アメリカ

ゴールデンウィークですねえ。東京は天気悪かったですけど。
さて自分は今非常にアメリカ色が強い職場に勤務しているんですけど、「日本の会社と雰囲気違うの?」みたいな事を良く言われます。
基本的にはあまり変わらない・・・というより日本的な欠点と思われている部分については、アメリカの方が酷い」という気がします。
まず「日本人は指示待ち族」とかいう言い方をする人が多いですけど、これは明らかに間違いだと思います。アメリカの組織の方が圧倒的に指示待ち。ルールを細かく設定して、それ以外の事は絶対にするなという感じです。
日本の方が逆で「現場の人間が自分で判断して全部やれ」という感覚が強いと思います。これは移民でできた多民族国家とそうでない国の違いだと思います。最初から言葉が通じない事前提だから統一ルールとか契約にやたらうるさい。もうちょっと突っ込むと「日本人はルールをその度微調整するけどアメリカはルールそのものをひっくり返す事が好き」なのかもしれません。
だから「最近の若者は自分から仕事ができない。指示待ち族ばっかり」という苦言は「企業がグローバル化すればそういう人材が求められるのは必然。」としか言い様が無いんじゃないですかね。
あと、アメリカの組織に民主制は無いですね。現場の意見を聞く必要は一切なし。ルールにそぐわないやつは即クビ。これもフロンティア時代から受け継がれてきちゃった精神なんだと思います。この土地でダメなら他の土地に行けば良いだけの事。日本みたいに土地が無くて「村八分=人生終了」な国には全くそぐわない価値観でしょうね。
だからグローバル化もその国の実情に合わせて上手く適応しなくちゃダメですよね。当たり前過ぎるくらい当たり前の事ですけど。日本で「雇用の流動性」なんて言ったって無理に決まってる。


アメリカの良い所は、まず理解できていないと物凄い剣幕で怒鳴ってくるけど、毅然とした態度でちゃんと説明するとコロッと態度が変わることですね。アメリカ人と対応する時は、「私はこういう理由でこれをこうしたんだ」という説明がとっさに出てくるよう言葉を準備しておく事が重要かと思います。どんな状況でもすらすら英語が出てくる人なら話は別ですが、ある程度は『こういう時にはこういう事を言おう』という単語をいくつか準備しておいた方がスムースですよ。これは日本語でも同じですよね。
あと、どんな時でもとりあえずアメリカンジョークを言えと。相手を侮辱しないように気をつければの話ですけどね。