毎日王冠アフター

京都の方は、スマートギアのヤネがアレだと気づいた時点でだめかなあとは思っていたんですけどねえ(笑)。あと馬場状態が微妙なので東西とも勝負する気は全く無かったんですが。


というわけで毎日王冠


毎日王冠は3歳馬が勝てないレース。連対すらこの10年一度もなし。」とかいうデータに振り回されたのか何だか知りませんけど、やたら人気薄でしたね。アリゼオエイシンアポロンも。1800以下での好走歴が全く無いから消したネヴァブションが3着に来ていましたけど、その後ろに来ていたスマイルジャックも含めてみんな「中山中距離重賞で連対歴のある馬」でしたよね。そして1800重賞なら特注。言った通りでしょ?って感じですね。
2頭とも次に天皇賞(秋)に来るならほぼ確実に消せるので、実に美味しい馬券でした。ネヴァブション有馬記念まで大人しくしておいて欲しいんですけど、完全に覚醒した感があるので次も走っちゃいそうですね。今日は完全に距離不足ですから。
そのネヴァブションもですけど、距離適性の面で不安ながら一応能力を買って▲にしたアドマイヤメジャーも消えましたね。当然ペルーサも。やはりこの舞台はマイラー向き。そして「中山向き」と解釈されて人気が無い馬から順番に買う。これだけで当たるんだから楽ですね。それにシンボリクリスエス産駒はあからさまにトライアル向きですから。これも憶えておきましょう。同時に「それでも信用ならないのがシンボリクリスエス」というのも憶えておきましょう。


今日はもう一つついでにキングカメハメハ産駒の話。
以前から散々「適性は母系に入っている血で見る。」と書いておりまして、kingmanboはミスプロではなくヌレイエフの適性が出ていると解釈すべきと書きましたけど、kingmanboといえば「足に水かきが付いている」とまで言われるほどの重馬場巧者。
当然その最高の後継者というべきキングカメハメハも重馬場得意・・・と思っている方が多いと思うんですけど、意外な程重馬場適性が無いみたいなんですよねえ。詳しいデータは知らないけど人気の馬が雨の日にポンポン飛んでいるみたいです。


で、キングカメハメハの血統を観ると母父がラストタイクーン。ラストタイクーンといえば日本ではオースミタイクーンオースミブライトが代表産駒になるでしょうけど、どちらも雨が降るとからっきしの馬でしたよね。
ここからも「適性は父母父を見る」という私の理論が強調できると思います。ついでに、エイシンフラッシュの父親は同じ系統のKing's bestですが、この馬の場合は母父がダート血統のTeddy。キングカメハメハとは重馬場適性の違いがここで出ます。キングカメハメハは特定のコース状態の時にまとまってバンバン来るので、「適性」という点ではかなり絞って狙える馬だと思います。とりあえず馬券で迷ったら、キングカメハメハ産駒が良く来ているかどうかをチェックしてみるところから血統に入ってみるのも有効ではないでしょうか。もちろん御自分のスタンスは崩さず、「試しに血統で買えそうな馬をヒモに加えてみる」みたいな辺りから入るのが良いです。


同時に、「能力は父系から、適性は母系から。」という感覚を掴んでいただけると血統の面白さを実感できると思います。確か、生物の本質的な部分は♀のDNAからしか受け継がれないとかそういうのがあるんですよね。専門家じゃないから深くは突っ込みませんけど、イメージとして掴めると、新しい種牡馬の傾向を先読みできて面白くなってきます。毎年大量に有力新種牡馬が出てくる今の時代、データが大量に出揃ってから「この種牡馬はこのコースで成績が良い!」とか言ってたら確実にボロ負けしますから。