝った馬がいても「強い」という評価はしないですけど、そういう馬に適性があるレースならそれは強調材料になりますし、前が止まらない流れを差し勝った馬は通常は「強い」という評価になりますけど、前が止まる流れのレースで他の馬に差されない保障はどこにも無いわけですからね。
という訳で、自分はラップ全体の形を見てぼんやりとしたイメージをつかめるかどうかで判断しているので、一つ一つの数字そのものには基準を設けようがありません。あえて言うなら折れ線グラフに直して形が似ていれば適性があるという判断になるんですけど、距離、コース、馬場状態、ペース等によって意味が違ってきますからね。ラップの見方が分からないという方に一つのヒントを出すと、ペースにでこぼこがあるかどうかを見るだけでも良いと思います。よく血統の話で「ヨーロピアン」という単語を目にすると思いますが、アメリカの競馬とヨーロッパの競馬って違うんですよ。大雑把に言うと、ヨーロッパはレースの駆け引きを楽しむ競馬で、アメリカはそんな細かい事考えずに勢いで塗り潰しちゃう競馬。だからアメリカ血統が強いレースはワンペースが多いし、ヨーロピアンが強い競馬は「基本的には」ペースに起伏があります。そしてそれは大抵血統にもリンクしてきます。ついでに言うと血統は気性や馬体にも当然影響するので、最終的にすべての予想メソッドはリンクしています。


それから、自分はラップだけで予想するわけじゃなく「人気薄でも適性が合う馬はいないかな」という探し方をしているので、ラップが一番特徴が出ていればラップを見るし血統が一番特徴が出ていれば血統を見てるんですよ。もちろん「どのアプローチが一番正解に近いか」を考えるんですけど、自分はたまに「正解には遠そうだけど、わざと間違った角度から予想してみよう」という事もやりますからね。その方が面白そうだと判断した場合は。