はい。パンの話ですね。
え〜、今まで書こうと思って隙がなかった小ネタとか出しておきましょうかね。
ファミレスとかで出てくるコーヒーフレッシュってあるじゃないですか。あれを「生クリームとして使う」と言ってこっそりガメている人を見たことがあるんですけど・・・
無駄ですよ。あれは生クリームじゃないですから。
じゃあ何かというとですね。「ミルク的な物にサラダ油を入れたもの」なんですよ。「ミルク的なもの」っていうのは、まあ牛乳と書いてもいいんですけど高確率で生乳を使ってはいないだろうなと言う事を銀魂的に表現してみただけなんですけどまあそれはともかく。
要するに、生クリーム=生乳から乳脂肪分を抽出した物というのを逆手にとって乳に油を加えてみましたと言う話ですね。
で、ここまで読んで「あれ?」っと思う人もいると思うんですよ。「水に油混ぜても分離するんじゃね?」と。
ここで出てくるのが添加剤として、たまに悪玉として取り上げられる「乳化剤」と言う物なんですね。「乳化」っていうのは単純に言うと「水と油を分離させない界面活性剤」なんですよ。「界面活性剤」っていうのは「表面をアクティヴにするソフト」みたいな感じですね。本来はじけあう水の分子と油の分子をくっつく状態にしてしまう物です。
乳化剤と言うのはもちろん自然に存在する物で、卵の乳化剤はレシチン、牛乳の乳化剤はカゼインです。聞いたことありますよね。
まあ乳化と言う名前がついているくらいだから、牛乳=水と油がくっついて滑らかな状態なわけですよ。と言う訳で前にも書いた通り生クリームを多く入れればそれだけで滑らかなパンが出来上がるわけです。
この事と、「乳化剤と言ってもレシチンとかカゼインはそもそも卵や牛乳の一成分」と言う事を覚えておきましょう。