桜花賞

今日から始まったBS11の「報道原人」というセンス有り過ぎるネーミングの番組がなかなか面白いです。
屋内待機勧告の出ている南相馬市に取材に行った山路徹氏のリポートを詳細に紹介していて、現地の状況をリアルに知る事ができました。良くわかった事は「支援物資も何も送らないからただ家の中でじっとしていろ。外気が入るからエアコンは使うな。家中の隙間に目張りをしろ。灯油も無いからこの寒さの中東北地方でひたすら寒さに震えろ(=要するに、放射線を浴びると政府や東京電力が責任取らなきゃならなくなるから、お前ら黙って寒さに震えながら飢え死に&窒息して死ね)」という命令が如何に暴力的なのかという事ですよ。これ、菅内閣東京電力の人間は全員業務上過失傷害で逮捕して当然のレベルでしょ。逮捕って言うと「大げさだ」って反応もあると思いますけど、前にも書いたけどイタリアでは一昨年の地震で予報を出せなかった罪で地震学者が家宅捜索されているんですからね。事の重大さを考えたら死刑でも生温いレベルだよ。
何より酷いのは、実際は30キロという設定に何ら根拠は無く、南相馬市自体放射線量は十分安全なレベルであるのみならず、南相馬市よりも外側の地域の方が高い放射線量が計測されているという事。予断ですが、この手の話題が出る時に必ず「風向きが〜」という評論家が多いですけど、放射線量の計測に関しては他の理由も大きいです。それはまた機会を改めて書きます。
あと、車の立ち入り禁止=支援物資の運搬を禁じられているから南相馬市の方々は勧告地域の外の市まで救援物資を貰いに行っているんですよね。それを見かねて東京の大田市場から大量に現地に野菜を送っています。「東京の人間が買い占めているから被災地に食料が行き渡らない」と言う「風説の流布」が大嘘だという事が良くわかりますね。

山路氏は「現地で唯一見かけたのがBS11の中継車だったので、信用出来ると思って電話しました」と語っていましたけど、山路氏のレポートは東スポでも取り上げていたんですよね。BS11にしても東スポにしても、やっぱ競馬とプロレスとアニメを大事にする報道機関は信用できるな。大事な事なのでもう一度言います。やっぱ競馬とプロレスとアニメを大事にする報道機関は信用できるな。個人的に一切興味の無い韓流ドラマばっかり流しているのは改善して欲しいけど。

この手の番組は結局長い物に巻かれてどうしようもない内容に陥る傾向が強いので、「報道原人」には頑張ってもらいたいです。内容は硬派だけど「山路さんは最近違う理由で有名になっちゃって〜」と余計なネタ振りをする肩肘張らない姿勢も◎です。



※「南相馬市BS11の中継車を見かけたので電話しました」と抜群の笑顔で語る山路氏。電話をかける仕草をするお茶目さを見せてくれたが、今時ダイヤル式は無いと思う。

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さて今週は桜花賞ですね。不思議なもので、どんなに異常気象だろうが天災があろうが桜花賞の時期にはきっちり桜が咲きます。
今年はどうにも逆らい様が無いと思われていたレーヴディソール戦線離脱で、馬券的には面白くなりました。元々「競馬界のエリック一家」ことレーヴドスカー産駒にぶっ壊れ種牡馬アグネスタキオンの配合なんだから「どうせ3歳春には壊れるんだから無視」と書き続けていた馬ですけど、ピッタリ過ぎるタイミングで戦線離脱しましたね。これこそ「史上に残る名馬の可能性を潰しまくった無能調教師への『天罰』」というのにふさわしいでしょう。一応秋には復帰する予定らしいですけど、どうせあの調教師ですからしれっとスミヨンに乗り替えて上がり32秒台の鬼脚で3着のパターンと観た。そういう意味では秋には無事帰って来て欲しいです。
ただ、馬券的&調教師的には大嫌いですけど、レーヴディソール自体は稀に見るグッドルッキンホースなので大好きなんですよねえ。顔が馬とは思えない可愛さな上にきれいな葦毛で脚の2/3位が微妙に黒いので、個人的に「白スクニーソ」と呼んでいるんですけど。


それでは予想です。今週から漸く仕事が落ち着いてきたので、今週は馬券を買うので真面目に予想します。


今回のポイントですけど、
(1)主役不在という意味でレジネッタが勝った年を参考にする。
(2)特殊なウルトラ外差し馬場で最後方から追い込んだ馬が上位独占した09年(優勝:ブエナビスタ)を除き、馬場改装以降の桜花賞は、上がり最速馬が馬券に絡んだ事が無い。
という2点から予想してみたいと思います。


まず(1)。
血統的には1着レジネッタ、2着エフティマイアとも「海外GI優勝馬の牝系」という点がポイントだと思います。「母系が国内で活躍した」人気上位3頭が吹っ飛んだ事から考えても、この条件は重視したいです。
まずは母マルバイユが仏GI馬なマルセリーナ。ちなみにこの馬の1つ上のグランクロワは血統を評価してPOG指名したんですけど、新馬戦で本馬場入りしてから馬っ気を出すなど散々な馬で酷い目にあったんですよね。淫乱の血を引いた若い女子というだけで燃える(萌えるでも可)物がありますね。
そして祖母が米GI勝ち馬のウッドシップ。3代母がGI11勝の化け物なトレンドハンター。5代母が仏GI馬なハブルバブルですね。
その他では、「外回りマイル戦勝ちの経験有り」「2歳時に活躍したけど、寒い時期に調子を落として必要以上に人気を落としていた」なんていうのも共通点でしょう。
この点からはデルマドゥルガーダンスファンタジア、エーシンハーバー、メデタシ辺りが候補でしょう。


この条件からに(2)の桜花賞の特殊性を加味して・・・
(2)からマルセリーナダンスファンタジアを軽視。ダート1200までしか勝ち鞍がないウッドシップも軽視。


◎ハブルバブル
ディープインパクト産駒は(1)内枠の方が良い(2)人気薄の方が良い(3)リファールのクロス持ちが良いと見ているんですけど、今回全部条件満たしたんですよね。この馬に関してはBustedのクロスまでおまけについて、よりウィンドインハーヘアの色が濃くなっているので面白いのではないかと。ちなみに馬名のHubble-Bubbleは「大騒ぎ」という意味で合っているんですが、さらに言うとパイプを水が流れるゴボゴボいう音が語源の英語に良くある擬音語ですね。「汚染水流出」という最悪な時事ネタにも通じますね。
〇デルマドゥルガー
内枠の内田騎手ですし、土曜日の阪神マイルはやたらに母父ミスプロ系が来てましたからね(2鞍で3頭が連対)。まあ母父ジェイドロバリーはGIではかなり怪しいんですが。あまりに血統の奥にあるので上記はしませんでしたが、この馬の牝系は「2歳戦で40馬身千切って勝利」「無敗で牝馬三冠奪取」「生涯成績(22.2.0.0)」という伝説の怪物PrettyPollyの牝系ですね。
あとはダンスファンタジアとエーシンハーバー。ファルブラヴ産駒は1400mと1800mにやたら強い傾向があるのですけど、今まではあまり繁殖に恵まれてなかったから似た様な傾向が出ていただけで、産駒成績の良さから良い繁殖が回ってきたと思われる今年の世代は良いんじゃないですかね。
阪神JF上位のライステラスとホエールキャプチャですけど、阪神JF自体の時計が全然良くない上にホエールキャプチャは毎年食わせ物を生み出すクイーンC勝ち馬、ライステラスはチューリップ賞も好走しましたけど1:35:2という時計は過去と比較して高い評価は出来ないので軽視します。


おまけとしてスピードリッパー。この馬はポップロックとほぼ同じ配合なので、二桁人気ならパドック次第で買い目に入れますポップロックパドックで尻尾を縦に振っていたら黙って消しの分かりやすい馬だったので)