2011後半の競馬

外国人に「アメガ フッテモ アツイ ナンデ!!」とキレられました。知りません。


さて宝塚が終わった辺りで「今年前半の競馬の印象を書きます」と書いたにもかかわらずすっかり忘れていたので、中途半端なこの時期に、後半戦の展望という事でちょこっと思った事を書いてみようと思います。


まず古馬
最強世代の誉れ高い4歳勢が中心になるわけですけど、結論から言うと「どれも似たり寄ったりだから、本気度で判断する」としてみたいと思います。
実際(レベルどうこうはさておき)3歳〜4歳春の時期に中長距離路線で活躍した馬たちってみんな同じような物だと思うんですよね。宝塚記念は「みんなどの重賞に出しても勝てちゃいそうだからローテが雑になっている。そんな中で唯一明らかにここ目標なのがアーネストリー」として単複取ったわけですけど、ブエナビスタエイシンフラッシュも馬券に絡んだ馬はみんな宝塚が2〜3戦目のローテでした。秋のGIも、ローテとか騎手、トラックバイアスだけ観て馬券を買えばよいと思います。


3歳。
まず牝馬はまるで分かりません。ただ、エリンコートは「あの血統」だからこそ人気薄のオークスで大駆けしたのであって、次人気を背負ったら脆さを見せるはずです。
牡馬は、まずオルフェーヴルは厳しいと思うんですよね。現4歳世代が昨秋から今まで強さを見せ続けている(だけでなくクラシックのメインキャラ級が悉く元気である)のって、ダービーがぬるかったからだと思うんですよね。キングカメハメハ世代とかロジユニヴァース世代とか、ダービーが消耗度激しいレースの世代って必ず反動でボロボロになりますから。現4歳世代では優勝したエイシンフラッシュだけが秋に反動が抜けてませんでしたけど、藤原英昭師がスパッと判断して無理をさせなかったおかげで復調しましたけど。
今年のダービーはというと、御存知の通りの不良馬場で全馬消耗度激しいとみてもいいんですけど、何となくオルフェーヴル以外はあんまり本気で走ってない様に思うんですよねえ。
なので「菊花賞は別路線組。もしくはダービーで全くレースに参加していない馬」とみています。


他に今年の特徴だなあと思っているのは、やたらに固め打ちが多い気がする事ですね。特定の騎手が1日に4勝位しちゃう場面を何度も見ている気がします。馬が似たようなのばっかりで何も面白くない分騎手の個性が出てきていると思いますね。当日複数勝っている騎手がいたらそこから狙ったり(でも何故かそういう騎手はメインで豪快にこける傾向が多い気がする)、コースや距離別のジョッキーの勝率とかを参考にする方が良いかもしれません。自分はTARGETとか入れてないし、面倒くさいから調べませんけど。



あとは血統の傾向。
全体的に観ると、ノーザンダンサー系の凋落が激しいと思うんですよ。この3〜4年ぐらいで中長距離GIを勝ったノーザンダンサー系の馬ってマイネルキッツ位しか思いつかないんですよね。春天を勝つって言う事が主流じゃない証拠になっちゃうしそもそもマイネルキッツってメイショウサムソンの世代ですからね。この世代くらいまではオペラハウスとかクロフネとかフレンチデピュティとかでそこそこ強い馬も出ていたけど、そこからぱったり止まった気がする。
凋落が激しい系統の血統って、天が血を紡ぐ事を許さないのか牝馬にばっかり強い馬が出る事が良くあると思うんですよね。もしくは短距離馬。それは頭に入れておこうと思います。
ちなみに先日久しぶりに競馬ブックを買ったんですが、今まで気づかなかった傾向のある種牡馬のメモを書いておこうと思います。
※数字は(出走頭数/勝ち馬数/勝利回数)2011前半戦の数字。


まず勝ち上がる馬が多い種牡馬
リダウツチョイス(9.6.9)
フォーティーナイナー(39.20.35)
ストラヴィンスキー(106.45.84)
サウスヴィグラス(146.62.97)
ワイルドラッシュ(162.64.106)
ロージズインメイ(157.66.96)
この辺の産駒は新馬や未勝利で見かけたら「世間のイメージよりは勝ち上がってる」とみて良いと思います。もっとも、ダート馬は何度も使いまくっているうちにその内勝ち上がるという事もあるかも知れませんので、芝の方が使われているロージズインメイとかリダウツチョイスなんかはもっと信用して良いかもしれません。ロージズインメイは春の府中の湿った馬場でちょこちょこ来てました。


次に気になる種牡馬
ハーツクライ(72.25.29)
ロックオブジブラルタル(83.20.22)
カリズマティック(46.17.20)
この辺りは、勝ち馬の数と勝利数がほぼ同じ=ほとんどが1勝馬という産駒ですね。2世代目がこの夏デビューしたばっかりのハーツクライはここで断じては可哀想ですけど、ロック様は全然昇級できてないと言う事でしょうか。


逆なのが
フジキセキ(247.86.153)
ゴールドアリュール(199.68.126)
デュランダル(112.42.82)
トワイニング(105.26.50)
ティンバーカントリー(188.57.100)
バゴ(68.22.45)
この辺りは平均すると5割近い確率で複数回勝っている馬が出ている計算になる。頭数が少ないとはいえバゴは思ったより凄いですね。バゴ産駒って、勝つか負けるかのタイプという分けでもなく1,2,3着の割合が同じくらいの感じの種牡馬なんですよね。今まで全然意識した事無かったけど意外と頼れる種牡馬なのかなあ。