食の安全

国母ことコック帽クンがやたらに叩かれていると思いきや、「実は良い人」「難病の子をお見舞いした事がある」とかもっと奇妙な擁護がなされているらしいです。それはちょっとどうなんだろ・・・。
個人的には「指導者が『子供の頃から彼を見ているけどまともに挨拶できた事が一度もない』と完全に指導者の責務放棄発言をしている事に自覚がないのはどういうことだろうか」という事と「国際大会に出場できるレベルまで一つの物に打ち込んでいる若者と、風俗嬢のイベントで乳首相撲の行司なんかやって悦に入っている変態(=やくみつる)。どちらか人として上等かは明白。」という事は世間に訴えたいけど、妙な角度から擁護するのは、叩くのと同じくらい不気味なんですが。


さて。
先日、食の安全に関する展示会の事を書きましたけどhttp://d.hatena.ne.jp/c-mad/20100126、「結局の所どうすればよいの?」という回答は成されていないんですよね。「無農薬」と書かれた野菜だけを買えばよいのか?でも「無農薬」って、「日本では禁止されていない薬物を使って育てた野菜」っていう意味であって、「農薬を使っていない」という意味ではないんですよね。化学合成された添加物を摂取したら即病気になる訳でもないし、天然由来の添加物でも発がん性のあるものがありますしね。例えば、「ソルビン酸」というと実に身体に害のある添加物だというイメージですけど、「健康に影響を及ぼすソルビン酸の量」と「健康に影響を及ぼす塩の量」を比較すると、後者の方が少量なんですよ。塩の方が摂取する可能性が圧倒的に高い事を考え合わせると、どうしてよいやらわからなくなる。判断力のない人は「塩を摂取すると健康を害する」と異常な方角に発想が行ってかえって健康を害する。


という訳で、

こちらの本はいかかでしょうか。


何でもかんでも疑っていてはきりがないし、かと言って少しでも安全な物を食したい。という訳で、可能な限り農薬や添加物を落とす洗い方や下拵え、調理の方法を食材ごとにまとめた本です。
具体的な方法に関しては、「とにかく読んで下さい。」としか言い様がないんですが、単なる「安全」という角度以外にも参考になった部分があるので、そこに関して幾つか記しておきたいと思います。


1)昔から伝わっている「おばあちゃんの知恵袋」的知識は有用。
塩漬け、味噌漬け等の調理法や、「貝は砂出しをした後貝殻をこすり合わせるように洗う。」等、昔から伝わる台所の知恵は、そのまま毒抜きにも効果があります。
2)洗い米
以前「一人前の米を美味しく炊く方法」というエントリーhttp://d.hatena.ne.jp/c-mad/20081007で書いた「洗い米」ですけど、美味しく炊けるだけでなく、これも残留農薬や除草剤を除去する効果があるみたいです。これはお奨め。
3)強い火で調理する。
私の本職のパンの焼き方で何度か書かせて頂いたことですが、とにかく焦がす事を恐れて弱い火で焼いちゃったり焼きが甘かったりする人が多いんですよ。
もちろん、家庭で調理をする時は店舗で作るのと違って量が少ないですから、焦がさず生焼けにならずの火加減は難しいんですけど、パンに限らず例えば魚を焼くのでも、弱火でじりじり焼くと美味しくなくなるのはもちろん、「水分が余計に飛ぶから表面の温度が余計に上昇する→焦げの発がん性物質(トリプ−P1)ができやすい」のだそうです。魚なども可能な限り強い火で焼いた方がふっくら美味しく焼けるんですが、美味しく焼けた方が身体に良い。そうなんですよ。


このブログで環境問題についても何度か書いていますけど、とにかく皆さん「健康や環境に良い事=苦行。つまらなく苦しく嫌な気持ちになる事ほど健康や環境に良い。」と勘違いし過ぎです。良薬が口に苦いことも有りますけど、苦い物は全て良薬だとミスリードされ過ぎ。美味しい調理方法がそのまま除毒の理にかなっているなら、ストレートに出来る範囲の事をするのが良いのではないでしょうか。


そんな感じで私は基本的に「製パン評論家」なので、興味がある方は是非私のサイトも覗いてみて下さい。宜しくです。
http://www1.ocn.ne.jp/~ribot/