マイルチャンピオンシップ

さて今週はマイルチャンピオンシップです。


このレースって、意外とファンの間でもイメージが固定されていない気がしているんですよね。どんなロ−テが良いのか、どんな脚質が良いのか・・・
はっきりしているのは「1800mで好走できるような馬を信頼したい」という事くらいですかね。
ローテに関してですけど、昨年書いたようにこのレースって「連対馬はほとんど全て前走関東のレース」なんですよね。
ただこれがどういう意味なのかを考えると、これは秋のGI戦線の番組に関わる問題だと思うんですよ。ちょうどこのレースの前哨戦としてタイミングの合う時期の関西は3歳クラシック最後のレースに合わせて作られているので、それ故にマイルチャンピオンシップに出てくるような馬は必然的に前走が関東のレース(富士S天皇賞毎日王冠スプリンターズS等)になると。
そうなると、本来は富士Sが最重要ステップレースにならなければいけないんですけど、結果を見るとそうはなっていないんですよね。これは昨年書いたとおり「富士Sを目標に、夏からずっと使っているような馬が好走した場合、マイルチャンピオンシップに出てきてもお釣りが無い」という事だと思います。実際余裕のローテで富士Sを経由してきたダイタクリーヴァトウカイポイントマイルチャンピオンシップで好走してますからね。



・・・と、いうところが昨年までの話なんですけど、今年メンバーを眺めていてある事に気づいたんですよ。
マイルチャンピオンシップに適性が近い(=コーナー2回の広いコースでの1800m戦)重賞が近年関西に出来たじゃないか」と。
つまりローズステークスの事ですね。現行条件になって以降3歳牝馬でここに出てきたのはピンクカメオだけなのですが、今後「毎日杯等を圧勝→ごちゃつく皐月賞を嫌ってNHKマイルorダービー直行」が流行った様に「ローズSを勝った馬が秋の目標をマイルCSに」というパターンも出てくるのではないでしょうか。


◎ワイルドラズベリー
この馬、自分はローズSで本命にしたんですけどその時の理由が「少頭数でしか勝てない馬だから」だったんですよね。
「じゃあ今回ダメじゃん!」って話なんですけど、毎年書いているようにこのレースは直線必ず内外に大きく広がって、不利を受けずに差して来れるレースになるんですよね。
加えて、この馬自体「1800重賞を速い上がりで勝ち負け」出来る馬だし、なにより秋華賞4着という結果に個人的に驚かされたんですよ。向かない条件でも十分対応できるくらい強くなったのかと。欲を言えばもうちょっと内目の枠が欲しかったですけどまあ大丈夫でしょう。


ライブコンサート
上記の通り「富士Sから始動してきた馬」なので。シングスピール産駒は骨が固まるのに時間がかかるのでかなり年齢がいってから本格化します。「この年齢までイマイチだった馬が一回好走したからってフロックだろ?」と舐めているうちにあれよあれよのタイプなので。典型的なのがアサクサデンエンですね。


マイネルファルケ
昨年の2着馬で、昨年と同じ「太め残りの富士Sでガス欠ボロ負け」というローテーションなのに、やたらに人気ないですね。この馬も「昨年がフロック」という固定観念が不当に評価を下げているのなら美味しいのではないでしょうか。あとこの馬は、左回りの成績を消して眺めるとやたら頼もしいです。


スマイルジャック
毎回面白いくらい最後の直線で馬込みに詰まって、消化不良で終わる馬なんですよね。上記理由でこのレースは不利を喰らう可能性が低いので。


昨年高評価したサプレザは、今回は消しても大丈夫な気がしています。