本とかテレビとか

誰かが「ブログ=カラオケ説」と言うのを唱えていてなるほどなと思ったんですよ。その心は「誰かに聞かせる目的ではなく自己満足のためのもの」と言う事だそうで。
今はそれ程でもないと思うけど、数年前まで「飲み会の2次会はカラオケが定説」っていう時代が長かったですよね。もちろんカラオケは構わないんですけど、いつも会ってる友人とかなら構わないけど久しぶりに会ってもっと喋りたいのに「カラオケ行く人〜!!ハ〜イ!!」とか言われるとイラっとくるんですよね。


ま、それはともかくブログ=カラオケと言うのは確かにごもっともだと思うんですよ。ただカラオケでも面白いと思うことはあるし、極稀にプロが楽器を練習していたりする事もあったり(例:SAKE ROCKのハマケン)、「おっ!?」と思わせてくれる事もあるとは思うんですけど。


と言う前置きとは一切関係なくパンの話です。
まずこれ。

ちょっとわかり辛いですけど、縦横と円の目盛りつきの麺台。中央に置かれた物体が成型途中のパン生地。こうやって均等な大きさに成型できる。これ便利ですよねぇ。ちょっと感心した。以前ちょっと前振りした、日本ニーダーさんのニーダーの講習会に参加した時、会場のパン教室で使っていたものです。という訳で私のサイトにてその体験ルポを更新いたしましたので是非ご覧になってください。
http://www1.ocn.ne.jp/~ribot/「コラム」→「ニーダー」と進んで下さい。


さて今月の「大人の週末」という雑誌でパンの特集をやっておりまして、パン好きな方は購入された方も多いと思います。

まあ有名店がずらり並んでいる訳ですけど、感想としては一言「値段高えよ(笑)」。
ちなみにここで紹介されている有名店を立ち上げた時のシェフと、かつて私は一緒に仕事しておりましてね。そこのレシピを多少借りて(まあもちろん私がそのままモロパクリなんかする訳ないのでアレンジしちゃってますけど)自分のサイトで紹介しちゃってたりする事は秘密だ。完全に改良してるから秘密ではないんだけど。


そして、日曜日にテレビでこれまた有名店のお方が紹介されていてですね。
正直僕はこの職人さん自体には良くも悪くも特に感じる物はないんですけど、番組のつくりとしてまず「この店だけが無添加にこだわっていて他のパン屋は全部薬漬け」みたいな角度(に見える)は良くないんじゃないかなと。ていうか添加物といっても人体に悪影響を及ぼす物だけでは無いのであって、例えば缶の烏龍茶にビタミンCが入ってるのを見て「添加物だ!毒入りだ!死んじゃう!」とか騒いでいる人がいたら「こいつ頭おかしいんじゃねえの?」って普通思いますよね。あと、化学品を使わずに天然の酵素で改良剤を作ろうと工夫している立派な開発者の方もたくさんいる訳で。
実際僕は某スーパーでインストアベーカリーを作る時に店長から「ラベル表示義務があるから商品開発の時点でビタミンCを使わないでくれ」と言われましたからね。それでいて「こういうパンを作って欲しい」と持ってきた物がマーガリン(=トランス脂肪酸)をたっぷり塗られたパンでしたから。テレビも一応まだ報道機関の端くれなんだから、こういう歪んだ人を増やさない番組作りを心がけて欲しい。フィジーに行って現地の人に黒こげパン無理矢理食わすような下らない演出はいらないでしょ。
あ、あと湧き水を使用した食品を販売する時には当然水質検査に合格した水を使う必要があります。老婆心ながら補足。
ていうか、忙し自慢とか身体に良い物自慢とかするならもうちょっと説得力のあるビジュアルを意識された方が良くないですかね。


それにしても、パン職人がパンをアピール手段って「こだわり食材」以外に無い物なのかね。「烏骨鶏の卵を使った○千円の食パン!」とかあるらしいけど、くだらねえな。いけねえつい悪口ばかりになっちゃった。