今週の競馬

といいつつ先週の回顧をしてみたいと思います。
アルゼンチン共和国杯ですけど、ほぼ人気通りに来ているので「実力がそのまま出ただけで、適性は特に語る事なし」で片付けてもいいんですけどいくつか気になっているところを書いておきたいと思います。
まず2着のジャミール。「このレースはバリバリのスタミナ向きレースになるのでサンデー系は割引」なレースなので人気で嫌った人もいるかと思うんですけど、何度も書いている通り自分はステイゴールド産駒はノーザンテースト扱いしているんですね。それ以前にジャミール自体は母父のサドラーズウェルズが良く出ていると思っているから無難に来るとは思っていました。自分はこの馬POGで指名したくらいなので良く観ているのですが。
あと気になるのは、このレース・・・というよりこの時期の府中重賞ではやたらとグラスワンダー産駒が来るのですが、人気のトリビュートソングが沈んで人気薄のコスモヘレノスが来ていました。人気薄でも来るのだからグラスワンダーがこのレースに適性があるのは間違いないのでしょうが、それでもトリビュートソングが沈んだのは出足が付かない馬だからだと思うんですよね。府中2500はスタートからいきなり上り坂なので余計に厳しいですよね。だからまあ来ないだろうと思っていました。こういう特徴がある馬は、まず好走/凡走の条件に当てはまるのかどうかで判断すると良いです。ちなみに中山1800なんかもスタート即上り坂ですね。
勝ったトーセンジョーダンは牝系の力(レニングラードやカンパニーと同牝系)で来ちゃった感じがします。ジャングルポケットの上級機種は「間隔を空けないとダメだけど広いコースの中長距離なら何でも来る」という感じになってますね。詰めて使ってきた時は叩き2走目まで。馬体重が減っていない事が条件、みたいな。あと久々に勝った三浦騎手が「勝ってガッツポーズするのがみっともない!あと茶髪がダメ!」とか完全に(放送禁止用語)でしかないイチャモンをつけられてるらしいです。昔中田翔さんが(放送禁止用語)に「ガムの噛み方がおかしい!」と痺れる因縁をつけられていたのを思い出しました。


もう一つ。
今日の京王杯2歳Sでテイエムオオタカが13番人気で激走しましたけど、この血統は大庭騎手が大穴馬を持ってくる時の血統なんですよね。http://d.hatena.ne.jp/c-mad/20080812もちろん大庭騎手が穴馬を持ってくる「内伸び馬場」というのも好条件です。注意しておきましょう。



今週はエリザベス女王杯です。
圧倒的一番人気馬の降着、空馬が大外ぶん回して圧勝、間違えてテレ東の旅番組観ているのかと勘違いするような熟女二人旅・・・
と近年ロクな事になってないレースなんですけど、それ以外だと単純に強い馬かリピーターしか来ないレースなんですよね。まあ買うだけ無駄なレースでしょう。


ただ、海外から強い馬が来ているので一応ざらっと観ておきたいと思います。
愛オークスダブル制覇のスノーフェアリー
ヨーロッパの重い芝で好走しているのなら、強さは認めても日本の芝に適性は無いだろう・・・と思われるでしょうが、個人的には適性はあると思います。
まず血統ですけど、いつも書いているように自分は「能力=父系:適性=牝系」で観るべきだと思うんですよ。で、ヨーロッパの現役馬は牝系に日本での活躍馬がいるかをまず観るんですけど、スノーフェアリーの牝系って京都新聞杯優勝のテンザンセイザが出ているんですよね。
もうこの時点で合格だと思うんですけど、marjuメジロサンマン、ウォーニングはハワイアンイメージギャラントアローと同じ牝系でずっと昔から日本に根付いている牝系。父Charnwood Forest の牝系はレジネッタブルーメンブラットを出した名門牝系ですからね。
さらに、この馬のアイルランドオークス観たんですけど明らかに瞬発力で勝ってますからね。そもそもマイラー同士の配合だし、オールウェザーの1200mで圧勝しているくらいですからスピードが無いわけはないと思うんですよ。
大体このレース自体父か母父ノーザンダンサーばっかり来ているレースだし、連対馬で該当していない馬はノーザンダンサーのクロス持ちですからね。オースミハルカとかフサイチパンドラとか札幌で強いレースをしてきた馬が好走するレースだし、「軽い芝に適性が無い馬を嫌う」という姿勢そのものがおかしいと思うんですよ。まあ「初の海外輸送で人気の3歳牝馬を買うのはどうか」という意見なら分かりますけどね。これで4番人気なら単勝が美味しいと思いますね。
アーヴェイも一応アヌスミラビリスの牝系なんですよね。ただ個人的には「多頭数の格の高いレースを勝っていない外国馬は信用しない」という掟があるので、スノーフェアリーほどには信用していません。


あとは普通にメイショウベルーガアパパネでしょう。
適性が一番向くのはメイショウベルーガだと思いますけど、引っかかるのは間隔を空けて使っているとはいえ今年一年休養を取っていない事と、牝馬重賞の成績が酷いんですよね。このレースに限らず牝馬重賞は牝馬重賞に強い馬がうんざりするほど毎回来るわけですが、その点はちょっと嫌です。アパパネは「強いから」という以外の強調材料はないですね。あと国枝厩舎だから。
あと気になるのはブライティアパルスですね。大外枠を引かない限り牝馬限定戦なら強いですから。そしてセラフィックロンプ。こちらも牝馬重賞のスペシャリストだし京都記念であのメンバー相手に5着なら、宝塚記念のメンバー比較でメイショウベルーガに見劣りしない。


という感じで、適性ではベルーガが圧倒的だと思います。京都適性も能力もですけど、非根幹距離って当該距離の成績が重要なんですよね。その点2200mで勝った事がある馬ってメイショウベルーガだけですから(実質2着のリトルアマポーラは除く)。
ただ、今年は3歳が勝つかなと思うんですよ。今年の古馬ってGI勝ち馬が2頭しかいなくて(実質2着のリトルアマポーラは除く)、どちらもマイルなんですよね。じゃあ3歳が勝つのかなと。このレース古馬は56キロを背負うからきついかなと思うんですよね。その点56キロ以上で勝っているベルーガリトルアマポーラは問題ないでしょうけど。


そんな感じで、印はつけませんが
頭まである馬=メイショウベルーガアパパネスノーフェアリー
馬券に絡んできそうな馬=リトルアマポーラブライティアパルスセラフィックロンプ
という感じでしょうか。


ついでに武蔵野S。
府中ダート1600は字面以上にスタミナを要求されるので1400までの距離で圧勝してきた馬は(実力はともかく)あまり信頼したくはないんですよね。
今年からジャパンカップダートの前哨戦としてみやこステークスが新設されたので、短距離よりの馬が出てきちゃうここで短距離で派手に勝ってきた馬を疑うのが美味しいと思います。
というわけで、ケイアイガーベラ辺りはちょっと疑って、グロリアスノアバーディバーディ、バトードール、ダイショウジェット東スポの調教採点「4」って過去に見た記憶がないくらい酷い点数が付いてますけど)サクセスブロッケンフェブラリーSでお馴染みの「8枠のシンボリクリスエスダノンカモンといったあたりから選びたいんですけど、お勧めはナニハトモアレですね。ヌレイエフ系は冬場に強い馬が多く、ブラックホーク産駒のこの馬も全成績(4.2.3.9)ながら11月〜3月のダートは(3.1.2.3)。負けた3戦のうち2戦は明らかに距離が長い2100mでのもの。残りの一つは前走ですけど、最初から連闘を想定していたらしいのでノーカウントでよいでしょう。そういう理由で重賞2着2回のこの馬の激走をケアしておきたいです。
ダートの場合は着差がつきやすいので、大差勝ちをした人気馬を疑って大差負けで人気ガタ落ちの実績馬を評価するのがポイントだと思います。
余談ですが、ひだまりスケッチファンとして馬名的に是非とも「みやこ」ステークスに出て欲しかった「ユノ」ゾフィーには個人的にちょっとがっかり。まあベスト条件を選ぶのは実に正しいですけど。「後藤」騎手が乗って、メイショウ「シャフト」も出れば完璧だったのになあ。